Episode4 The Pawnbrokers (No. 146/147)
【ざっくりあらすじ】
刑務所に入ったレッドは、“穴蔵”と呼ばれる懲罰房に使われる監房に入れられた。囚人の中でひと際若いヴォンテ・ジョーンズに「友達になってくれ」と声をかけたレッドは刑務所内の人脈を仕入れ、レッドに恨みを持つバルドメロがいると知った。
新たなリスト
バルドメロは再会したレッドに因縁をつけ、ヴォンテの食事からハムを一枚奪った。バルドメロに抗議したレッドは一方的に殴られ、所長のマカティーがバルドメロを止めた。
顔に痣を作ったレッドを心配するリズは一般囚と離してもらうと提案するが、レッドは断った。判事に情報提供者としての価値を示すため、レッドは質店を経営するオールマン夫妻を追ってほしいとリズに頼んだ。
盗まれたアルゴリズム
一見普通の質店を営む裏で凶悪犯罪の片棒を担いでいるディレインとロイのオールマン夫妻の店を訪れた不審な客を調べた結果、国家安全保障局(NSA)の機密を扱う企業の社員トム・ハーデコフがヒットした。NSAの暗号開発部のクエールによると、ハーデコフがオールマン夫妻の質店に持ち込んだ物は中国大使館と北京の通信を解読するアルゴリズムが入ったディスクだ。ここ数年、中国情報部に何度もハッキングされているNSAは、通信を解読することで漏れた情報を把握し、アメリカを裏切った者を特定しようとしているのだ。
燃やされた車からハーデコフの遺体が見つかった。証拠がないと指摘したクエールは夫妻の逮捕を止め、ディスクを取り戻すことを優先させた。キャンブルで借金を返済しようとしたハーデコフは盗んだディスクで資金を作ったものの、思惑通りには行かず、強引にディスクの返却を求めたためディレインに射殺されたのだ。
中国より先にディスクを買う作戦を立てたチームは、モサドとしてサマルを質店へ送り込んだ。中国の倍の金額を提示したサマルとの取引を決めたディレインは、用心深くディスクを持つ夫ロイのもとへ向かう。駐車場ビルでロイと落ち合ったディレインは入金を確認し、サマルにディスクを渡した。それを合図に待機していたレスラーたちが夫妻の逮捕に向かう。しかし、タイミングよく現れた中国情報部の工作員と銃撃戦になり、ディスクは奪われてしまった。
中国大使館に逃げ込もうとした工作員の車を阻止し、ディスクを取り戻したクーパーはディスクのアルゴリズムを使い中国の通信を精査した。その結果、中国に情報を売っていた犯人はクエールだと判明した。クエールが夫妻逮捕に反対したのは、中国にディスクを入手させ、裏切り者を特定するアルゴリズムを無効にしたかったからだ。取引場所を中国に知らせたのもクエールだった。
クエールは逮捕され、駐車場ビルの銃撃戦で撃たれたディレインは亡くなった。現場で緊急通報の番号が思い出せなかったサマルは脳の損傷の兆候と症状についてのサイトを開いた。
塀の中のレッド
ヴォンテからバルドメロの“レッド殺害計画”を知らされたレッドは、バルドメロに休戦を提案するが、バルドメロは応じなかった。看守も買収済みだと言うバルドメロは、10分もあればレッドと一緒にヴォンテも始末できると豪語した。武器を準備しなきゃと焦るヴォンテにペンの調達を頼んだレッドは、下水管を行き来するネズミを使い、塀の外にいるデンベと連絡を取り合うことに成功した。
逮捕されたオールマン夫妻の質店に捜査が入り、バルドメロの冤罪を証明する現金輸送車が見つかった。図らずも釈放されたバルドメロはあっけなく刺殺された。バルドメロがやってもいない罪を認め刑務所にいた理由は、アヌンズィオ・ロスという男から身を隠すためだった。ブラックリストの捜査を続け、冤罪の証拠でバルドメロを塀の外へ追い出したレッドのもとにはバルドメロの手下からの貢物が届いた。レッドの指示で、バルドメロの釈放をロスに知らせたデンベは、排水管から小さなシャンパンを差し入れた。
削除されたファイル
ジェニファーの友人バックに頼んだ『レッドが削除したコーラー医師の患者リスト』の復元はうまくいかなかった。手掛かりを失くし動揺したジェニファーに責められたバックはファイルを調べ、コーラー医師のファイル名は患者の受け入れ日だと判明した。レッドが削除したファイルの日付は『1991年10月3日』だ。その日がレッドの初診の日だと確信したリズとジェニファーは、1991年12月に診察を受けた患者ジェラルド・クレッパーを捜すことにした。
おちゃのま感想
ああ、サマルが心配。
アラムはサマルの様子に気づいてるんでしょうか。一緒にいれば気づきそうですよね。気づいたとしたら、アラムはサマルのためにもクーパーに知らせるような気がします。ふたりの間が壊れるような展開は嫌なんですケド~。
リズはレッドを刑務所へ入れておきたいんですよね?最近のリズの本音はまったくわかりません。その点、ジェニファーのストレートな感情は清々しいわ~。
思うんですが、レッドがジェニファーのことをまったく気にかけないのは、自分が『レイモンド・レディントン』ではないと証明しているような気がするんです。本当の父なら、会えないとしても気にかけるくらいはするんじゃないかな~。すべてお見通しのうえで、レッドはリズと接してるような気がします。なにせ、レッドだものね。