Episode15 Olivia Olson (No. 115)
【ざっくりあらすじ】
無口になったアラムを心配しているリズに、レッドは新たなブラックリストとして商売敵の『オリヴィア・オルソン』の名を渡す。レッド曰く、オルソンはマクマーンの企みを探る手掛かりだ。
オルソンの顧客
本名不明の『オリヴィア・オルソン』は、何千万ドルもの報酬で世界中の顧客相手に合法違法を問わずビジネス拡大を助ける、リーマン・ショック後に顧客を犯罪組織に替えた元アナリストだ。
レッドが教えた『オルソンが顧客と会う場所』に現れた“顧客”はレッド本人だった。密会場所の倉庫に仕込んだマイクから聞こえるレッドの様子から、オルソンはPCの画面越しに話しているとわかる。上司になったマクマーンに悟られぬよう動いているチームの作戦を無視したレッドは、マクマーンを裏切って自分と手を組むことを提案した。
オルソンに「マクマーンとは無関係」と断言されたレッドは態度を一変し、宣戦布告で交渉を終わらせた。倉庫を監視していたリズとレスラーは作戦本部のアラムの誘導でオルソンの放送を発信している車を追跡するが、オルソンの手下に妨害されてしまった。
レッドの作戦
マクマーンの名を出したレッドにクーパーは激しく抗議するが、それは用心深いマクマーンのミスを誘うためのレッドの作戦だ。レッドの期待通り、オルソンから「対処しないと寝返る」と脅されたマクマーンが作戦本部に現れた。
クーパーに捜査についての大量のメモを要求するマクマーンを観察していたレッドは「最新の捜査対象者はオリヴィア・オルソンだ」と教えた。逮捕すればオルソンの顧客とライバル組織の情報が手に入ると説明されたマクマーンは、「顧客の名前が分かり次第、逮捕を進める」と応じた。
オルソン追跡を妨害した車から、NYの敵対的買収を専門とするレインクラウド社がオルソンのフロント企業だと判明した。物々しいFBIの捜索に動揺したレインクラウドの若手社員が教えた部屋では、証拠隠滅の真っ最中だった。逮捕された役員のヤングは「もう攻撃は止められない」と意味深な発言をし、口を閉ざした。かろうじて押収したデータは暗号化されており、アラムと連絡が取れないリズは「オルソンが誰かを攻撃する」とレッドに知らせた。
標的
その頃、アラムはレッドとプライベートジェットに乗っていた。サマルのもとへ行くため、アラムはデンベがルクセンブルクのヴェルトローエン銀行に開いたレッドの口座から6000万ドル盗んだのだ。「金が欲しければサマルに会わせて」と言うアラムを飛行機に乗せたレッドは、サマルの思いと現実を教えようとしていた。
「チームは君の力が必要らしい」と教えられたアラムは、自らの意思で捜査に協力した。アラムのおかげでオルソンの標的は『アルタ・ホテル』だと判明したが、攻撃を止めることはできなかった。オルソンは顧客の競合相手のアイケンドル社が新設した展望デッキを爆破したのだ。騒然とする現場で、リズはオルソンの追跡を妨害した男を発見した。男の逮捕で、チームはオルソンの顧客情報が入ったハードディスクを入手した。
クーパーはマクマーンにオルソンのハードディスクを渡し、クーパーがディスクをコピーしたと知らないマクマーンは1件を除き訴訟を指示した。レッドとクーパーは、マクマーンが訴訟から除外したファイルに注目した。ファイル名は『第三身分』だった。
アラムの決断
レッドはすべてを捨てる覚悟のアラムを説得した。サマルと会えば、アラムを監視しているモサドの暗殺者をサマルのもとへ導くことになり、モサドはアラムも標的にするはずだ。「彼女の重荷を増やすな」と諭されたアラムは、ようやくサマルの意思を尊重することが一番いい愛し方だと悟った。
自宅へ戻ったアラムは「サマルを愛しているから会いに行かない」と、監視カメラの向こう側にいる誰かに宣言した。
レスラー
リズはレッドの正体を突き止めないと決めたが、“偽物”と知ってしまったレスラーは納得できない。“カタリーナ・ロストヴァ”ならレッドの真実を知っていると思いついたレスラーは、以前CIAでロストヴァ追跡チームに居たMJにカタリーナについての情報を求めた。
おちゃのま感想
前回に引き続き、アラムとサマルの物語が描かれました。ダークサイドに落ちることなくいつものアラムに戻ってくれてよかったけど、サマルを追わないと決断した気持ちを思うと…辛い(涙)
さて、ちょっとご無沙汰になってたマクマーンは、レッドの意表突いた作戦で、隠しきれない動揺が感じられました。今回の件で、オルソンはマクマーンを裏切るでしょうか?どこかに消えちゃったけど、また出てくるのかな?
意外にもカタリーナ・ロストヴァを調べる役目はレスラーが担ってくれました。そして、レッドは病気みたい。政府の陰謀とは別に、気になることが多くなってきました。