Episode19 Balthazar ‘Bino’ Baker (No. 129)
逮捕されたリズの身柄引き渡しを求めるレッドは「リズが生きていける望みは私の世界にしかない」と訴えてみるが、正しい手順を重視するクーパーは応じない。おとりの車列を手配したクーパーは、リズの連行をレスラーに任せる。
襲撃
リズを守りたい一心のレッドは、タウンゼントの目的をクーパーに教える。真実を知ったタウンゼントが標的をレッドからリズに変えた理由は、家族を殺された苦しみをレッドに分からせ、自分と同じ闇を経験させるためだ。
レッドが危惧したとおり、FBIを恐れないタウンゼントはリズが乗る護衛車を襲撃する。運転していた捜査官は射殺され、レスラーは胸を撃たれる。重症のレスラーを支えながらその場から逃げたリズは廃墟に隠れるが、地区の封鎖を指示したタウンゼントは人員を増やし、リズを追い詰めてゆく。
徒歩で逃げているリズとレスラーを救出するため、レッドは襲撃現場の7区を仕切る元殺し屋ビーノを頼る。闇のチェスクラブ“キャッスル”を経営する傍らで小口の金貸しをしているビーノは、法の網をすり抜け大金を運ぶための“パイプライン”を持っているのだ。
殺し屋とFBIに追われるリズたちの救出を頼まれたビーノは断るが、レッドは諦めない。レッドがビーノの説得を続ける中、レスラーから助けを求める電話がはいる。リズの言う通り、局内にはタウンゼントの手下がいると悟ったレスラーは、生き延びられる可能性が最も高いのはレッドだと判断したのだ。
闇の輸送システム
「目の前のことより数手先を考えろ」とレッドに説得されたビーノは、リズたちの救出を引き受ける。7区全体を網羅しているビーノの輸送システムは、リレー方式で荷物を運ぶ。荷物は“バトン”と呼ばれ、運び手は“ランナー”と呼ばれている。目的地を知るのは最後のランナーだけ。それ以外のランナーは中継地点しか知らされない仕組みだ。
ビーノにリズたちの保護を手配したレッドは「危険は脱してないが、ひとまず安心だ」とクーパーに知らせるが、逃げ場のないはずのバーからリズたちが消えたことでタウンゼント自ら7区に現れる。リズを捜すタウンゼントは地元の子どもたちに金をバラマキ、その情報はビーノに届く。
リズたちがタウンゼントから逃げていると知ったビーノは、肝心な情報を隠したレッドに激怒する。レッドよりタウンゼントを恐れるビーノは自分の身を守るため、タウンゼントにリズを引き渡すと決めた。
クーパーにビーノの裏切りを知らせたレッドは、リズたちを運んだランナーをたどる。2人目のランナー、ウォルターを銃で脅したレッドは、リズたちが運ばれた中華料理店の場所を聞き出す。レスラーの意識がなくなり、リズに「FBI捜査官を死なせたら、あなたも終わり」と脅されたウォルターは、ビーノお抱えの闇医者がいる中華料理店へリズたちを運んでいた。
レッドの情報で、中華料理店に踏み込んだアラムたちFBIは、ビーノの指示でレスラーを殺そうとしている闇医者を逮捕するが、リズはビーノに連れ去られた後だった。意識が朦朧としながらも、レスラーは「“キャッスル”」とつぶやき、その情報はレッドに伝わった。
窮地
ビーノに捕らわれたリズは生き延びる方法を探るが、タウンゼントを恐れるビーノは耳を貸さない。“キャッスル”にリズを運ぶビーノはタウンゼントに連絡を入れ、謝罪と釈明をする。
傭兵軍団を引き連れたタウンゼントより先にキャッスルに現れたのは、レッドとデンベだった。レッドは容赦なくビーノを射殺し、リズを救うが、リズはレッドに銃を向ける。リズの憎しみを受け止めるレッドは、できる限りの努力をしてきたが失敗したと謝罪する。デンベに「今は行かないと」と促されてもリズは聞かず、レッドたち3人は逃げ遅れてしまった。
おちゃのま感想
核心に近づきつつある・・・のかな?手を伸ばせば届きそうなところまで来てる感じがしてますが、『ブラックリスト』のことなので分かりません。
ここまで来たら、タウンゼントとの戦争は避けられませんよね。というか、決着をつけなければ、先へは進めない状況ですよね。生き延びるためにはタウンゼントを倒すしかないと思うんですが、リズはレッドに従えるかな。
タウンゼントとの攻防のほかに、今回はリズとレスラーの絆に注目でした。実のところ、トム人気がなければ、リズとレスラーはもっと早くに相棒以上の関係になってたんじゃないかなとずっと思ってたのですが、紆余曲折があるからこその深い絆に感動しました。
今シーズンも残り3話、クライマックスへまっしぐら。ハラハラするというよりも、重苦しい気持ちになってます。