Episode20 Burn It All Down
スーパー耐性菌の院内感染が発覚したチャスティンでは、空気感染はしないと知っているスタッフたちの間にも動揺が広がる。ヴォスもデレクの転院を考える中、化学療法が効いたデレクの呼吸器が外された。
新たな感染者
意識が戻ったデレクは目が見えず、感染が判明する。感染者と接触してないデレクが真菌に感染する可能性はないが、呼吸器に貼られたユニコーンのシールからドーンの呼吸器がデレクに使われたとわかる。
デレクの目は、ドーンたちと同じカンジダ・アウリスに感染していた。専門家と治療法を探るコンラッドは、バイオプリンターで薬効試験した混合薬をデレクに投与するが、薬は効かない。疲弊した様子のヴォスに代わりデレクに付き添うコンラッドは、痛みを訴えたデレクの背中に膿瘍を見つける。薬が効かないデレクの不調は、脊椎の膿瘍が原因だったのだ。
ケインの信念
膿瘍を摘出しなければ感染も治療できず、リスクの高い手術には脳神経外科医のケインが必要だ。ケインに強い不快感を抱くヴォスを説得したコンラッドとベルだが、すでにケインは大学時代の元恋人ジャスティーンの手術を予定していた。当時フットボールのスター選手だったケインはケガで選手生命が絶たれたことで変わってしまい、ジャスティーンはケインの元を去ったのだ。
真菌に感染したデレクの手術を断れないケインは、特別な人であるジャスティーンとデレク、両方の執刀を決断する。ジャスティーンの急変を危惧するコンラッドを一蹴したケインはデレクの手術を始める。
不随のリスクがあるデレクの手術にはベルが補佐に入る。慎重さが求められる手術中、ジャスティーンが瀕死だと知らせが入る。コンラッドの不安は的中し、発作を起こしたジャスティーンの容態は急変したのだ。こっちが先だと手術を続けるよう促したベルは、すべての摘出を終えたケインから残りの処置を引き継いだ。
ケインはジャスティーンが待つ手術室へ駆けつけるが、危険な状態のジャスティーンの手術はケインの部下が始めていた。ケインが手を尽くす中、ジャスティーンは心停止する。“誰一人死なせない”がモットーのケイン下で学ぶ部下は、植物状態でも生き続ける方法を提案するが、ケインはジャスティーンの尊厳を守り、死亡宣告した。
元サルサ王者の患者
ダンス中の転倒で受診した元サルサ王者のミゲルは「バランスを崩した」と説明したが、転倒の原因は心臓の発作だった。以前、埋めこんだ除細動器のおかげで、ミゲルは死なずに済んだのだ。
踊れば再び発作が起きる確率は高いと説明されたミゲルは「サルサは生きる糧だ」と言い、落胆する。解決策を探ってみると約束したオースティンは、成功すれば不整脈で倒れることなく踊り続けられる治療法を見つける。
手術は成功したものの、今回のことで死を身近に感じたミゲルは沈んだままだった。「心臓は元気です」と請け合ったオースティンは、ミゲルにサルサを習う。笑顔が戻ったミゲルとステップを踏むオースティンを楽し気に見守るミーナに、アンドレアが声をかける。オースティンが両親の結婚45周年のお祝いの席にアンドレアを誘ったと知ったミーナは、心中穏やかでいられなかった。
チャスティンの顔
チャスティンの真菌感染の隠ぺいがリークされ、ケインに見切りをつけたキムはコンラッドに目をつける。キムは「君がチャスティンの顔になれば未来は明るい」とすり寄るが、父マーシャルに「自分を見失えば、やがて悪に染まる」と助言されたコンラッドは返事もせずに背を向ける。諦めないキムは、コンラッドのチャスティン愛に訴えた。
おちゃのま感想
おそらく撮影中止などの影響でエピソード数が減ったためだと思いますが、レッドロック問題は持ち越しになってしまいました。持ち越した問題はシーズン4の冒頭で描く予定とのことです。そんなわけで、もう少しケイン&キムを見ることになりそうです。
ジャスティーンの死はケインを変えるでしょうか。ケイン信者のような部下の辛辣な言葉がケインの心に突き刺さってるといいのだけど。そのケインの真実を暴露してやる~と息まいてたキムですが、何も知らなかったって言い訳は通じませんよね~。新設したあの脳神経外科センターにしても、レッドロック的には投資した以上の利益を求めるはずだし、現在チャスティンを仕切ってるキムはまずい状況になりそうな予感。
ところで、オースティンとアンドレアのお付き合いは順調そうです。アダクのことが落ち着いたミーナは、ちょっと寂しそうでした。アンドレアには引き続き登場してほしいけど、ミーナのことも応援したい。闘う医療ドラマですが、恋愛ネタも盛り上がってきました。シーズン4は誰かさんの結婚式が見られるでしょうか?