Episode20 Godwin Page (No. 141)
はからずもビーノの闇チェスクラブに立てこもることになったレッドは、どこかにある隠し扉を捜す。タウンゼントの一味に踏み込まれながらもレッドに憎しみを向けるリズは、「せめて今は助け合おう」と諭すデンベに従うが、窮地を脱出したとたんレッドを罠にハメ、立ち去った。
リズの選択
一人ではタウンゼントと戦えないと判断したリズは、密かにクーパーと接触する。リズはレスラーの容態を確認するが、レスラーは意識不明の重体だった。「私が助ける」と言うクーパーの説得に応じたリズは、自首という形で逮捕された。
リズが自分の意思で出頭したと知らされたレッドは「タウンゼントを排除したとしても、パナベイカーがリズのために動くか?」と指摘する。レッドの懸念通り、作戦本部に現れたパナベイカーはリズとの取引を拒否した。
“郵便局の箱”に入ったリズと会ったアラムは、目の前にいるリズは友人ではないと悟りながらも、意識が戻ったレスラーと電話を繋げる。レスラーの声を聞いたリズが笑顔を見せる中、ヘリコプターの轟音とともに天井が破壊され、リズは箱ごと拉致された。
消せない憎しみ
リズを連れ去ったのはレッドだった。ひとけのない牧場に運ばれたリズは、レッドの協力者ブリムリー夫妻と出くわす。協力者を使いタウンゼントの右腕ゴドウィン・ペイジを確保したレッドはブリムリーの妻エドナを呼び、ペイジの首に追跡チップを埋めさせたのだ。
閉じ込められた厩の隣にペイジが監禁されていると知ったリズは「ツイてる」と喜ぶ。リズはタウンゼントに口添えするなら逃がすともちかけ、「レッドの首か、自分がレッドに殺されるか」と迫られたペイジはリズに従う。
リズはエドナから盗んだナイフをペイジに渡し、先程エドナが話していた追跡チップを取り除かせる。そのチップを受け取ったリズは「私と娘とFBIには手を出さないと誓うなら、レッドを差し出す」という条件と手順を説明する。オフになった追跡チップの確認に来たレッドの手下をナイフで刺したペイジは逃げ、公衆電話からタウンゼントにリズの取引条件を知らせた。
一方、ペイジに手を貸したリズに愕然としながらも、レッドはペイジ捜索をクーパーに頼む。リズを拉致したのはレッドだと知ったクーパーは憤るが、レッドの「これでは彼女を守れないからすべての真実を明かす」という言葉に驚きを隠せない。
終わりのはじまり
出発すると教えられたリズはアグネスのことで電話したいとウソをつき、タウンゼントが取引に応じたか確認する。電話に出たタウンゼントと話したリズはチップをオンにし、タウンゼントはチップの信号を追う。
一方、逮捕したペイジから「リズがタウンゼントと取引した」と聞き出したクーパーはレッドに知らせようとするが、リズを優先するレッドは電話にでない。傭兵チームを集めたタウンゼントが迫る中、リズを連れたレッドはプライベートジェットで飛び立った。
クーパーたちが連絡の取れないレッドを案じる中、パナベイカーはリズに抹消指令の“バーン・ノーティス”が出たと知らせる。司法長官はリズを消し、“ブラックリスト”のチームも存在しなかったことにすると決めたのだ。
ラトビア
高度を落とす機内から見える川の形に驚くリズは、手首の火傷の痕に触れる。その川の形は、火傷の痕にそっくりだった。リズの火傷の痕はレッドたち大人の選択がリズの人生を変えたことを示し、その形はリズを守るというレッドの誓いの象徴だった。
「君の傷痕に似たこの水辺からすべてが始まった」と説明したレッドは、武装した警備が守る要塞にリズを案内する。N13だと認めたレッドは、サコースキー・アーカイブは“君の母親にとても親しい人物”からの贈り物だったと教えるが、リズはN13が母カタリーナをハメたと信じている。
カタリーナはハメられても殺されてもいないと辛抱強く語りかけるレッドは、カタリーナを隠し、リズを守るため慎重に築き上げたネットワークを見せる。それはカタリーナの知識を基にアーカイブから育てた“ブラックリスト”の拠点だった。
おちゃのま感想
リズが求めてるのは、“答え”なのか、“復讐”なのか・・・。どちらかひとつだけ得られるとしたら“答え”を選ぶようにも思えますが、あの復讐心が消えるとも思えません。
アラムが言ってたように、今のリズと以前のリズはまったく違う人間なんですよね。それでも、アグネスのことを考えればどこかで踏みとどまることもできたのでは?本人も以前の生活には戻れないと自覚しているし、娘を手放したカタリーナと同じ道を歩いてますよね。
パナベイカーがクーパーに伝えた“バーン・ノーティス指令”は、つまりリズを殺せってことでしょうか。今回はパナベイカーさんも味方になってくれそうにありませんよね。
いろいろと暗い展開になってきましたが、あのラトビアの施設で、どんな真実が明かされるのか楽しみです。