気持ちが塞ぐニュースが多いので、今月は明るい気持ちにしてくれる『ジェーン・ザ・ヴァージン』をチョイスしました。2014〜19年の作品で、完結して数年経ちますが、いつか記事にしたいと思っていたオススメドラマです。
5シーズン、全100話。けっこうなボリュームです。でも、お休みはさみながらでも大丈夫！『ジェーン・ザ・ヴァージン』の隠れた主役ともいえる、盛り上げ役のナレーションがあらすじのポイントを押さえ、視聴者目線のコメント（ひとりごと）でナビゲートしてくれるので、時間があいての視聴になっても、物語の迷子になるようなことはありません。
『敬虔な信仰心を持つ祖母の言いつけを守り、結婚するまで純潔を守ると誓ったジェーンが医療ミスで妊娠する・・・』というところから始まるコメディで、テーマは“メロドラマ”。・・・なので、思いがけず妊娠してしまったジェーンの人生は一筋縄ではいきません。恋人マイケルとの結婚を夢見ていたジェーンですが、お腹の子の父親は以前一目惚れしたラファエル。さらに、誤って人工授精された精子はラファエルががん治療前に凍結したもので、ラファエルの妻ペトラに人工授精されるはずだったもの。
ラファエルとマイケルに挟まれたジェーンの三角関係（＋ペトラで四角関係？）のドタバタなラブコメになりそうな設定ですが、それだけではないストーリーがうまく練り込まれてて、飽きるという部分がありません。さらに、ジェーン、母ジオマラ、祖母アルバの強い絆と深い愛情が作品の根底にあることで、目まぐるしく変わる物語がブレたように感じません。
最後に、わたしのオススメキャラをご紹介します。
このドラマの魅力はキャラが立った登場人物たちですが、わたしのイチオシはラファエルの妻ペトラ。ジェーンをはじめ、5シーズンの間にそれぞれ成長し、立ち位置も変わるわけですが、中でもペトラは大変身。ヒールな悪女だったペトラが、回を重ね、様々な事件を乗り越えてゆくうちに本音を見せるようになる。噛めば噛むほど味の出る・・・そんな素敵なするめ系女子のペトラは要チェックです。
思いがけない展開が醍醐味なので、ネタバレなしで観てほしい。そんなドラマです。（Netflixで全話配信中）
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