Episode14 Total Eclipse of the Heart
【ざっくりあらすじ】シーズン最終話
ニックは不法侵入の重罪で起訴され、保釈金は10万ドルに決まった。今日中に保釈するとニックに約束したコンラッドは、父マーシャルを頼るしかない。すぐに全額支払ったマーシャルには密かに進める計画があった。
ミーナの試練
心臓移植を受けたマイカが搬送されてきた。ERでマイカを受け入れたデヴォンは、心配そうに付き添うミーナに驚くが、ミーナは一緒にいた理由を説明しない。マイカを診察した主治医もコンラッドも死亡率の高い手術は行えないと判断した。密かにマイカと付き合っているミーナは動揺を隠せない。
納得できないミーナは心臓外科医に意見を仰いだ。しかし、心臓外科医は「この手術を執刀するのは才能とエゴの持ち主だけ」と手術に同意はしなかった。執刀を引き受ける外科医がいるとすれば、オースティンしかいない。ミーナの説明を聞くこともなく、オースティンは「その患者は助けてやる」と請け合い、移植後すぐ患者が死んだと評判を立てられたくないベルもすでにマイカの同意をとりつけていた。
手術室へ向かうマイカを心配そうに見送るミーナを見たオースティンは、マイカがミーナの大切な存在だと気が付いた。手術中のオースティンの傲慢な態度はミーナの不安を煽り、人工血管の縫合を指示されたミーナは「できない」と拒否してしまった。「感情があると認めろ」とミーナに詰め寄ったオースティンは、「誰かを愛しても医師としての腕は落ちない」と上司らしく諭し、ミーナの手でマイカを救わせた。
手術を終えたマイカに付き添うミーナは、不安な感情を隠さなかった。意識が戻ったマイカが最初に見たものは、泣きながら手を握るミーナの姿だった。
動かぬ証拠
心気症のオリヴィアがERへやってきた。前回の受診からまだ8日しか経ってないオリヴィアは、いつものように「重い病気なの」と訴えた。精神科に診せようとしたアーヴィングを止め、オリヴィアを引き受けたデヴォンは次々挙げる病名を理論的に否定した。思いつく病名をすべて否定されたオリヴィアは「リンパ種かもしれない」と主張した。アーヴィングが渡した紹介状でハンターの診察を受けたオリヴィアは、ガンと診断されていたのだ。しかも、オリヴィアは1回目の化学療法も受けていた。
ハンターの不正の証拠をつかんだコンラッドたちは、オリヴィアの記録とともにベルに報告した。ハンターの支えでCEOになり、借金で火の車だった私生活を建て直したベルはコンラッドたちの報告を信じられない。しかし、規則に従いすでにFBIに通報したと知ったベルは身を守る策を考えた。
「FBIが君のオフィスを調べに来る」とハンターに教えたベルは、健康な患者に治療目的でガンの診断を下したのかと率直に質問した。リンパ種と診断した患者はガンではないと指摘されたハンターはごまかそうとするが、ベルには通じない。「君の味方だ」とハンターに寄り添ったベルは、不利になる記録の焼却を提案した。ベルの言葉を信じたハンターはクリニックへ行き、患者の記録を持ち出した。しかし、それはベルが保身のために考えた罠だった。ハンターはFBIに逮捕され、「幸運の女神」と呼んだハンターを切り捨てたベルには迷いも未練も感じられなかった。
ハンターの医療詐欺はオリヴィアの証言をもとにプリヤが記事にした。カメラの前に立ったベルは、この犯罪はハンターのクリニックで行われたと発表し、チャステインは無関係という立場を示した。ハンター逮捕を自分の手柄にしたベルに呆れながらも、コンラッドたちはハンターの患者たちを救えたことに満足した。
ニックは復職が認められ、チャステインに日常が戻った。“救世主”と理事たちに称賛されたベルは、新たなボスを紹介された。新たに理事長になった人物はコンラッドの父マーシャル・ウインスロップだった。
おちゃのま感想 ★★★★
医療ドラマというより、犯罪ドラマのように感じたシーズン1が終わりました。
毎回その闇の深さに驚かされたハンターのラストは、あっけなく終わったなという印象です。悪あがきするハンターとコンラッドやニックたちの直接対決を見たかったのに、手柄はベルへ。
で、逮捕されたことでハンターの件は終わりなのでしょうか。リリーの白血病も、ハンターが金儲けのためにした誤診の結果なんですよね?リリーの死に対するコンラッドたちの感情はどうなんだろう?ベルの記者会見のニュースを見ている姿は、一件落着な空気が漂ってました。
物足りなさを感じてる部分もありますが、今回はミーナの素顔が見れてよかったです。いつも強気でバッサリ切り捨てるミーナを気に入っているわたしですが、あの不安そうな表情もよかった~。今後もミーナの成長が楽しみになりました。
さて、シーズン2はコンラッドのパパがからんでくるんでしょうね。ニックの保釈で金銭的にパパを頼ったコンラッドは、精神的に辛いことになりそうです。