Episode10 Zoo Story
【ざっくりあらすじ】
『ズーゾーン』というクラブに潜入していたケイト・シャーマン巡査が失踪した。ケイトはマクギニス警視の部下で、女性失踪事件の捜査に1夜だけという条件で参加していた。
事件メモ
失踪課のオデルノ刑事と『ズーゾーン』に潜入したケイトは、ひとりで遊びに来たふうを装いダンスフロアで多くの男たちと交流し画像を撮影していた。オデルノとは10分おきにアイコンタクトをしていたが午前1時に突然姿が見えなくなり、オデルノが応援を呼び午前1時15分に店を封鎖した。
事件発生後、姿を消していた『ズーゾーン』の経営者タリジが弁護士と重犯課へ現れた。モルドバ出身のタリジは強制送還を恐れ、目撃者として捜査に協力する姿勢を見せた。
タリジは、昨夜クラブに出勤しておらずケイトの事は見ていなかったが、別の失踪女性を覚えていた。その女性はピンクの腕輪(21歳以下、アルコール禁止の目印)をつけていたのに泥酔したような状態で、タリジはまずいと思い後をつけていた。女性の兄と名乗る男性が車に連れ込もうとしていて、レイプを恐れたタリジは止めようとしたが、その車には男の妻も乗っていたのでレイプはないと判断しそのまま見送ったと話した。
タリジの証言で、犯人の男は30~35歳くらいの白人で、緑色の古いSUV車に乗り、その荷台にはペット用ケースと毛布と無地の買い物袋があったことが判明した。そして犯人のうちひとりは女性だと判った。
檻に入れられた失踪者
失踪した女性たちは、手錠をかけられ檻に入れられ特別な液体を飲まされていた。ケイトは、隣の檻に入れられているジニーの檻の鍵を壊し脱出するよう促した。恐怖で尻込みをしていたジニーだったが、ケイトに励まされ脱出していった。
そのジニーの遺体が発見された。
発見したのは乗馬中の女性だった。ジニーは車にひかれ死亡していた。
モラレス医師の検死結果、ジニーはしばらく監禁されたのち脱走したことが判明した。ジニーには性的暴行を受けた痕跡はなく、馬用の栄養ドリンクを飲まされていたことがわかった。そして使用された薬物は馬用鎮静剤”エース”というものだった。検死に立ち会ったマクギニスは、すぐに遺体発見現場を調べるようシャロンに言うが、シャロンは居場所を特定できない限り犯人を刺激したくないと慎重に進めようとしていた。
ジニー発見現場周辺の”エース”を使用する獣医と、ジニーをひいた車と同じ車種を所有している人物から、フランク・ウイルショーという獣医が見つかった。フランクはメキシコヘ動物の密輸をした前科のある人物だった。
フランクの動物病院の周囲を包囲し、フリンとエイミーが捜査の聞き込みだと言い、疑っているそぶりを見せず正面から病院へ入って行く。フリンたちを出迎えたフランクは、フリンたちがふたりで捜査に来たか確認し、銃を持って裏口から逃走しようとした。しかし裏手は警官たちが取り囲み、フランクに逃げ場はなかった。病院内に戻ったフランクは、銃口をエイミーたちに向けてしまっていた。エイミーは迷わず引き金を引き、フランクは死亡した。
警察に見つかったと知った共犯者のフランクの妹ベッカは、被害者女性に扮し檻で震える演技をしていた。顔にはケイトに殴られた痕もあり、被害者に成りすますのは簡単だった。救急車へ乗せようとしたところ、タオがケイトの撮影した画像からベッカの画像を見つけ出した。よく見ると、ベッカは失踪した女性たちとはタイプが異なり、ジニーのようにやつれてもいなかった。シャロンはこの場での話しは証拠にできないとベッカに言い、ケイトの居場所を聞き出した。
ケイトはメキシコ行きのトラックに乗せられ、人身売買組織へ引き渡されようとしていた。ベッカから居場所を聞き出した重犯課とマクギニスは、ケイト救出に間に合った。
檻の中のラスティママ
ラスティのママが万引きで逮捕され収監された。
執行猶予中だったママシャロンは、今回の事件で執行猶予も取り消され実刑6年の刑が確定した。
ラスティを面会に呼んだママシャロンは、ラスティに保釈金500ドル(本当は5000ドルだけど)を用意して欲しいと依頼した。ラスティがそんなお金はないと断ると、ママは男娼で稼げばいいとそれとなく勧めた。それを聞いたラスティは、二度とその話しはするなと怒った。ママシャロンの次の作戦は、ラスティを可愛がっているシャロン(レイダー警部)を利用することだった。レイダー警部ならお金をくれるか、司法取引をしてくれるかもとママはラスティに囁いていた。
ラスティはママの事をプロベンザに相談した。
プロベンザはママシャロンの万引き事件を調べ、ママがラスティに全て話していなかったとわかった。ママは万引きしたのはエナジーバーだけと言っていたが、デパートで衣服や靴も盗み、逮捕時ドラッグまで所持していたのだった。
プロベンザはラスティを心配し、ママシャロンとの面会時の映像を取り寄せていた。それを見たフリンもバズも、シャロン(レイダー)に見るべきだと勧めた。ビデオには、ママシャロンがラスティに男娼を暗に勧める件が映っていた。
シャロンはラスティママと面会し、司法取引をしてきたと話した。ママは喜ぶが、シャロンが担当検事と交わした取引は、窃盗罪で1年の実刑だった。シャロンは、服役中酒もドラッグもやらないことと、定期的に薬物の抜き打ち検査と監房の検査も行うという条件をつけた。ほんの少しでも違反が見られたら、その時は即6年の実刑になる。すぐに釈放されるのかと期待していたラスティママは、期待はずれのうえ厳しい条件をつきつけられることになりシャロンに対し悪態をつくが、シャロンには効果ないことだった。
前回、心臓発作を起こしたフリッツは病院で検査した結果、医師から引退を考えるよう言われてしまっていた。新しい職に就いたばかりのフリッツは、身体にペースメーカーを装着させられ仕事に復帰した。
今度は万引きで捕まり服役することに。塀の中でも、自分勝手な言動でラスティを振り回そうとしてました。
養子縁組を進めているシャロンとラスティにとって、この人がどんな妨害をしてくるのか気になります。子供を捨てていても保護者としての法的立ち場はどうなんだろう?シャロンの事だから、抜かりなく準備してるとは思うけれど。
フリッツの心臓発作は医者の診断では、仕事を辞めて安静に過ごすべき状態のようです。その医者役が『ユーリカ~地図にない街』の主人公カーター保安官でした。名もなき医師役でした・・・(-_-)