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スイート・トゥース3~ 鹿の角を持つ少年~ 第8話【あらすじ感想】

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Sweet Tooth
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Episode8

この記事は下記のエピソードを簡単にまとめたものです。詳細ははぶいておりますので、ご了承下さい。

第8話 この物語は(This Is a Story)





【ざっくりあらすじ】最終話
バーディが殺され、ジェップは拘束され、追い詰められたガスはカリブーマンやバーディが主張したように「人間は救う価値がない」と考えるようになる。一方、人間の世界を取り戻したいジャンは、ハイブリッドの誕生を止めるだけでなく樹液で作ったウイルスで絶滅させると宣言する。

あらすじ

シンとジャン

意図せずバーディを殺してしまったシンは動揺しながらも、ガスを殺すという使命を果たそうとする。ナイフを持つシンが迫り、ジャンの手下に押さえつけられたガスは恐怖と戦い、ジェップも声を張り上げる。そんな中、事を急ぐジャンが利用した妻ラニの名を聞いたシンは我を取り戻し、ガスを助ける。

シンに裏切られたジャンは自らの手でガスを殺すと決め、樹液を流す木に刺さったサッカーの斧を手にする。斧を引き抜いたジャンの行為は、人間に死をもたらすものだった。斧が抜かれたことで樹液が溢れ出し、人間は瞬く間に呪いの疾病に感染した。

パッバの導き

感染したジェップを助けたい一心のガスは自分の血を樹液に押し付け、不思議な世界へ足を踏み入れる。その場所でパッバと再会したガスは、フェンスで守られたイエローストーンの小屋で暮らしていた頃、パッバが語った「卑劣で欲深い人間への罰として、自然が火を放った」という話は事実で、火は疫病のことだったと悟る。

ジェップの死を恐れるガスと向き合ったパッバは「すべてのものに訪れる死は、終わりではなく人生の一部」と教える。自然の摂理を説くパッバの声を聞きながら、ガスは世界を見るため森を出たあの日のように新たな章へ進む決心をする。

戦いの終わり

現実の世界へ戻ったガスは樹液の木に火を放ち、すべてを自然に委ねる。疾病の起源である木を燃やしたことで、ジェップたち人間の病は治り、洞窟は崩れ始める。崩れ落ちる岩からガスを救ったのは、シンだった。贖罪のように自らを犠牲にしたシンの心は、解放された自由で満たされる。

洞窟から脱出したガスたちは、外での戦いを終えたベッキーたちと再会する。もはやジャンの命令に従う者はおらず、生き残った者たちが敵対する理由もない。ジャンに刺された傷を隠すジェップは「休憩したい」と座り、寄り添うガスが語る物語に耳を傾ける。

ガスの物語

ガスが語る“物語”は、人間の世界に生まれたハイブリッドたちの物語であり、変わりゆく世界を生きた最後の人間たちの物語だった。

呪いの疾病から解放されたものの、生き延びた人間たちは最後の人類となった。穏やかに暮らすことを望んだジャンの娘たちはハイブリッドの子どもたちを連れてアラスカを去り、運命を受け入れないジャンは置き去りにされた。

仲間たちが待つイエローストーンの森へ帰ったガスたちは、みんなが安心して暮らせる聖地を作る。かつてハイブリッドを守るアニマル軍団を率いたベッキーは、取り戻した妹ウェンディやハイブリッドの子どもたちとともに、幸せで満ち足りた日々を過ごす。

それから何年もの月日が流れ、パッバの教え通り、できる限り最善を尽くして人生を送ったガスは、自分の中に人間の最良の部分が生き続けていることを理解する。そんなガスの隣には共に歳を重ねたウェンディがおり、周りには物語を受け継ぐたくさんのハイブリッドの子どもたちがいる。そしてガスの心の中にあるイエローストーンの我が家とともに、ジェップはいまもそばにいる。

 

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おちゃのま感想

例のごとく、最終話を見終わって余韻に浸ってます。意外にもフクザツな感情を持て余していて、どんなふうにまとめたらよいのか悩みつつ、この記事を書いてます。支離滅裂になりそうですが、お許しくださいませ。

 

ガスとハイブリッドの仲間たち、そしてガスをとりまく人間たちの物語は終わりました。ネタバレを踏まずに視聴できてよかった〜と、しみじみ思う結末で、ラストシーンは心に残るものでした。

 

人間かハイブリッドかという難しい選択を自然に委ねたガス。その答えを見つけられるよう手助けしたのは、この世にはいないパッバでした。かなり初期の段階で物語から去ったパッバですが、登場回数以上に重要な存在でした。人の良い面を見て信じるという、ガスの性善説的な性格も、パッバがありのままのガスを受け入れ、愛情いっぱいに育てたからこそ。ガスのまっすぐな心を形作ったのはパッバなんですよね。

 

ジャンやアボットのような傲慢な権力者のふるまいに心が沈むこともありましたが、制作者が語った記事によると、このドラマで伝えたかったことは“希望”とのこと。人間の醜さではないんですよね。その希望をどこに見出すかは、視聴者それぞれに委ねられたのかな?わたしは、“最善の人生を送るよう努力すれば、少しは世界を良くできるはず”というパッバのセリフを心に刻みたいと思います。

 

最後に、とてもとても気になるジェップの件。ガスが語る物語としてファンタジーっぽくまとめられてましたが、ジェップを通して“死も人生の一部”という事実を描いたように感じます。悲しいことではあるけれど。

 

この物語が年老いたガスの回顧録だったのか、少年ガスの未来予想図だったのか、それも視聴者に委ねられた点です。少年ガスの物語として視聴していたわたしとしては、今度は視点を変えて年老いたガスが振り返るはじまりの物語として再視聴してみたいです。
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