Episode9 Doors Opening, Doors Closing
ジェイクたちが養子に迎える赤ちゃんを妊娠中のティナが救急搬送され、ERへ駆けつけたジェイクは傍らにいるベルを“継父”と紹介する。「彼を育ててくれてありがとう」とベルに感謝したティナは、我が子を託すと決めたジェイクたちに全幅の信頼を寄せていた。
養子の問題
ティナの激しい痛みの原因は陣痛ではなく、急性胆嚢炎だった。簡単な手術も赤ちゃんにはリスクになり、赤ちゃんを危険にさらすか、自分を犠牲にするか選択しなければならない。動揺しながらも両親への連絡を拒否するティナは、19歳だから自分で決めると主張する。
抗菌薬が効かず胆嚢炎が悪化したティナの手術は、ベルが執刀した。帝王切開に踏み切ったベルの素早い判断と産科医との連携で、ジェイクたちの大切な2つの命は助かった。ルーシーと名付けた娘と対面したジェイクたちだけでなく、ヴォスに「おじいちゃん」と呼ばれたベルも喜びを噛みしめる。そんな中、ルームメイトが両親に連絡したと知らされたティナは動揺する。
ティナが動揺する理由は、妊娠に激怒した両親が“伝統的な家庭”に養子に出すと言うまでティナを許さなかったからだった。ジェイクたちに娘を託したいティナは「誰かに奥さんのフリしてもらって」と提案するが、南部の街でカミングアウトするという過酷な道を選んだジェイクたちは自分を偽ることを拒んだ。
ジェイクたちに会ったティナの両親は「うちは伝統的な価値を重視する方針だ」と、取り付く島もない。傍らでやり取りを見ていたベルはジェイクたちの愛はおふたりが初めて娘さんを抱いた時と同じですと訴えるが、ティナの両親は寛容ではなかった。「家族でいたいなら受け入れないと」と父親に告げられたティナは、両親の指示に従うしかなかった。
ケインの友達
リハビリで顔を合わせたケインに声をかけたローズが倒れ、ケインはERに運ばれたローズに付き添った。ローズには家族がいないと知ったケインは、検査入院したローズの付添を続ける。学生時代の友人が同じ病気だったと明かしたケインは、激痛と闘ってるのに穏やかところが友人と似ていると言い、激痛に苦しむローズに寄り添う。
検査の結果、ローズには手術が必要だと判明するが、度重なる輸血で体が何もかも攻撃するローズに輸血はできない。出血量の多い手術を流血なしでしなければならない難手術を引き受けたオースティンは、初めて組んだときからそうしてきたように、ミーナと共に成功させる。
手術の成功をケインに知らせたコンラッドは「病院にも友人たちにもミーナは必要だ」と話してみるが、ケインは悪いのは俺だけじゃないと主張する。「後悔のないように」とコンラッドに指摘されたケインは、自分を“友達”と呼んでくれたローズの病室へ向かう。
ミーナが出した答え
ケインの報復で複雑になったミーナの問題は、解決策が見つからないままビザが切れる日が迫っている。オースティンだけでなく、ニックやコンラッドも手を尽くす中、冷静に現状と向き合ったミーナは「最悪の結果を覚悟しといて」とニックに知らせる。
そんな中、ナイジェリアにいる母に電話したミーナは、自分なりの答えを見つける。自分も故郷の医療崩壊に加担していると悟ったミーナは、帰国を決断する。「これがビザ問題の答え」と知らされたオースティンは、もう闘いたくないと言うミーナを引き止められない。そんなオースティンは「俺も行く」と、自分の答えを出した。
王女の助言
王女ナディーンが連れていた子供は、デヴォンの子ではなかった。父が勧めた2人目の男性と結婚したナディーンは幸せを見つけていた。王家の赤ちゃんの父親ではないと分かり、安堵したデヴォンはインド系結婚相談業をしている患者のマイラにお見合いを勧められる。
お見合いなんてしないと断言したデヴォンだが、ナディーンに「お見合いも普通の結婚と同じ」と助言され、考えを変える。ナディーンに背中を押されたデヴォンは、マイラの連絡先を受け取った。
おちゃのま感想
ついにミーナがナイジェリアへの帰国を決断しました。オースティンと結婚して・・・という方法はやはりダメなんでしょうかね。実際、ふたりは愛し合ってるのに。でも、故郷の力になりたいと思うミーナを止めることはできませんよね。お別れのときが近づいてます。寂しいなぁ。
ジェイクとグレッグの件は、本当に残念でした。どこかの家庭に養子に出されるティナの子が幸せになりますようにと、願わずにはいられません。実際、このような問題は多いんでしょうね。ベルも“じいじ”になる夢を見てましたよね(涙)
王女様の子供の父親はデヴォンではありませんでしたね〜。こんな意味深な登場をわざわざさせた理由は、デヴォンの次の恋を描くため?実らぬ恋が多いデヴォンなので、お見合いも良いかも。