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ブラックリスト 9 第20話「ケーラム銀行」【あらすじ感想】

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The Blacklist
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Episode20 Caelum Bank (No. 169)

【ざっくりあらすじ】
マーヴィンが示した銀行口座の明細によると、ラクロイ夫妻とコール殺しの報酬が支払われたレッドの口座は、空飛ぶケーラム銀行の口座だった。すでにケーラム銀行との取引はやめていたが、解約せずに残っている口座にはアクセスできる者が大勢いる。黒幕を特定するため、レッドは飛行機で常に移動しているケーラム銀行の頭取ハリス・グラマシーを捕らえる策をデンベに伝える。

 

 

意外な名前

レッドの型破りな作戦で飛行機を強制的に着陸させたチームは、飛行機に乗り込んでいたレッドとグラマシーを逮捕する。偽の拘置所でグラマシーと対峙したレッドは自分の口座を使った者を教えるよう求めるが、秘密厳守がモットーのグラマシーは応じない。頑固なグラマシーに業を煮やしたレッドは、銃を手にする。撃たれたグラマシーが教えた口座を使った顧客は、ヘディだった。

ヘディが黒幕とは思えないレッドだが、迎えに現れたウィーチャとヘディのもとへ向かう。いったんはデンベたちに保護されたヘディを手荒な手段で奪ったレッドは、倉庫へ連れて行く。

リズの死への関与を疑われていると知ったヘディは「何も知らないし、何もしてない」と訴え続けるが、マーヴィンが連れてきたミッキーはヘディの裏切りを証言した。3年前、レッドに不満を抱いたヘディは新たな仕事を求め、ミッキーに接触していたのだ。

黒幕の正体

ヘディを苦しませるなとウィーチャに指示したレッドは、結果的に殺したグラマシーの顧客たちに対処するためラトビアへ行くと告げ、声をかけられたマーヴィンも同行する。

出発を待つジェット機の中でマーヴィンと向き合ったレッドに、クーパーから「ラクロイとマーヴィンは親友だった」と知らせが入る。クーパーに暗に脅されたラクロイ夫人を殺したメシックの情報で、黒幕が燃やすようメシックに指示していたラクロイの机周辺にある物すべてを根気強く調べた結果、ラクロイとマーヴィンをつなぐ証拠が見つかったのだ。

一方、すでにレッド自身もマーヴィンが黒幕だと確信していた。気づいたきっかけは、自分で書いた人事評価のせいで内勤になったパクが居場所を求めてきたことだった。頭痛でグラスを落としたパクを見たレッドは、リズが死んだ日のささいな出来事を思い出したのだ。あの日、手続きのため行ったマーヴィンのオフィスでコーヒーを飲んだリズは頭痛を訴え、マーヴィンが渡した薬を飲んでいたのだ。

すべての理由

ウィーチャが始末したはずのヘディも現れ、事の次第を悟ったマーヴィンは取り繕うこともせず、リズを死に追いやった理由を語り始める。レッドが人生そのものだったマーヴィンは、帝国を治める器でもなく信用もできないリズが後継者になることに納得していなかったのだ。マーヴィンがクーパーをハメ、親友のラクロイまで殺したのは、リズの死の謎に執着するレッドの調査を妨害するためだった。

追い詰められたマーヴィンはスマホに届いた動画を見せる。そこに映っているのは、スナイパーに狙われるミアースだった。疑われている可能性を考えたマーヴィンは、レッドのトレーラーにいるミアースに殺し屋を送ったのだ。姉の危機を見たウィーチャは気絶し、レッドは飛行機を降りるマーヴィンを見送るしかなかった。

 

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おちゃのま感想

3.5

 

やっぱり黒幕はマーヴィンでした。そうだろうと予想できた展開ではありましたが、レッドとマーヴィンの長年にわたる関係を思うと、敵として対峙したふたりのシーンはゾクゾクするものがありました。

 

マーヴィンが語った理由に、なるほどと納得してしまう自分がいます。始まりはどうであれ、マーヴィンが言っていたようにレッドはマーヴィンの人生そのものなんですよね。そんなマーヴィンの立場に立って考えてみると、帝国を潰そうとしたリズが後継者になるなんて、受け入れられないことだったんだと思います。思うに、デンベのようにマーヴィンもレッドの正体を知っていれば、リズを認め受け入れていたかもしれません。

 

巻き添えにしなくてもよかったモーリーンを殺したのは、キャプランに対する恨みからでしょうか。レッドと戦ったキャプランはマーヴィンの妹を利用したし、キャプランにハメられて逮捕されたせいで人生設計が台無しになったんですよね。・・・でも、モンテネグロの金庫を発注した人物は誰なんだろう?
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