Episode9~16
【ざっくりあらすじ】
ダリルたちは生け捕りにした『ウォーカーの皮を被った少女』をヒルトップへ連れ帰った。アレクサンドリアへ戻るミショーンは、捕らえた少女をヒルトップに留めておくことは危険だとダリルに忠告した。タラは、ジーザスに代わりルークたちを受け入れるとミショーンに約束した。
リディアとの出会い
名前は持たないと言い張っていた少女は、隣の檻に居るヘンリーに『リディア』と名乗った。ヘンリーとリディアの会話から情報を得ようとしていたダリルは、警戒することなく町の情報をリディアに教えたヘンリーを檻から出した。
盗み聞きされていたと知ったヘンリーはダリルに反発し、ますますリディアに好意を抱くようになる。リディアを悪人とは思えないヘンリーはダリルたちの目を盗みリディアを檻から出した。ヘンリーは栄えたヒルトップの様子を見せ、安全な場所が存在することを教えた。
心を開き始めたリディアの話では、連れ戻しに来る者はいないはずだったが、戻りが遅いダリルたちの捜索に出たアルデンとルークを人質にしたリディアの母アルファが仲間とともに現れた。ヘンリーはリディアを隠し抵抗を試みるが、仲間の命に代えることはできない。リディアは自分の意思で母のもとへ戻ると決め、アルデンとルークは生還した。
ヘンリーの恋
母親から虐待を受けていたリディアを助けたいヘンリーはヒルトップを抜け出し、そのヘンリー救出にダリルとコニーが向かった。ふたりはヘンリーとリディアを救出するが、ダリルはリディアを連れて行くつもりはない。ヘンリーは「リディアとふたりで逃げる」と言い張り、コニーも連れて行くと主張する。「連れて行けば仲間が死ぬ」と反対していたダリルは、結局リディアを受け入れた。
アルファ最強の兵士ベータに追われながらも、逃げ延びた一行はケガの治療のためアレクサンドリアへ立ち寄った。ミショーンはダリルを信じ、門を開けた。
ミショーンの傷
アレクサンドリアを守ることだけを考えるようになったミショーンは、ほかのコミュニティとのかかわりを絶ち、崩壊の危機にある王国から助けを求められても手を差し伸べない。ミショーンが変わった原因は、以前の世界の親友ジョスリンとの再会だった。
リックを失って間もないころ、リックとの子供(RJ)を妊娠中のミショーンは、アレクサンドリアの近くをさまよっていたジョスリンと再会した。ミショーンは彼女がともに暮らす子供たち全員をアレクサンドリアに迎え入れ、住民たちも歓迎した。しかし、ジョスリンは世界同様すっかり変わり、ミショーンの知る“親友のジョス”ではなかった。
ある日、物資を奪ったジョスリンとともに、アレクサンドリアの子供たちが消える事件が起きた。捜索に出たミショーンとダリルを待ち受けていたのは、武装したジョスリンの子供たちだった。ジュディスを救出するため、親友を殺し、兵士になった子供たちを殺したミショーンは町に住む人だけを守ろうと決め、町を閉ざしたのだ。
王国の祭典
王国は孤立し、崩壊寸前だった。そんな中でもエゼキエルは希望を失わず、各コミュティの絆を深める催しを企画した。妨害することで物資を得ようとした『ハイウェイマン』の集団も、映画が上映されると知り、仲間になった。
各コミュニティの住人たちが集まった王国は活気づいた。当初、頑なに参加を拒んでいたミショーンもジュディスを連れて参加した。ミショーンを変えたのは、ジュディスの「愛する人のためならなんでもするでしょ」という言葉と行動だった。
アレクサンドリアの町はリディアを亡命者として受け入れると決め、ほかのコミュニティも賛成した。以前ミショーンが作成した『権利と自由の憲章』にサインした各コミュニティのリーダーは、アルファが狙うであろうヒルトップへ戦闘員を送った。
エゼキエルたちが危険を冒し手に入れた映画の上映が始まった。隣に座ろうと約束していたヘンリーの代わりにリディアの隣に座ったのは母アルファだった。
アルファの報復
ヒルトップへ向かった先発隊は、途中で二手に分かれた。王国へ向かっていたヒルトップの住人が襲われたと思われる現場に残ったダリル、ミショーン、キャロル、ユミコはアルファに捕らえられた。
