Season10 全22話
【ざっくりあらすじ】
ブースが逮捕されて3ヶ月。刑務所内のブースは、暴力的な囚人に囲まれ危険な状況だった。ブレナンは証拠の中にあった情報をネタにブースを起訴した判事を脅迫し、ブースを釈放させる。ブレナンはFBIに襲撃された家を手放し、新しい家を準備しブースの帰りを待っていた。
↓ネタバレを含みます↓
【おちゃのま感想】★★★☆☆
今シーズンは第1話でスイーツが亡くなり、その後観る気になれず状態でした。
メインキャストが降板するのは仕方ないけれど、死ぬ必要はなかったと思うんですよ。確かに衝撃度は強かったけれど、精神科医として別の道へ進むとか、スイーツらしい去り方をして欲しかったです。グロテスクなシーンがあったとしても、この番組良さは根底にある明るさだと思っているのに。・・・と、いきなりの愚痴からスタートですみません。
被害者がスイーツだとしても、遺体から事件を探るのはいつもの流れです。
しかし、そこに横たわっているのがスイーツだと思うと、これからサローヤンが解剖し、その後遺体を骨だけにして、ブレナンたちが「骨から事件を読み解く」という事が、今回はなんだかすごくリアルでした。
デイジーの「自分がランスの最後の声を聞かなければ」という健気な強さも思い出すだけで泣けてきます。全員が犯人を捕まえる事に気持ちが向いている中、誰にも何も言わずスイーツの葬儀の準備をしていたサローヤンにも・・・。事件解決後は、いつもの前向きな明るさで、ナイジェルマリーさんを送った時と同じ歌でスイーツに別れを告げたみんなでした。
シーズン9から続くブースが嵌められた事件の流れでスイーツは亡くなってしまったのですが、スイーツの事が大きすぎて、事件そのものは釈然としない結末に感じました。
前シーズンFBIを使ってブースを殺そうとした『黒幕』が、案外小物な印象のおじさんだったという肩透かしな犯人。本物の『黒幕』は目立たず社会に溶け込んでいるという事だったのだけど・・・。これまでの凶悪犯(ペラントとか)に比べると、物足りないお方でした。
あんなに準備していたブースの出世話しは何も触れられず、ブースは元のポジションで仕事を続ける事になり、怪しいと思っていたブースの上司スタークも怪しい人ではなかったです。この辺、あっさりしてました。
新しく今シーズンから加わった、FBI捜査官のオーブリーとブレナンの助手ジェシカは、違和感なくドラマに溶け込んだと思うのだけど、醸し出す雰囲気がスイーツとデイジーっぽいです。
オーブリーの飄々とした温和そうなイメージはスイーツにどこか似ているし(個性あるブース&ブレナンにも最初から好意的)、ジェシカはちょっとハナにつく感じがデイジーの初期の頃とかぶります。
気持ちがへこんで観ていたせいか、第1&2話が今シーズンのクライマックスに感じたせいか、他の出来事に心が動かないシーズンでした。スイーツの事以外での印象に残った出来事は・・・
・ブレナン第2子妊娠
・ブース、ギャンブル依存症再発
・デイジー、スイーツとの子供を出産
・サローヤンとバジリ婚約する
・バリジ、兄の治療の為イラクへ帰る
・ウェンデルのガンが緩解(寛かい)
・ホッジンズ、発明が当たり再び大金持ち
・アンジェラ&ジャックのホッジンズ夫妻フランス移住計画(結局やめた)
そしてラストはブレナン&ブースが新しい人生を歩くことに決め、ふたりは退職しました。ブースはオーブリーに、ブレナンはエジソンと優秀な助手たちにそれぞれ後を任せて。
シーズンフィナーレはクリフハンガーではなく、一区切りついた終わり方でした。
ペラントの模倣犯が現れ、ペラントがブレナン宛に残していたメッセージをアンジェラが発見するのですが、ブレナンはそのメッセージを見ずに、ペラントの事は過去の事だと片づけました。ブレナンとブースがラボを去り、残ったみんなは新たな事件へ・・・というシーンで終わり。綺麗にまとめられていましたが、まだ続きます。
次シーズンは新たな環境でのブレナン&ブース・・・なのでしょうか。
ブレナンはジェファソニアンに戻れると思うけれど、ブースはどうでしょう。いろいろあったFBIに戻りたいかなー、戻れるかなーと少々疑問。
ブレナンが見なかったペラントのメッセージが何か意味のあるものだったのかも気になるけれど、サローヤンとバリジ君の結婚や(その場合ミシェルは出席するのかな?)、今シーズン出番が少なったブレナンの助手たちの参加など、事件と関係ない部分が楽しみなシーズン11です。