Episode19 Support System
感染者の半数が死ぬ危険な真菌を恐れるケインは州保健局への報告を促すが、秘密裏に真菌根絶を図るキムは嘘の理由をでっちあげ、ドーンのいたICUを封鎖する。そんな中、リハビリ施設からドーンを搬送した救急救命士のソフィアが入院し、コンラッドが主治医になる。
ケインの手先
手柄のためにドーンを延命したケインに憤るキムは「事態を収拾しなければインターン時代の件をバラす」と脅す。コンラッドが原因を突き止めるのを阻止したいケインはインターンのエズラに目をつける。看護師をしているエズラの母はケインの知り合いだった。「インターン時代、彼女に世話になったお礼に君をチャスティンに入れた」と恩を売るケインは、ソフィアの病室へ近づけない自分の代わりに密かに抗真菌薬を投与するよう指示する。
執拗で強引なケインを拒めなかったエズラは渡された抗真菌薬をソフィアに投与し、副作用で悪化したソフィアにコンラッドはステロイドを使うと決める。抗真菌薬を投与しているソフィアにステロイドを使えば死ぬことになり、動揺するエズラはケインに知らせるが、ケインが心配するのはソフィアの死で捜査が入ることだった。
「コンラッドにステロイドを投与させるな」とケインに命じられたエズラが病室へ戻ると、スーパー耐性菌の“カンジダ・アウリス”が原因だと突き止めたコンラッドはステロイドではなく抗真菌薬をソフィアに投与していた。保健局へ報告されたと知ったケインは、抗真菌薬を回収すれば関与はバレないと考える。エズラの協力が必要なケインは、キムに握られているインターン時代のミスを明かし、自分が多くの患者を救えるのは当時かばってくれたエズラの母のおかげだと語る。結局、エズラは隠ぺいにも手を貸してしまった。
ソフィアが亡くなり、罪悪感に耐えかねたエズラは、早く気づけば救えたかもと自分を責めるコンラッドに真実を打ち明ける。怒るコンラッドは手術室に隠れているケインを追求する。保身に走り、弱い立場のエズラを利用したケインの言い分は「キムに警告したが、脅された」だった。
天涯孤独の青年
一緒にホームレスを支援している青年アイザックの体調を心配するニックは、「自己負担額が大きい」と病院を拒むアイザックを説得し、オースティンに診てもらう。遺伝性の肺線維症と説明されたアイザックは喜び、自身の生い立ちを語る。消防署の前に捨てられ里親に育てられたアイザックにとって、“遺伝性”という言葉はずっと知りたいと思っていた両親との繋がりに思えるのだ。
肺生検の結果、アイザックには移植が必要だと判明する。移植の資格を得るには2人の介助者が欠かせない条件だと説明されたアイザックは「自業自得」と落胆する。不満を抱えながら育ったアイザックは怒りで人間関係をダメにし、頼れる人はいなかった。
何か方法を探ってみるとアイザックを励ましたニックは自分とコンラッドが介助者になると決めるが、アイザックを見舞った肺線維症団体のシェリルの情報で、アイザックのいとこが見つかる。元患者のガブリエルはアイザックと同じ若白髪で、顔もそっくりだった。
10代で妊娠し、家出したアイザックの母とその子供を捜していた家族はアイザックのサポートを引き受ける。まだ見ぬ親族の温かい申し出を知らされたアイザックは「なんてお礼を言えば」と言葉を詰まらせ、感謝した。
唯一の治療法
肺の状態が思わしくないヴォスの義理の息子デレクにできる唯一の方法は、呼吸器につないで肺の回復を待つことだった。しかし、目を覚まさない可能性もある治療だと説明されたデレクは決断できない。
ヴォス家族の力になりたいと考えたベルは、緩和ケアのスタッフに勧められた“終活ノート”をヴォスに手渡す。ノートのおかげで、危険な治療に臨む心構えができたデレクは治療を受け入れる。薬で眠らされたデレクに使われる呼吸器にはユニコーンのシールが貼られている。それは、ドーンの娘が母の呼吸器に貼ったものだった。担当者が席を外している間に持ち出されたその呼吸器は、除染も洗浄もされていなかった。
おちゃのま感想
反目し合ったとしても、ケインとキムは根本的な思考が同じなんですよね。これが本当の同じ穴の狢なのか・・・と。納得しております。ケインに従ってしまったエズラはどうなるんだろう?精神的なダメージは大きいと思いますが、なんとか乗り越えてほしいものです。
今回は天涯孤独の青年アイザックに心が躍りました。ニック役のエミリー・ヴァンキャンプと、アイザック役のコナー・パオロは、『リベンジ』で共演しており、ふたりの雰囲気はまるで姉と弟のようでした。今シーズンは同窓会スペシャルのようなファンを喜ばせるゲストが多く、単純なわたしは大喜びしてます( *´艸`)
さて、次週は最終話です。ユニコーンの呼吸器につながれたデレクが心配です。