Episode15 The Hat Trick
【ざっくりあらすじ】ようやく重い腰を上げたレッドは3件のブラックリストを渡し、チームを脅かすハドソンを追い払う役目を引き受ける。3件同時の捜査を指示したレッドの思惑は分からないが、予算に見合う価値のあるチームだと証明するためにもクーパーは捜査を開始する。
3つの事件
レッドが渡した3つのブラックリストは、1回の採卵費用が3万ドル以上もする受精卵を全部ダメにした不妊治療クリニック、患者を殺す“死の天使”の仕業に思える不自然な死、依頼人に気づかれることなく和解金を盗む悪徳弁護士だった。
3つの事件の関連も、同時に捜査する意味も不明だったが、手分けしながら捜査したチームはあっさり事件を解決する。不妊治療クリニックの事件は相続がらみの犯行で、悪徳弁護士が顧客の和解金を盗んだのは私欲のためで、連続殺人のように続く不自然な患者の死はリコールせずに製造ミスした点滴を市場に流した製薬会社のせいだった。
犯人逮捕はしたものの、3件ともブラックリストの犯罪者とは思えないチームは、簡単すぎる事件を渡したレッドの真の狙いを探り、3つの事件の共通点は『野生動物保護協会』だと突き止める。逮捕した犯人たちはみな『野生動物保護協会』の理事だったのだ。そして、保護協会をこの10年支えている匿名の大口献金者はレッドだった。
デンベは、大口献金や大盤振る舞いのガレージセールで財産を手放しているレッドを心配するが、レッドの説明は「アグネスの未来を守るために力を尽くしてるだけ」だった。
ハドソンの秘密
ハドソン宅に侵入したレッドは、鍵のかかったキャビネットに保管されたファイルから、ハドソンが探偵を雇ってシカゴに住むアビー・ライダーという女性を監視していると知る。
さりげなくアビーと知り合ったレッドはハドソンとの関係を聞き出すが、アビーの話はハドソンを追い払うネタを探すレッドの予想を裏切るものだった。連邦検事時代にアビーの両親を刑務所送りにしたハドソンは悪い環境にいたアビーを気にかけ、金銭的な援助を含め、陰ながらずっと支えていたのだ。探偵を雇ったのは、18歳になり州の保護から外れたアビーを探すためだった。ハドソンの支えを受けて、前向きに生きるアビーを見たレッドはハドソンの秘密を暴く必要はないと悟った。
おちゃのま感想
ところで、ハドソンは清廉潔白な人みたいですね。これまでチームを潰そうとした政治家(大統領とか、その側近とか)には後ろ暗い秘密があったことを思うと、ハドソンの追求を逃れる術はないのかもしれません。こうなると、チームの存在意義をハドソンに認めてもらうしかなさそうですね。大局的に判断してくれるといいのだけど。