Episode11 Victoria Fenberg (No. 137)
【ざっくりあらすじ】
デンベの誕生日を友人たちと祝っていたレッドに「“手箱”の買い手が現れた」と知らせが入る。存在自体が奇跡と言える6つの入れ子式手箱の1つを所有するレッドは、手箱を保管しているウクライナのアルチェモフスクへ飛ぶ。現地の協力者に裏切られながら持ち帰った手箱は、商談前の鑑定で贋作が判明した。
贋作の捜査
贋作師を見つければ、本物の手箱がセットごと手に入るかもしれないと思いついたレッドは「巨大犯罪を暴ける」とチームに捜査を促し、自身は盗品絵画の購入者に接触する。
レッドが“贋作”と教えた『レイステルの自画像』から捜査を始めたチームは、真作と鑑定された絵の入手から1年後に起きた爆発事故に注目する。当時の防犯カメラ映像を確認すると、警備システムがダウンしたガス爆発の原因はガス管の隣に停車した車の爆発が原因だと判明した。
爆発した車の名義人、リチャード・ヴィターリスの部屋に踏み込んだチームは、フェンバーグ家の屋敷の見取り図を見つける。贋作の自画像と手箱はフェンバーグ家のコレクションで、ヴィターリスはフェンバーグ家の製薬会社を訴えた原告団の代表だった。
容疑者と共犯者
一家の財産である美術品を原告団のヴィターリスが盗んでいると知ったフェンバーグは憤る。しかし、ヴィターリスの共犯者はコレクションの管理をしている娘のヴィクトリアだった。合法とはいえ危険な鎮痛剤の販売をやめず、薬がもたらす問題に目を向けない父に反発するヴィクトリアは、その鎮痛剤依存で息子を亡くしたヴィターリスのために、贋作とすり替えた父のコレクションで訴訟の資金稼ぎをしていたのだ。
次にすり替える贋作は仕上がっていたが、FBIの捜査を知ったヴィクトリアは「逮捕される」とヴィターリスに警告する。しかし、息子に報いるためにも訴訟を諦められないヴィターリスは自らおとりになる作戦を考える。
再鑑定するコレクションの移送スタッフに紛れたヴィターリスにリズが気付く。命がけでヴィターリスが稼いだ時間で、ヴィクトリアは目的の絵画を贋作とすり替える。ヴィクトリアの“任務完了”の合図を確認したヴィターリスは逮捕され、その後の聴取で「犯行の理由は裁判費用を作るため」で単独犯だと供述した。
レッドの手箱
ヴィターリスの捨て身の作戦で、ヴィクトリアが父から盗んだ2400万ドル相当の絵画を持ち込んだイーグルトン宅にはレッドがいた。盗品の買い手からフェンバーグ家の盗品を取り次いでいるのはイーグルトンだと聞き出したレッドは、イーグルトンを脅し、手箱の売り主であるヴィクトリアが現れるのを待っていたのだ。
非道な鎮痛剤を売る父親に立ち向かうヴィクトリアを気に入ったレッドは「君を止める気はない」と言い、小箱について質問する。作った贋作は1つだけと確認したレッドは、ヴィクトリアがオリジナルの手箱を売った相手に会いに行く。
リズはレッドが贋作師を見つけたと確信しているが、レッドは“贋作”を“パリの女”に例え、はぐらかす。一方、レスラーは屋敷から絵画を持ち出せたのはヴィクトリアしかいないと気づくが、証拠はない。
アラム
翻弄されながらも、アラムはエロディーに夢中になっている。そんな中、エロディーの夫が発作を起こしたことで、エロディーの夫の死を望んでいると自覚したアラムは別れを決意する。「絶対に嫌だけどそうすべき」と別れを告げたアラムだが、エロディーのもとを立ち去れなかった。
信じたい事
カタリーナ・ロストヴァが殺されたことに責任を感じるレスラーに「母の死は偽装」と教えたリズは、レッドに“パリの女”は私の母かと質問してみる。“パリの女”を母だと信じるリズに理解を示しながらも、レッドは「“違う”という事実を見ずにいる」と指摘した。
おちゃのま感想
カタリーナの一件で、レッドとリズの関係は以前の腹の探り合い状態に戻ったみたいです。
カタリーナに拷問されてたイリヤを見たリズはそのことをスルーしてるし、レッドもイリヤを話題にするわけないですもんね。「私には知る権利がある」が口癖のようになってたリズですが、核心には迫ってくれません。パリの女に拉致されたレッドの親友について誰も関心を持たないのは不自然なので、パクあたりに騒いでもらいたかったです。
ところで、今回のレッドの言い分を聞いていて、なるほど!と思ったのですが、あのカタリーナが“カタリーナ・ロストヴァ”だという証拠はないんですよね。本人がそう名乗ってるだけで・・・。もし、あのカタリーナが偽物だとしたら、彼女がレッドの正体を知らないことも納得できます。謎が深まりますね~。