Episode21 Stuck as Foretold
【ざっくりあらすじ】
チャスティンでは輸血用の血液が足りず、深刻な状況が続いている。森で行方不明になった大学生のフリッツ捜索にボランティアとして参加したコンラッドは、救出されたフリッツをチャスティンに搬送した。
高気圧治療室での手術
検査の結果、フリッツは鎌状赤血球症だとわかる。コンラッドは輸血が必要なフリッツを高気圧治療室へ入れるが、腹痛を訴えたフリッツに手術が必要になった。
「こんな不便な手術室は他にないぞ」と言いながらも、オースティンは除細動器も使えない高気圧治療室での手術を引き受けた。手術中、輸血が必要になったフリッツのために、無謀にも高気圧治療室に飛び込んだコンラッドは自分の血液を提供した。「患者を救うぞ」とスタッフに声をかけたオースティンは、危険を顧みず患者を救うコンラッドに“尊敬”の言葉を贈った。
生みの親
フリッツの手術中、オースティンは高圧下にいたせいで酔ったような感覚になる。残りの処置を任せ座り込んだオースティンに、ミーナは今朝一緒にいた女性のことを質問した。女性は養子縁組団体との連絡係だと教えたオースティンは、生みの親を探していたと打ち明けた。
酔った状態のオースティンは、見つかった生みの親について語り始めた。生みの親がオースティンを捨てた理由は『学業に集中したかったから』だった。その後、医師になり、結婚した両親は手放さなかった3人の子供とアトランタで暮らしている。「俺はタイミングが悪かったんだろう」と笑うオースティンに、ミーナはかける言葉がなかった。
酔いが醒めたオースティンは、生みの親について動揺してないし、怒ってもないとミーナに話した。「お前が怒るのは別に構わない」と言われたミーナは「喜んで怒りますよ」と応えた。
ベルとヴォス
ベルの秘書、グレイソンの母ヴィヴィアンが膝の腫れでERを訪れた。動揺したグレイソンはベルを呼び、ベルは久しぶりにヴィヴィアンと再会した。専門医が必要だと説明したベルが整形外科を呼ぶと、今日のER担当はヴォスだった。
ヴィヴィアンは淋病だった。ヴォスに検査結果を知らされたベルは「彼女と付き合ってたのは半年以上も前だ」と取り繕うが、動揺は隠せない。自分で検査をしたベルは陰性だとわかり、「お互い感染源じゃない」とヴィヴィアンに知らせた。新しい出会いがあったと言うヴィヴィアンは、その相手とまだ寝てないことにホッとし、浮気性の元夫に教えてやると楽しそうに話した。
「そのうち運命の人が見つかる」とヴィヴィアンに慰められたベルの心に思い浮かぶのはヴォスだった。しかし、ヴォスは入院中の元夫ブレットとやり直すべきか迷っている。「何を選んでも間違いはない」とヴォスを励ますベルは、もし考えが変わったとしても私がいると伝えた。
ニックの家族
腎臓の移植が必要なジェシーのため、父のカイルも血液検査を受けた。血液検査で適合したニックは、CT検査で腎動脈の形成異常が見つかる。日常生活に問題はないが、ドナーにはなれない。動揺するニックに、カイルが適合しなかったと報告した。
追い詰められたニックは移植センターに掛け合おうとし、「ドナーの方から連絡待ち」と教えられた。“ドナー”はカイルのことだった。ニックに責められたカイルは「依存症に移植しても無駄なんだ」と反論する。カイルの指摘通り、不安を抱えたジェシーは今にも薬に手を出しそうな状態だった。「二度と来ないで」とカイル追い出したニックはコンラッドの声を聴きたくなるが、電話はできない。途方に暮れるニックをアレックが訪ねてきた。アレックは「妹のために、どこまでやる?」と質問した。
新任の麻酔医
「ジョークを言うと気分が落ち着く」と言う新任の麻酔医シーラは、初対面のデヴォンにジョークで挨拶し、手術が必要だと知らされた患者ハーパーの前でもジョークを言う。「ジョークがひどすぎる」と辛辣だったミーナも、ハーパーの手術中シーラが放ったジョークで大爆笑した。そんなシーラは、手術後のハーパーに処方された鎮痛剤の量をごまかし、残りを盗んだ。
おちゃのま感想
ジェシーの問題は難しいです。カイルの言い分は酷かったけど、いずれにしてもジェシー本人に薬を断ち切る覚悟がないと・・・。今のニックにコンラッドの支えがないのは辛いです。
今回のエピソードでは、オースティンの話に胸が痛くなりました。生みの親が自分を手放した理由を、きっと子供のころからあれこれ想像してたと思うんですよ。でもこの真実は、その想像の中にはなかったんじゃないかな。ミーナが寄り添ってくれてよかった。
ところで、今回登場したシーラは新キャラでしょうか。患者の薬をくすねてましたが、新たなトラブル発生になるの?