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12モンキーズ シーズン4【あらすじ感想】

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12Monkeys

 

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Season4 全11話

【ざっくりあらすじ】ファイナルシーズン
オリビアの襲撃から逃れるため、ジョーンズは未完成の『カロン』を使った。ジョーンズたち科学者は、施設ごと移動できるよう初期のマシンを改造していたのだ。

 

 

 

 

すべての始まりへ

 

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『カロン』は場所の移動だけで時間の移動はしないはずだったが、ジョーンズたちが着いた先はすべてが始まった『2043年』のエマーソンホテルだった。

 

 

マシーンを稼働させるため、重症を負っているジョーンズは放射線に身をさらし、襲撃の盾になったウィートリーが亡くなった。タイタンに大ダメージを与え、時間稼ぎしたディーコンは仲間のもとへ戻ることができず、オリビアに捕らえられた。

 

 

エマーソンホテルの部屋には解放後この場所へ戻ったジェニファーが描いた『ウロボロス』の絵が残されていた。その絵を見たコールは、幼いころ父が話してくれた物語を思い出した。『一方向のみに進むヘビの話』はコールの母が残した物語だった。

 

 

 

ウロボロスのパズル

 

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2018年、プラハ。博物館で展示されてる『ウロボロス』の遺物を盗んだジェニファーは、未来から来たコールと再会した。ジェニファーを追った捜査官は『ウロボロス』の守り人だった。彼の一家が代々守ってきた『ウロボロスのパズル』は、主要人物がコールに作ったものだ。幼い頃に父が話してくれた『ウロボロス』の物語をヒントにコールはパズルを解いた。ウロボロスのパズルには、『1852年5月11日ブラックリーフ』というヒントが隠されていた。

 

 

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1852年。その時代では、ジョーンズの夫エリオットが12モンキーズに協力しタイタンを作っていた。娘のハンナと出会い、未来のジョーンズから12モンキーズの実態を知らされたエリオットはタイタン計画を阻止しようとするが、オリビアに寝返ったふりをしているディーコンに殺されてしまう。“時のない世界”をもたらすタイタンの完成はエリオットの助手で、オリビアの娘エマが引き継いだ。

 

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母の真実

目撃者のエイサンを殺し、強引にその地位についたオリビアは、タイタンを完成させるため、1971年の自分に妊娠を命じ、エマを出産した。母のもとでタイタンを完成させたエマは、自分の存在は単なる道具だと知った。失望したエマはタイタンを去り、オリビアはエマに刺客を送った。

 

 

2009年に身を隠したエマは、ジョーンズの希望で“普通”の生活していたハンナと出会った。「何のために戦っているのか、本当にわかったら封を開けて」とジョーンズがハンナに持たせた封筒には『2009年3月8日』の日付があった。

 

 

『2009年3月8日』は、コールの母“マリオン・ウッズ”が目撃された日だった。“マリオン・ウッズ”はエマの偽名だと知ったハンナは刺客に追われるエマを助け、森の中のトレーラーで暮らすマシューと出会った。刺客に撃たれたエマはマシューが連れて行った病院で亡くなり、戻ってきたマシューはハンナの名を“マリオン”と呼んだ。マシューはコールの父だった。

 

 

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自分が“マリオン・ウッズ”だと悟ったハンナはその場に留まり、マシューを愛した。そしてコールを身ごもると姿を消し、その後生まれたコールをマシューに託したのだった。

 

 

因果関係を壊さないようハンナはその時代を生きることを選んだ。戦う意味は息子のコールを守ることだと悟ったハンナは、人類を救う任務で現れたコールを守り、命を落とした。

 

 

 

最後の戦い

 

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予知ができなくなったジェニファーの頭に浮かぶ支離滅裂なシンボルは、時間を旅するコールを消すコードだった。現在、過去、未来、すべての世界を救う唯一の方法は、コールを抹消することだとわかり、キャシーは猛反発するが、コールは自分の運命を受け入れていた。

 

 

