Episode9 Orion Relocation Services (No. 159)
【ざっくりあらすじ】
レッドは、“パリの女”に繋がる手がかりとして『オライオン・リロケーション・サービス』をチームに捜させる。一方、アグネスが絵に描いた“男の死体”について調べ始めたリズは、事件当時公園で開かれていたパーティの映像を入手する。
唯一の手掛かり
リズの部屋を訪ねたレッドは、“パリの女”が『オライオン』で新しい住まいと名前を手に入れたと教え、女に兄弟同然の大事な友人を誘拐されたと打ち明ける。アグネスのこともあり、リズは“パリの女”の正体が気になるが、教えるつもりのないレッドから聞き出すことはできない。
情報の少ないオライオンの手がかりは、相棒が逮捕された宝石泥棒のソフィアだった。新しい名前をオライオンに依頼したソフィアと会ったレッドとリズは「オライオンの情報が欲しい」と単刀直入に頼む。リズが電話に出ている間も話を進めるレッドは準備した大金を差し出し、「聞いたことない」ととぼけていたソフィアからオライオンが手配した新しい名前は“デニース・ヤング”だと聞き出した。
イリヤ救出を急ぐレッドは、最もイリヤを捜してほしくないリズに情報を伝え、チームはパートナーから逃げるため引っ越しを手配したDV被害者のデニースを見つける。リズとレスラーがデニースの家へ向かう一方で、デニースの保護を焦るパクは現場近くにいるレッドにも知らせる。先回りしたレッドがデニース宅に着くと、カタリーナの行方を知る唯一の人物はデニースに撃たれていた。DV被害者のデニースは身を守る手段を準備していたのだ。
ベオグラードの記憶
リズの部屋に仕込んだ盗聴マイク付き人形をアグネスが外へ持ち出したため、カタリーナはリズの動きを把握できない。そんな状況の中、カタリーナの部屋では記憶を取り出す専門家のスコヴィッチがイリヤを尋問している。
イリヤの尋問は簡単にはいかず、別の方法を試すことにしたスコヴィッチはイリヤとカタリーナの意識を繋げる。カタリーナに誘導されたイリヤはベオグラードの記憶を語り始める。
“タウンゼント指令”が出され、マーシャ(リズ)が利用されることを恐れるドムはある計画をイリヤに明かす。「カタリーナが死ねば、全員捜すのを諦める」と説得されたイリヤはドムに協力し、カタリーナをベオグラードへ誘き出した。しかし、カタリーナの新しい夫の存在をイリヤが知らなかったことで、計画は失敗した。明け方の任務に出かけるカタリーナに付き合おうとした夫のピョートルが死に、駆け付けた人たちに助けられたカタリーナの姿をKGBの刺客が目撃したのだ。
愛する人を目の前で失った悲しみを思い出したカタリーナは、裏切ったイリヤを責める。まだベオグラードの記憶の中にいるイリヤは「レディントンもかかわっている」と漏らすが、抵抗し、発作を起こした。
母と娘
チームが入手したオライオンの顧客ファイルから“パリの女”を捜すレッドとは別に、捜査のためファイルを調べるリズはマディの写真を見つける。マディの引っ越しがオライオンによるものだったと知ったリズは、すべてが腑に落ちた。手に入れた公園のビデオから、現場にカタリーナを追うモロゾフの手下がいたと突き止めていたリズは、マディがカタリーナだと確信する。
自宅へ戻ったリズはカタリーナと対峙する。アグネスの寝顔を確認したリズは銃を手にし、オライオンのファイルにあったマディとカタリーナの写真を突きつける。リズに銃口を向けられたカタリーナは良き隣人のフリをやめ、母カタリーナ・ロストヴァとして娘と向き合った。
おちゃのま感想
“ついに”と言うべきか”やっと”と言うべきか、リズが母カタリーナと対峙しましたよー。用心深かったリズが突然現れたマディを単純に信じ込んだあたりは違和感がありましたが、今後の展開が楽しみでたまりません。
カタリーナの人間性はまったくわからないのですが、リズやアグネスに対する愛情はあるのかな?長年の逃亡生活のせいなのか、カタリーナには敵と味方のはっきりした線引きがあるように感じます。で、敵には容赦ない。レッドやドム、イリヤは“敵”なんでしょうね~。リズはどう判断されるんだろう。
ところで、イリヤの記憶シーンから想像すると、イリヤが考えた『KGBがレッドをハメるため仕込んだ大金を盗む計画』を実行するまでの間に何かが起きたってことみたいですよね。その何かにレッドがかかわってるのかな?当初はイリヤがレイモンド・レディントンに成り済ますはずだったけど、レッドがその役を引き受けた・・・とか?カタリーナはコーラー医師の手術を受けた人物を知らない様子でしたよね~。
核心に近づいてるように思えるけど、今回も謎が増えました。カタリーナはレッドを“レイモンド”と呼んではいるけど、正体を知ってるのでしょうか。