Season2 全14話
【ざっくりあらすじ】
立てこもり事件(シーズン1での出来事)の後、ナイトシフトのチーフはトファーが務めることになった。TCは停職処分を受けたが、救急隊と現場で人命救助をしている。手術を受けたラゴーサは事務長を辞め、再び医師への道を目指し始めた。ジョーダンはTCと付き合い始め、交際は順調だ。
↓ネタバレを含みます↓
【おちゃのま感想】★★★☆☆
全14話という、なんとなーく中途半端な感じの話数のシーズン2です。
シーズン1は、医療シーンよりもコメディ部分のドタバタ感が目につくドラマだったのですが、シーズン2では、医療ドラマとしての描き方が定まった印象で、シリアスとコメディがうまい具合にバランスとれてきました。このドラマお決まりの登場人物たちのいたずら合戦はあるのですが、そこが前面に出てこなくなりました。これ、わたしとしては良かったと思う点です。
このドラマの医療シーンの特徴は、医師たちが病院外へ出て行くことが多いこと。
戦地での経験があるTCたちは、積極的に現場へ赴き治療にあたります。病院内のスタッフが足りなくなるんじゃなかろうかと心配になるくらい、それはしょっちゅう。そんなわけで危険に遭遇する確率も多いです。シーンが病院内に留まってない事で緊迫感や展開の速さを感じ、他の医療ドラマとの違いを出してます。
ジョーダンからチーフ職を譲られ正式にチーフになったトファーは、まとめ上手で上司役がサマになってました。トファーのキャラは控えめながら頼りになる魅力的な存在だなーと感じます。そのトファーが従軍時代の恩人を助ける為に、アフガニスタンに行く事になり、TCも同行することに。再び戦地へ行った事でTCのPTSDが再発しなければいいのだけど・・・と心配になるくだりでした。
シーズン1では、どこかヒールな役どころを引き受けていたラゴーサが、医師の仲間入りをすることになりました。腫瘍の手術云々を飛ばして、いきなり回復したとこから話が始まり、突然事務長を辞めて医師を目指すと宣言したラゴーサ。唐突ではありましたが、医師を目指し助手として働くラゴーサは、なかなかカッコよかったです。ラゴーサは、このドマラでのわたしのお気に入りキャラ。いい味だしてるんですよ。
付き合い始めたジョーダンとTCの交際は順調です。ジョダーンにフラれる(捨てられた?)事になったクレメンスも病院に残っているし、途中TCの義理の姉(アニー)が登場したりして、ふたりをひっかきまわすのかと心配事もありましたが、ふたりの間が壊れるような事は起こりませんでした。
シーズン終盤ではジョーダンの妊娠がわかり、TCも大喜びなのですが、これはジョーダンが脳卒中を起こし、お腹の子は悲しい事に諦めるしかありませんでした。ドラマの持つ雰囲気からしても、このふたりが別れたりすることなく、ふたりでこの悲しみを乗り越えてくれると信じたいです。
わたしが気に入っているこのドラマのポイントは、コメディ色のある医療ドラマだけど、治療シーンでの医師たちの様子が真摯だという点と、チームワークが良い点です。患者を診つつ無駄な恋愛話に花を咲かせることもないし、出し抜いてやろうとか、足をひっぱってやろうとかもない。外科チームとER(ナイトシフト)チームとの意見の相違はあるし、同期のクリスタとポールの競争はあるけれど、根本的に信頼し合うひとつのチーム・・・というのが見ていて気持ち良いです。この雰囲気を壊さず続けて欲しいな。
ジョーダンの流産、ポールの手の負傷、トファー離婚危機・・・など、気になる点も残しシーズン3へ続きます。