Episode1 Pilot
【ざっくりあらすじ】
ハーバード出身のエリート、デヴォン・プラヴェシュは、外科部長のランドルフ・ベルに憧れ、アトランタのチャステイン・パーク記念病院を研修先に選んだ。デヴォンの勤務初日、病院では国内初の“神の手”と呼ばれるティシャンを使った手術計画が盛大に発表された。
指導医コンラッドのルール
自信と意欲に溢れるデヴォンを迎えた指導医のコンラッド・ホーキンスの最初の教えは、真面目に勉強して得た知識も過去の規則も葬れだった。コンラッドは「規則はひとつ、常に俺に従え」と告げ、逆らえばキャリアは終わると脅した。
傲慢なコンラッドの指導に辟易したデヴォンは、指導医の変更を看護師のニック(ニコレット・ネヴィン)に訴える。しかし、ニックは「態度は悪くても一流よ」とコンラッドのもとで学ぶことを勧め、デヴォンの要求を聞き入れてはくれなかった。
初日の失敗
コンラッドは、過剰摂取で搬送されたクロエの蘇生をデヴォンに任せた。無理だと尻込みしたデヴォンだが、まず何を確認する?というコンラッドの言葉から次々指示を出し始めた。懸命に蘇生を続けるデヴォンは、「もう諦めろ」と止めるコンラッドを無視し続けた。デヴォンの努力でクロエの心拍は再開し、付き添っていた母親はデヴォンに感謝した。
達成感に浸るデヴォンに、コンラッドは「心拍が再開しても脳死状態だ」と指摘した。今後クロエの家族は起こりえない奇跡を待つことになるのだ。自信が打ち砕かれたデヴォンに、コンラッドはここでの規則を再確認した。先ほどまで反抗的だったデヴォンは「あなたに従い反論しない」と、コンラッドのルールを復唱した。
落ち込むデヴォンを見かけたニックは自分の母親を亡くした経験を語り、医療ミスは日常茶飯事だという現実をデヴォンに教えた。多くの医師や看護師は正しい行動をしていると話すニックは「私も逃げたくない」と、デヴォンを励ました。
デヴォンはコンラッドに担当を命じられた白血病患者のリリーに寄り添った。ERの常連患者のリリーはスタッフたちの思い入れも強く、コンラッドは「絶対しくじるな」とプレッシャーをかけていた。「生きられる可能性はある?」とデヴォンに質問していたリリーが意識を失い、デヴォンは駆け付けたコンラッドに処置を任せようとする。「医者になりたくないのか?」と叱責されたデヴォンはメスを握り、リリーと向き合った。リリーを救ったデヴォンは自信を取り戻し、コンラッドも労いの言葉をかけた。
外科部長の真実
病院の看板医師のベルは患者からの評価も高い外科医だが、実際は医療ミスの常習犯だった。ベルの実力を知るコンラッドやニックは、ベルを“インチキ男”と呼んでいる。
虫垂で運ばれた患者をベルが手術中死なせたとニックから知らされたコンラッドは「今度は何があった?」とベルを追及する。ベルは患者には心疾患があったと説明したが、それは動脈を損傷したベルのミスをかばうため手術に参加したスタッフ全員で考えたシナリオだった。
病院の大きな宣伝にもなるティシャンの最初の患者は病院の大口献金者ハンコックで、失敗は許されない。ハンコックを見舞ったベルは、執刀医がナイジェリア出身のレジデント2年目のミーナ・オカフォーという女性だと教え、ハンコックはベルの執刀を希望した。
ベルは、ティシャンの導入で人為的なミスは過去のものになると宣伝していたが、技術の習得には訓練が必要だ。院内で唯一ティシャンを扱えるミーナに「ティシャンに触ったこともない先生に手術は不可能」と反対されても、傲慢なベルは「自分の経験と技術をもってすれば可能だ」と自信満々だった。
ティシャン手術のライブ配信が始まり、執刀医としてベルが登場した。器用にティシャンを操るベルを見たコンラッドは驚き、手術室へ向かった。そこで手術を行っているのはミーナだった。何度やっても練習用のプラムを潰すしかできないベルは、就労ビザをネタにミーナを脅し、自分の替え玉に仕立て上げたのだ。
その日の終わり
デヴォンを帰宅させたコンラッドはクロエの病室を訪れた。コンラッドはクロエの生命維持装置を切るが、ニックに見つかってしまう。コンラッドは何も言わず再びスイッチを入れ、その場を立ち去った。
おちゃのま感想 ★★★★
医療ドラマもいろいろありますが、これは闘う系。
第1話はドラマの軸になる部分をあれこれ描く必要があるので、コンラッドがあちこち顔を出してました。いつ診察してるんだろうというツッコミはさて置き、コンラッドは患者第一主義の医師で、無能なベルを嫌い、元カノのニックを忘れられない…と、ざっくりとした人物像が紹介されました。
若手デヴォンからベテランベルまで、ドラマの中心となる医師全員が“傲慢”タイプなところは見てて肩が凝りそうだなと思う設定なのですが、そこは今後に期待したいです。
テーマは病院のガン的存在ベル対コンラッド(+デヴォン)ですよね!
冒頭の生々しい医療ミスのシーンを見て、コンラッドと一緒にベルを潰したい気持ちであらすじを書いてみようと思っております。