Episode11 After the Storm
接近中のトルネードに備え、重症者の受け入れ準備を急ぐチャスティンのERに、ベルが主治医を務める7歳の少女サミーが搬送される。腹部のがんを患っているサミーは、アッカーマン夫妻が中国から迎えた養子だった。
重病の少女
アッカーマン夫妻の家に迎えられた2日後に倒れたサミーは体中に腫瘍があると判明し、診察した医師は自宅で看取ることを勧めていた。しかし、主治医になったベルは取り出した臓器の腫瘍を切除し再移植する“自家移植”なら救える可能性があると考えている。
鼻血を出しているサミーを診察したジェイクは、まだ英語が分からないサミーに中国語で話しかけ、サミーはジェイクに心を開くようになる。今日中に手術が必要なサミーのため、ベルはオースティンに執刀を依頼する。ベルに「君ならやれる」と信頼を示されたオースティンは、最高レベルのリスクが伴う手術に驚きながらも、「命を救おう」と引き受け、ジェイクもチームに加わった。
時間との勝負の中、事前の画像検査で見つからなかった悪性腫瘍に対処しながら、オースティン、ベル、ジェイクの3人は手術を成功させる。しかし、サミーを助けてくれたことに感謝しつつも、他に2人の子供がいるアッカーマン夫妻はこの先も困難な治療が続くサミーを手放すと決める。
手術室へ向かうサミーの不安に耳を傾け、そばにいると約束したジェイクは、見知らぬ国でひとりぼっちになったサミーの病室に足を運ぶ。
リーラとデヴォン
トルネードに直撃されたチャスティンのシミュレーション室に閉じ込められたデヴォンとリーラは難を逃れたが、同じ部屋で電気工事の作業中だったテッドは頭部に金属が刺さる。
瓦礫が邪魔している部屋から脱出できず、ようやく携帯が繋がったケインは「今すぐ執刀しろ」と、外科インターンのリーラに命じる。手順を説明していたケインとの電話が切れ、デヴォンは失読症で対処に時間がかかるリーラをサポートする。デヴォンの声に集中したリーラはやるべきことを整理し、冷静にテッドを救う。その後、ケインに立派だったと褒められたリーラは支えてくれたデヴォンに感謝し、デヴォンは工具で手術をやり遂げたリーラを称えた。
ケインとビリー
ヴォスはビリーの指導医をケインに決める。教え子の手術ミスで大変な目に遭ったうえ、ビリーが自分の職を狙うと考えるケインは「研修医はいらない」と拒否し、指導医にキャリアを潰されたビリーも反発する。
ヴォスに「うまくやって」と諭されたふたりは、バスルームで転倒したローズを診察する。鎌状赤血球症の治験を受けるローズは、前治療の化学療法で憔悴していた。ローズは久しぶりに会ったケインに親しげに話しかけるが、ケインはそっけない。
ふたりの様子を見たビリーは、好意を寄せているローズから逃げたケインに興味を抱く。「患者と医師の恋なんて珍しくないのに」とビリーに指摘されたケインは、口出しするなと突っぱねた。
トルネードの夜
その夜、“トルネード特別料金”のバーにはコンラッドやニックをはじめとするチャスティンのスタッフが集った。
ミーナの件で同情されるオースティンと、養子の件で同情されるジェイクの“哀れみ禁止”の席にベルが加わり、3人は“サミー”に杯を上げる。一方、リーラの父が娘の活躍よりインド系の独身男性医師と一緒だったことを喜んだと教えられたデヴォンは「今日は誰にも邪魔されずに輝かしい医師だと自覚すべき」と、リーラを慰める。
ひとりで飲んでいるケインの隣に座ったビリーは「先生の職を狙ってます」と正直に宣言し、ケインは「俺の研修医なら当然だ」と返事する。俺たちは似てるなと言うケインは、ローズにそっけなくした理由を明かす。数十年ぶりに再会した恋人を手術台で亡くしたケインは、ローズの死を恐れるあまり距離を置いているのだ。
おちゃのま感想
ミーナが去った後のエピソードはトルネードに襲われた病院を描き、新旧メンバーの結束力を印象付けるような内容でした。
ケインがみんながいるバーで飲んでる図に驚きましたが、野心家ビリーとの相性は良さそうです。ケインがローズとの間に距離を置く理由は悲しいものでした。プライドが邪魔して素直になれないのかと思ってたけど、違ってました。自分の過ちを受け入れられるとしたら、もしかしたらケインも変われるのかも・・・なんて思ったりしてますが、どうでしょね。なにせあのケインだし・・・(ー_ー;)
デヴォンとリーラも接近中という印象。ふたりが付き合うということになったら、やはり結婚前提ということになるんでしょうかね?ミーナがいないことは寂しいけれど、先の展開を楽しみにしようと思います。