コードの計算にはタイタンのシステムが必要だった。『カロン』を使い施設ごとタイタンへ移動する作戦を立てたコールは、最後の戦いに過去のラムゼを連れてきた。この時代を生きる老ジェニファーはウエスト7のディーコンを説得し、戦いに参加させた。

 

 

ジョーンズたちはタイタンのシステムで計算を急ぎ、キャシーは装置の前で時が終わる瞬間を待つオリビアと戦った。時の光に体を切り裂かれたオリビアは894年へ送られ、のちの『ウイルスの起源』となった。

 

 

オリビアを倒したキャシーはコールを失うことを恐れ、時を破壊する装置を止めることができない。永遠とともに失う感情の大切さをコールはキャシーに語り、“時”を守った。

 

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救われた世界

因果関係を守るため、それぞれ自分が居るべき時間へ戻っていく。老ジェニファーと去るディーコンを抱きしめたキャシーは、「あなたはいい人よ」と感謝した。ジェニファーは明るくマシーンに乗り、コールに射殺される直前の時間へ戻るラムゼに迷いはない。最後にコールはふたりを結び付けた時計をキャシーの腕に返し、一目ボレだったという告白とともにキャシーを見送った。

 

 

コール用の設定を済ませたジョーンズは、コールを見送ることなく息を引き取った。自分でセットしたマシーンに座ったコールは、時間を超える青い光に身を任せた。

 

 

コールが目覚めると、そばにジェニファーが待っていた。戸惑うコールに、ジェニファーは「“時”はあなたに借りがあると自覚している」と説明した。最後にジョーンズが設定したコードはすべての時間からコールを吐き出すものだったのだ。コールの命を救えとジョーンズを諭したのは、スプリンター計画を始める2037年のジョーンズの前に現れたコールとキャシーの息子エイサンだった。

 

 

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自分の人生を取り戻したキャシーは、コールの姿を探していた。“あの日”が来てもコールは現れず、エマーソンホテルに想い出の部屋も存在しない。ネットでコールとふたりで過ごした家を見つけたキャシーは、その家へ引っ越し、地域の医師として働いた。夕日に語りかけることが日課になったキャシーの前に、待ち望んでいたコールが現れた。コールとキャシーは時間を超え、愛する人を取り戻したのだ。

 

 

 

おちゃのま感想

 

5.0

すごい!すごい!すごい!
怒涛のファイナルシーズンでした~。
1話ずつあらすじを書くべきだったかも。ちょっと後悔しております。

 

『ぐるぐるとした謎』を考えると、眠れなくなるドラマになっておりましたが、そのぐるぐるを解消するファイナルシーズンでした。行き当たりばったりのように思えた出来事を繋げ、過去の重要人物たちも登場し、ワクワクさせられる内容で締めくくられました。映画版『12モンキーズ』との接点も見られ(空港シーン)、ウイルスの起源の正体まで解明しました。細かな部分の謎を、想像できなかった発想で回収してます!

 

ファイナルシーズンもジェニファーの純粋さに和み、コールとキャシーの愛にウルウルしました。このドラマに引き込まれた理由は、人類滅亡の危機や謎よりも、コール、キャシー、ジェニファーといった登場人物たちの存在でした。人類を救うため死を受け入れているコール、時間とともに変化したキャシー、変わらぬジェニファー。背景は複雑だけど、とても魅力的な人たちでした。そして、セリフではなく視線や雰囲気で伝える演技も素晴らしかった。特に戦いが終わって元の時代に戻るジェニファーを見送るみんなの姿は、演じたエミリー・ハンプシャーさん(Emily Hampshire)への称賛を感じました。謎を解く主要人物として大活躍したジェニファーでしたが、わたしはいろんな時代をたくましく生き抜いた部分にこの人の魅力を感じてます。

 

そしてコール&キャシー。数ある海外ドラマの中でも、わたしのベストカップルはこのふたりです。ふたりの幸せな未来を想像できるラストシーンに大満足です。

 

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