『ブラックリスト』のシーズン4のラストから登場した“バッグ”の謎が、シーズン5の最終エピソードで明かされました。ミステリ色の強いこのドラマの中でも、最大級の疑問が用意されていました。
衝撃の勢いで、ちょっと“バッグ”の中身について考えてみました。想像と妄想の記事になりますので、ご了承のうえお読みください。(※追記あり)
指紋とタトゥーの謎
問題の人骨のDNA鑑定書の内容は、“レイモンド・レディントン”のDNAと一致したというものでした。
じゃあ、あのレッドは誰なのさ。
と考える前に疑問点から。
まず、投降したレッドを本人だと確定したのは、指紋とタトゥー。そしてクーパーの「本人だ」という一言でした。
レッドはFBIの最重要指名手配犯なので、本人確認はきっちりしているはずです。なので、人骨の鑑定書通りこれまでレディントンと思っていたレッドが偽物だとすると、内部に協力者がいたのかもと考えてます。
とすると、レッドを見るなり「本人だ」と断言したクーパーあたりを疑いたくなります。クーパーは失踪前のレッドを知っているうえ、若かりし頃レッドと同じ作戦に参加していたとリズに話していたので、何か事情を知っているのかも。
込み入った事情は知らなくとも、正義のためクーパーなら協力しそうな気がします。人柄もありますが、クーパーにはレッドへの信頼を感じますし、そうだったら面白いな~というわたしの希望もあります。
失踪前のレッドを知る人
“レイモンド・レディントン”失踪前のレッド(もしくはレディントン本人)を知る人物は少ないので、重要だと思う人をピックアップしてみました。
・ナオミ
・ドム
・クーパー
・ジェニファー
・デンベ
※紛らわしいので、ドラマの主人公を“レッド”、1990年のクリスマスに家族の前から消えた人物を“レディントン”と呼ぶことにします。
ナオミのはなし
“レイモンド・レディントンの元妻”という事実のせいで、ベルリンに拉致され拷問を受けたナオミ。
救出後(シーズン2第2話)の、ナオミとレッドの会話は微妙です。どうとでもとれるような内容なんです。この時、ナオミは過去を捨ててやり直した人生が壊されたとレッドに憎しみを向けるのですが、目の前にいるレッドが夫だという核心には触れていません。ナオミにジェニファーの居所を尋ねたレッドも娘を案ずる言葉はなく「私なら守れる」というセリフなんですよ。
レッドが偽物だとしたら、ナオミは偽物がレディントンの名を騙る理由を知っていて、その秘密を守っていることになります。レッドが自分の前に現れた理由とレッドと自分との関係を探るリズに、ナオミがかけた言葉は「あなたの想像とは違う」でした。このセリフも意味深なポイントになってます。
ジェニファーの話ではナオミは死んだことになってますが、重要なカギになる人物なのでどんな形にせよ再登場してほしいです。
レッドについて
DNAの検査結果を信じ『人骨はレイモンド・レディントン』という前提で想像してみたレディントンを名乗っているあのおじさんの正体ですが、わたしの妄想ではリズの伯父さんです。
あのレッドはカタリーナの兄(もしくは弟)で、ドムの息子ではないか。
と、大胆に想像しました(;^ω^)
ドムの素性はカタリーナの父で、リズの祖父。それは本人もはっきり口にしている事実です。カタリーナ同様ドムも旧ソ連でスパイだったことから、もしレッドが息子だとしたらそれなりの訓練を受けた可能性が高いので、海軍兵学校を首席で卒業した“レディントン”に成りすますこともできたんじゃないかなと想像してます。
そう思う理由はレッドとドムの関係です。
シーズン3でリズが死を偽装したとき、傷心のレッドはドムを訪ねました。ドムは悲しみに暮れるレッドに対し、娘と孫を亡くした自分の悲しみが分かるわけがない、みたいな言葉で喝をいれるんですよね。この会話で、ドムは暗にリズがレッドの娘ではないと言ってます。その後、「家族はまだいる」と慰めたレッドに対し、ドムの「誰だ?赤ん坊のことか」という皮肉。レッドの言う“家族”はアグネスのことじゃないと思うんですよね~。
「もしかして~」と思ったきっかけは、レッドとドムの食事のシーン。まるで長年一緒に暮らしていた家族のように自然なのです。食卓での一連の流れを互いに把握しているのです。
そして、キャプランとの最後の闘いに向かう前、ドムと会ったレッドの「あなたが望む人間になりたかった」という謝罪の言葉。これ、息子のセリフっぽくないですか?
わたしの想像通りレッドとカタリーナが兄妹だとすると、レッドのカタリーナへの愛情も、リズを守り抜きたいという思いも納得できます。
レイモンド・レディントンについて
人骨がレディントンだとすると、本物のレディントンに何が起き、どうしてレッドがレディントンの偽物になったのかという謎がさらに追加されます。
最初、人骨はジェニファーなんじゃ?と思ってたくらいなのでかなり怪しい推測ですが、『本物のレディントンに何が起きたのか』については、レディントンを殺したのは子供頃のリズなんじゃないかなと想像してます。が、その人骨を破棄しなかった理由は思いつきません。(※追記:ふと思ったのですが、レッドがもし本当の自分の名を名乗れる日が来るとすると、人骨は“レディントン”ではないという証明になりますよね~。処分しなかったのではなく、過去への未練でできなかったってことでしょうか。)
リズの死で現実から逃避したレッドがニュージャージーのケイプメイのホテルでカタリーナの幻と過ごしたとき、何があったか問われたカタリーナは「彼が死んだことでも、どうやって死んだかでもなく、死ぬ前の彼に言ったひどい言葉」を気にしていました。今にして思えば、“彼”はレディントンのことで、カタリーナは殺した人物のことを隠そうとしていたように感じます。なので、ママと口論していたレディントンをリズが・・・と、想像を膨らませてみました。
これまた想像なんですが、本物のレディントンはあまり好人物じゃなかったのかな。エリートという経歴からプライドも高かったと思うので、もしナルシスト的側面があったとすると、カタリーナにハニートラップをかけられていたと知ったら娘(リズ)を誘拐するくらいでは済まないような気がします。レディントンの人格的な問題もあり、元妻のナオミはレッドに協力しているのかも。
ただ、レディントンが生存していると思わせなければいけなかった理由は・・・なんだろう?将来リズを守るために・・・ってことなんでしょうか。
まとめ
『ブラックリスト』はとてもしっかりとした骨組みを感じるドラマなので、レッドの背景とリズとの関係は、ドラマスタート時から決まっていると思います。そんなわけで、リズの子供時代の重要な記憶である“火事”についても、そろそろ何が起きたのか明かしてほしいと願ってます。
おそらく、この記事に書いた想像以上の真実があるはずです。シーズン6を楽しみにしましょ~。