「もう娘はいらない」と告げたアルファはダリルを連れ出し、仲間に誘導させたウォーカーの大群を見せた。「今度、私たちの領域を侵したら大群を送り込む」という警告とともに解放されたダリルたちは、アルファが教えた境界を目指し歩いた。木に縛られたセディクを救出したダリルたちは、アルファの残虐さを思い知った。境界に建てられた杭に刺さっているのは仲間の首だった。
ヒルトップへ
生き証人にさせられたセディクは、恐怖ではなく、犠牲になった10人が互いに守りあい、最期まで勇敢に戦った姿を伝えた。エゼキエルとキャロルはヘンリーを、ヒルトップはリーダーのタラと医師のイーニッドを喪った。
打ちのめされた王国に老朽化が追い打ちをかけ、エゼキエルはヒルトップへの移住を決断した。さらに、ヒルトップを目指す王国の一行に吹雪が襲い掛かる。聖域に避難したものの、残りの食料を考えると、凍った川を渡りヒルトップを目指すしかない。それはアルファの領域を通り抜けることを意味し、エゼキエルは反対した。しかし、遠回りする余裕はなく、エゼキエルを支持する者はいなかった。
嵐のあと
アルファの攻撃を受けることなく、王国の一行はヒルトップへ到着した。寒波の前にアルファは集団を分散し、難を逃れていたのだ。
ミショーンたちとともにアレクサンドリアへ行くと決めたキャロルはエゼキエルに指輪を返すが、エゼキエルは受け取らなかった。
王国の移住を終えたミショーンたちがアレクサンドリアへ戻った。ジュディスやRJは雪合戦を始め、一時は死を考えたリディアにも笑顔が戻った。
診療所に居るニーガンを訪ねたミショーンはジュディスを助けてくれたことを感謝した。ニーガンは、ダリルの犬を保護するため吹雪の中に消えたジュディスを救助したのだ。鍵の開いた牢から逃げたのち、自分の意思で牢に入ったニーガンにとってジュディスは特別な存在だった。
ジュディスとの会話を終えたエゼキエルの無線に、「誰か聞いてる?」と女性の声が届いた。
おちゃのま感想
『ウォーキングデッド』の記事を楽しみにしてくださっているみなさまへ。
まず、1話ごとのあらすじをやめてしまってごめんなさい。これは今後さらに広がる予定のTWDの世界を追えないという判断からです。今後もドラマ中心に楽しむつもり(原作は読んでない)なので、その範囲内での感想を書いていこうと思っています。
さて。いろんな意味で後半の主役はヘンリーでした。「王国のために!」とアールに弟子入りしたのに何も学ばず(涙)
ヘンリーは最初からイーニッドを気にしたりして、浮ついてましたよね~。きっと、エゼキエルとキャロルが愛情を持って育てたからこそ、正義感の強いまっすぐな子に成長したんですよね。しかし、いくら恋に落ちたからと言って、王国と家族を捨てるかな。リディアとふたりで逃げると言ったのは、そういうことですよね。このドラマに登場する子供たちって似たタイプが多いので、この先ジュディスが子供らしい正義感で災いを招かないことを祈ります。
一方、過去の悪人ニーガンはすっかり牢の住人として落ち着きました。イラっとすることが多かった後半のエピソードの中で(ヘンリーの件で)、吹雪の中ジュディスを追いかけるニーガンにはウルっとさせられました。とはいえ、ニーガンは救世主時代の心を失ったわけではないと思うので、今後もニーガンらしく生き延びて、時折ハッとするような良い面を見せてほしいです。
メインキャラがかなり退場してしまったので、今シーズンから参加の5人組が重要なポジションに収まった印象です。ユミコはリーダーシップを発揮してたし、コニーはダリルの良い相棒になりそう。ドラマに明るさをもたらしてくれた5人が生き延びてくれてよかった。
次のシーズンはアルファとの戦いになるんでしょうね。ちょこっと映ったシーンから想像すると、アルファの集団は寒波を予測し、その前に移動したんですよね。移動を続ける彼らが戻ってくるということは、リディアが目的なんでしょうか。いらんって言ってたけど…(´・ω・`)
ということで、シーズン10へ続く。