Episode18 So Long, Dawn Long
ヴォスは深刻な咳が続く義理の息子デレクの診察をコンラッドに頼む。一方、学生ローン返済のため、ケインの“リハビリ施設”を手伝い始めたデヴォンは、植物状態の患者を延命する施設の実態に愕然とする。
ヴォスの家族
胸に腫瘤が見つかったデレクは生検で悪性のがんだと判明する。告知した瞬間から患者と家族の人生が変わると知っているヴォスは「あまりにも残酷すぎる」と動揺するが、自分の責任として娘のモリーとデレクに検査結果を知らせる。
ヴォスが「生きられるわ」と励ます一方で、家族の今後を考えるデレクは生存率を質問する。デレクに詰め寄られたコンラッドはごまかしきれず、治る確率は50%と答えてしまう。受け止めきれないモリーは病室を飛び出し、ヴォスは真実を教えたコンラッドに怒りをぶつける。ストレスに弱いモリーを心配するヴォスは「悪い知らせはまず私に」とコンラッドに頼んでいたのだ。怒りは病気に向けられたものだと理解しているコンラッドはヴォスを気づかい、一緒に全力を尽くしましょうと励ました。
「デレクには支えが必要」とヴォスに諭されたモリーは落ち着きを取り戻し、不安な気持ちを抑えていたデレクに寄り添った。毅然としたモリーに支えられたデレクは初回の化学療法を乗り切った。
ドーンの最期
「仕事だと割り切ること」とデヴォンに助言したリハビリ施設の看護師は、“上級医”の指示に従い、熱の出た死人同然の患者をチャスティンへ搬送する。患者はTVに出演した7人の養子をひとりで育てるドーンだった。ケインの難手術を受けた後、ドーンは一度も目覚めることなく植物状態で延命されているのだ。
脳死状態のドーンへの延命治療を批判するデヴォンに「脳は回復しうる」と断言したケインだが、ニックに「もう手術から半年ですよ」と指摘されたとたん「死なせてあげよう」と態度を変える。ケインがドーンに見切りをつけた理由は、術後6か月経過すれば生存状態の追跡が終わり、ドーンの手術は正式に成功と見なされるからだ。
術後5回も入院したドーンの治療費負担を嫌がるキムに「明日死なせる」と知らせたケインは、デヴォンの下でドーンを担当している看護学生のクララに圧力をかけ、検査結果は自分だけに届くよう手をまわす。今回のドーンの入院は「嚥下機能低下による肺炎」とキムに説明したケインだが、まだ理由を突き止めていなかったのだ。
ドーンの病室に子供たちが集まり、「脳の活動が見られなくなって、しばらく経つ」と説明したケインは、母の死を受け入れさせる。子供たちに見守られる中、機械を外されたドーンは旅立った。
これで偉業を成し遂げたと満足げなケインに、ドーンの培養検査を終えた担当者から電話が入る。スーパー耐性菌の検出を知らせた担当者は「感染が広がれば菌の根絶はほぼ不可能になり、病院は崩壊しますよ」と警告する。対処すると返事したケインだが、ドーンの病室にはスタッフが入り、片付け作業は終ろうとしている。ケインは「問題発生だ」とキムに知らせた。
本業と副業
TVショーの司会を引き受けたベルは、“医師が必要ならベルを鳴らせ”というキャッチフレーズで人気を得る。ベルは外科医を辞めるつもりはないが、不在がちなベルの患者を他の医師にまわしたキムはベルを手術室から追い出した。
手術室へ戻りたいベルは、ジョージアFCのオーナー、ビル・ランドリーを手術するオースティンに「手伝う」と申し出る。「助けが必要な時は“ベルを鳴らす”よ」と断ったオースティンだが、繰り返し受けた手術のせいで癒着の激しいランドリーの手術は終わりが見えず、ベルに助けを求めた。
オースティンと共に長丁場の手術をやり遂げたベルは充足感に浸り、そのままTVの現場へ向かう。番組にリモート出演したランドリーはベルに感謝し、ベルのショーを盛り上げる。医師と司会者を両立させたいベルは、現役医師の強みを生かし、病院にいる患者の生の声を届けることにしたのだ。
おちゃのま感想
ドーンがケインの闇を暴くカギになるんだろうと想像してましたが、ケインの闇どころの話ではなくなりました。そんなタイミングで入院したヴォスの義理の息子デレクが心配。レッドロックに反発するヴォスとケインは最初から犬猿の仲ですもんね。嫌~な予感しかないのですが、ストーリーの方は盛り上がってきました。
ところで、ドーンのスーパー耐性菌はケインがした延命治療が原因なんでしょうかね?ケインは責任逃れをすると思うのだけど、キムはケインを守るかな。コンラッド復帰の件でヒビが入ったふたりの関係にも注目です。
不安だらけの終盤で、ベルは充実してますね~。サプリにTVショーと副業大成功!今のままの安定ベルでチャスティンの救世主になってくれるといいなと期待しております。なんといっても、ベルのチャスティン愛はドラマ開始時から一貫してるので。