Episode5 Choice Words
【ざっくりあらすじ】
フライト直後にエスカレーターから転落した酔っ払いのパイロットを診察するデヴォンは、コンラッドの「航空局に通報すべき」という助言を無視し、医師の守秘義務と自分の信念に従い通報しなかった。翌日、その酔っ払いパイロットの会社の飛行機が事故を起こし、機内にはNYへ向かうベルがいた。
ヴォスとケイン
秘書のグレイソンの手配ミスでエコノミーに座っていたベルは、妻ののろけ話をしていた隣の座席のジュリーをチャスティンへ搬送する。シートベルトをしていなかったジュリーは重症だった。
ERで出迎えたヴォスにジュリーの状態を伝えたベルも付き添い、騒然とするERの中からベルとヴォスに目をとめたケインも「加勢する」と加わった。無事を喜ぶグレイソンにハグされたベルは激痛に襲われ、その後の検査で椎間板ヘルニアだと判明する。反発しあうヴォスとケインは真逆の治療法を勧め、ベルはケインの手術よりヴォスの理学療法を選択した。
手術中、大量出血したジュリーは危険な状態になる。ジュリーの妻に状況を知らせたベルは機内で隣の座席だったと明かし、不安に涙する妻を慰める。ベルは特別な患者になったジュリーに“ファーストクラス”のもてなしをし、意識の戻ったジュリーを喜ばせた。
今回、ケインの無責任な仕事ぶりを見たヴォスはチャスティンに残ると決意するが、ケインは「二度と俺に楯突くな」とヴォスを脅した。
コンラッドとデヴォン
飛行機事故で搬送されたスーザンを診察するコンラッドは、ケガよりも高血圧が気になる。睡眠障害のナルコレプシーを患っているスーザンは、これまで多くの医師に治療法はないと言われ、投げやりになっている。
ICUでの治療を勧められたスーザンは「どうせ睡眠障害で治療法もない」と言い、仕事に戻るため自主退院を決める。「高血圧性脳症のせいで判断が鈍ってる」と決めつけたデヴォンは強制的に病院に留めようとするが、コンラッドは「医者に従うかどうかは彼女が決めること」とスーザンの意思を尊重する。
ERを出ていくスーザンの不自然な歩き方を見たコンラッドとデヴォンは、重要な見落としに気づく。期待させないでと動揺するスーザンを説得したふたりは、ナルコレプシーは誤診でキアリ奇形による中枢性睡眠時無呼吸症候群だと突き止めた。
コンラッドとデヴォンは「高額保険に入ってる患者」と説明し、ケインに執刀を頼む。「そんな言われ方は心外だ」と言いながらも、ケインはスーザンの保険の確認を怠らなかった。手術後、スッキリした感覚で目覚めたスーザンは希望に満ちた笑顔を見せた。
家族の愛
実家へ戻ったオースティンは実父に会ったことを養父母の両親に報告し、改めて自分を育ててくれたふたりに感謝した。オースティンは両親が傷つくことを心配していたが、「実母と会う気はない」と言い切るオースティンの本音を察した母は「自分の気持ちに正直になりなさい」と諭し、覚悟ができたら実母を訪ねなさいと背中を押した。
育ての両親の大きな愛を実感したオースティンの「家族は愛があるから犠牲を払える」という言葉は、アダクの子供の後見人のことで思い悩んでいたミーナに覚悟を決めさせた。
デヴォンの信念
酔っ払いパイロットを通報しなかった件で、コンラッドに「みんな間違いから学ぶんだ」と励まされたデヴォンは「間違っていない」と反論する。事故の死傷者を目の当たりにしても、デヴォンは「通報しなくてよかった」と言い張った。
その後、例の酔っぱらいパイロットがデヴォンを訪ねてくる。デヴォンに渡された断酒会のパンフレットを捨て、酔いが醒めないまま出勤したパイロットは目の前で起きた事故で、自分の抱える問題の大きさに気づいたのだ。
レッドロックのルール
ジェシーをはじめとする透析患者の死の要因について調べ始めたコンラッドは、投与されていた薬の中で、唯一まだ安全性が実証されていない『ヘモプリアチン』に注目する。
半年前からヘモプリアチンを処方しているアンドリュースによると、効果抜群で副作用はない。現在200人くらいが服用していると教えられたコンラッドはカルテを見たいと頼んでみるが、アンドリュースは断った。レッドロックのせいで院内データの共有が難しくなり、担当以外の患者の記録を見るためには申請が必要になったのだ。
おちゃのま感想
なんだか『Major Crimes』の同窓会のような雰囲気になってませんか?オースティンの養父はタオ役のマイケル・ポール・チャンでした。オースティン役のマイケル=ジャマル・ワーナが『Major Crimes』で演じてたクーパーの恋人のサイクスも出演しているし、内容そっちのけで盛り上がってしまいます。タオパパと息子クーパーのシーンは妙なテンションで見入ってしまいました(;’∀’)
さて内容の感想です。もともと強い絆で結ばれた人間ドラマではないのですが、コンラッドとデヴォンの間に芽生えた確執には違和感を覚えます。特に今回のデヴォンの心の動きは複雑でした。法律と信念に従ったというより、判断の基準がコンラッドへの反抗心になってるようにも感じます。
そのコンラッドは、再び一線を超えそうですよね。大丈夫かな。