Episode16 Helen Maghi (No. 172)
釈放されたとたん射殺されたコールの探偵事務所を調べたレッドは、元刑事が持てるはずのない鍵を見つける。一方、国への貢献から保釈金無しで保釈されると思われていたクーパーだが、判事は保釈金30万ドルを命じた。
要塞の保管庫
コールの事務所で見つかった鍵は、レッドも利用している世界屈指の重警備がウリのバスチョン要塞内にある保管庫のものだった。コールの保管庫を確かめたいレッドは、要塞を造ったヘレン・マグヒーを見つけ出す。しかし、技術協力した強盗団がFBIに捕まったことで捜査の手が迫るヘレンは、それどころではなかった。
作戦本部を訪れたレッドは「今回は悪人を逮捕するのではなく逃がす」と告げるが、クーパーにチームリーダーを任されたアラムは応じない。強盗団を逮捕した担当者によると、ヘレンは盗んだ武器をカズバンの分離主義者に送ろうとしていたテロリストなのだ。
アラムに自分自身で調べるよう勧められたレッドは疑惑を否定したヘレンを信じ、新たな身分と優雅な隠れ家を用意する見返りに協力を取り付ける。ヘレンと手を組むことに納得しないながらも、リズ殺害とクーパーをハメた黒幕に繋がる証拠を逃せないアラムはレッドの作戦を受け入れる。ヘレン協力のもと、大掛かりな作戦で侵入したコールの保管庫に収められていたのは、犯罪帝国を引き継ぐリズのためにレッドが作ったDVDだけだった。
正義とウソ
作戦終了後、アラムはヘレンを逮捕する。アラムに「ヘレンはテロ対策チームに引き渡す」ときっぱり告げられたレッドは偽テロ対策チームでヘレンを奪還するが、ウィーチャの調べでヘレンはテロリストに盗んだ銃火器を送っていたと判明する。
ウソがバレたヘレンはようやく事情を打ち明ける。ヘレンがカズバンの分離主義者に武器を送った理由は、人道支援していた息子がカズバン政府に処刑されたからだった。ヘレンの復讐心に共感しつつも、レッドにとってウソは受け入れられないものだった。
クーパー
妻シャーリーンの「アグネスのためにも誤ちを正して」という言葉を真摯に受け止めたクーパーは共謀罪を認めることにするが、ルーの証言で事情が変わる。模範囚なら18ヶ月で出所できるはずが、ルーの証言で5年の服役になるのだ。
窮地のクーパーを救ったのは、ホーマンという名で30万ドルの保釈金を支払ったレッドだった。「自分がなんとかするからアグネスには話すな」と念押ししたレッドは、義理の娘の事件で一線を超えたパナベイカーを脅す。
パナベイカーの働きで、1ヶ月の猶予を得たクーパーは捜査官としてチームに戻る。一方、今回の件でアラムに憤るレッドは「今後は手を組まない」とクーパーに知らせる。アラムに全幅の信頼を寄せるクーパーは「チームが機能するには片方が規則を守らねばならない」とレッドを諭し、“ボス”のアラムにチャンスを与えてくれと頼んだ。
おちゃのま感想
ひとまずクーパーが復帰できてホッとしました。クーパーを裏切る形になったルーさんだけど、協力したことで殺されなくてよかったです。実のところ、深入りしすぎてたので心配してました。
さて、微々たる前進ですが、黒幕に近づいてます。あの要塞の保管庫で見つかったDVDの謎がどう展開してゆくのか楽しみです。DVDの存在を知る人も限られてるだろうし・・・。レッドは黒幕の見当がついてるのでしょうかね?
さて、今回は珍しくレッド対アラムという対決が見られました。レッドはアラムの善良さや正義感を知ってるはずだし、あの純粋さを認めてると思ってたのだけど、今回は頑固でしたね。どうも、リズの死後、レッドの頑固さに磨きがかかった印象です。以前のレッドは物事を楽しむ余裕があったと思うんだけどな・・・。