Episode10 Into the Unknown
オースティンとミーナがナイジェリアへ発つ日、めまいで転倒したオースティンの母キャロルがERを訪れる。「母は軽い心気症なんだ」と担当するコンラッドに知らせたオースティンは、ナイジェリア行きを話したら悪化したと説明する。一方、理学療法と課題を全部終えたケインは手の問題を隠し、手術復帰の申請をする。
オースティンとミーナの決断
検査で異常が見つからなかったキャロルは自宅に戻ったとたん吐血し、病院へ逆戻りになる。肺に腫瘍が見つかったキャロルの手術はミーナが引き受け、ベルが助手に入る。オースティンは早期発見だと母を励ましていたが、生検の結果、キャロルはステージ4の肺がんだと判明する。メスでは治せないと判断したミーナは、腫瘍切除せずに手術を終わらせた。
キャロルはオースティンがミーナと幸せになることを望んでいたが、ミーナに「お母さんにはあなたが必要よ」と諭されたオースティンはアトランタに残ると決める。オースティンだけでなく愛する仲間との別れに耐えきれないミーナは挨拶もせずに空港へ向かおうとするが、ニックたちはサプライズのお別れを用意していた。
スピーチを求められたミーナは自分という人間を分かった上で愛してくれたことに感謝し、仲間たちを“家族”と呼んだ。オースティンを見守ってとニックに頼んだミーナは「あなたは私の姉」と言い、抱きしめる。
空港へ向かうミーナと、見送るオースティンは“愛してる”想いを伝え合う。キスしたふたりは、“終わりじゃない”と自分たちに言い聞かせた。
ケインの復帰
予想より早く課題を終えたケインの復帰申請を受けたヴォスは「初回は私が立ち会う」と監督下での手術を命じ、CEOのヴォスに逆らえないケインも受け入れる。
ケインが復帰後初執刀する患者は頸部外傷で搬送された16歳のリサだった。1つ間違えば四肢マヒになる難しい手術を執刀するケインの助手は、試用期間中のビリーが務める。その日、課題をこなすケインと同じ部屋で手術練習していたビリーは、挨拶したケインに辛辣にあしらわれていた。嫌われてるかもと不安をいだきながらも、ビリーは学べるチャンスと考え直す。
問題なく手術をこなすケインを見たヴォスは“奇跡的な回復を遂げた”と判断し、手術を見届けることなく、呼び出されたERへ向かう。その後、ケインは課題の練習時のように手が動かなくなる。しばらく待てば大丈夫だと言うケインに反発したビリーは、待てば患者が脳死になると指摘する。ヴォスを呼ぼうとするビリーを止めたケインは、執刀をビリーに任せた。
デヴォンの友人
鎌状赤血球症で苦しむローズのために治療法を調べたデヴォンは、学友だったフィリップの論文を見つける。バイオ・サウスという製薬会社を立ち上げたフィリップは、鎌状赤血球症の遺伝子治療の治験をしていたのだ。コンラッドは製薬会社には注意しろと警告するが、「100%の確信がなければ参加させたりしない」と言うデヴォンは、ヴォスにフィリップを紹介する。
「利益目的だと疑えばヴォスは許可しない」とデヴォンに忠告されていたフィリップは、「治験ができれば、金が入って他にも役立つ」と率直に語る一方で、バイオ・サウス社は小さくて志があって善意があると訴える。フィリップを信頼するデヴォンも「ローズだけでなく同じ病気の大勢の患者が恩恵を受ける」と保証し、検討すると返事したヴォスはベルに助言を求める。
ベルに「今回、最も得をするのは患者だ」と指摘されたヴォスは製薬会社と手を組むことに懸念をいだきながらも、治験を認める。治験へ参加できると知らされたローズは喜び、ケインに朗報を伝える。復帰後初の手術をやり遂げられなかったケインは「わずかでも可能性はある」とそっけないが、「手術室の外の世界を見て」と言うローズの誘いを断らなかった。
おちゃのま感想
ミーナのラストエピソードでした。お気に入りキャラだったミーナがいなくなるのは本当に寂しい限りですが、再登場の可能性も残してくれたのでよかったです。ミーナの最後の手術の助手がベルというのも粋な計らいでした。
ミーナとオースティンの縁が切れないといいな…というのが今の率直な願いですが、再会できるか分からない難しい状況を乗り越えられるでしょうか。恋愛要素が不可欠のアメリカドラマはその辺が微妙ですよね〜。
ところで、自己申告だけでケインに執刀を許可したヴォスに驚いてます。いくら監督下での手術だとしても、いきなり生身の人間で試すかな?さらに、降って湧いたようにデヴォンの友人フィリップが登場〜。デヴォンはフィリップを全面的に信頼してるけど、治験といえばニックの妹の件もあるし、非常に心配。