Episode3~4
第3話 世界はあなたのもの(Say Hello to My Little Friends)
第4話 夢の材料(The Stuff That Dreams Are Made of)
【ざっくりあらすじ】
自宅前の路上で覆面のふたり組に襲われたステイブラーは息子のリッキーが標的だったことを隠し、リッキーに“駐車場でもめた”と説明する。そんな中、シナトラ殺害に使われた銃がバージニアでの殺人事件に使われたと判明し、ベルとステイブラーは現地へ向かう。
バージニアの事件
バージニアまでの道中、ステイブラーは「自宅前の襲撃は息子イーライを狙ったものだった」と打ち明け、ベルも同性愛者の黒人女性の自分にのしかかるプレッシャーを告白する。失敗の許されないベルにとって、問題を抱えるステイブラーはキャリアを潰しかねない危険な存在なのだ。
バージニアで殺された被害者は郡の企業立地担当者ジョスリン・ハウウェルだった。遺体発見現場の“サイバーファーム”に足を運んだベルは、事件の黒幕はリチャードだと確信する。リチャードの息子リッチーに接触中の潜入捜査官ジーナ・カペレッティによると、シナトラの跡目を決める会合に顔を出したリチャードはマフィアたちに新たなビジネスを提案していた。違法な事業拡大を目論むリチャードは、電気代の安いバージニアで自前のサーバーを持とうとしているのだ。
盗聴しているリチャードのオフィスで脅迫されていた不動産業者ライザーの話から、ハウウェルが殺された理由は賄賂の増額を要求したためだと分かり、実行犯はリチャードの用心棒だと判明する。サーバーを破壊することでリチャードに宣戦布告したステイブラーに、アンジェラ(リチャードの元妻の大学教授)から緊急の呼び出しがある。
寝返った用心棒
リチャードに感化されている娘デイナを案じるアンジェラは「リチャードの財団が恵まれない地域の人にワクチンを提供する」と教えるが、会場にあるワクチンのロット番号は強奪されたワクチンと一致しなかった。
ワクチン違法入手でのリチャード逮捕は叶わなかったが、会場にいたリチャードの用心棒から押収した銃がシナトラとハウウェル殺害の凶器だと特定され、ステイブラーたちは用心棒のアイザック・ベッカーを逮捕する。これまで正体不明だったベッカーの素性は、イスラエル国防軍の特殊部隊をクビになった後、15年ほど各地の紛争地域で活動していた傭兵だった。
2件の殺人事件の容疑者として逮捕されたベッカーのもとへリチャードが送り込んだ弁護人は取引を拒否し、裁判に持ち込もうとする。一方、証拠を突きつけられたベッカーはリチャードが自分に罪を被せるつもりだと悟り、ステイブラーに保護を求める。
ステイブラーと検事補カリシ(性犯罪特捜班のカリシ)は、「シナトラを殺したのはリチャードだ」と密告したベッカーを内通者にする策を練る。ふたりが考えた奇抜な案を聞いた判事は困惑しつつも、リチャードのコンポラスト社(薬のネット通販の会社)で薬を購入した14歳の少年が過剰摂取で死亡した事件を重く受け止め、極秘の取引を認める。罪状認否でリチャードの弁護人が主張した通りに保釈されたベッカーは、内通者としてリチャードのもとへ戻った。
潜入捜査官ジーナ
アンジェラがステイブラーに教えた情報から、リチャードが電磁波を遮断するワイン部屋で極秘の話をすると知ったベルは、潜入捜査中のジーナにワイン部屋に盗聴器を仕込んでほしいと頼む。一方、息子リッチーが夢中になっているジーナを怪しむリチャードは、手下にジーナのすべてを調べるよう命じる。
リチャードの監視に気づいているジーナは覆面捜査官を手配するというベルの提案を断り、リッチーとの仲を深めてゆく。招待されたリッチーの30歳の誕生パーティでリチャードの自慢話に感嘆するフリをしたジーナは、首尾よくワイン部屋に盗聴器を仕込んだ。
ステイブラーの苦しみ
ステイブラーの子供たちは悪夢を見たり様子のおかしい父を心配するが、銃やバッジを失うことを恐れるステイブラーは治療を拒否する。このままではダメだと考える子供たちはオリビア(性犯罪特捜班のベンソン)に助けを求め、父を説得する場に立ち会ってもらう。
心配する5人の子供たちとオリビアと対峙したステイブラーは困惑する。「私たちを頼って」と真摯に訴える子供たちに背を向けたステイブラーが向かった先は、アンジェラの部屋だった。大切な存在を失った苦しみの中にいるステイブラーとアンジェラは距離を縮めてゆく。
リチャードの捜査とは別に、妻キャシーの爆破事件を調べているステイブラーは、事件が起きた現場近くの路上で自撮りしていたカップルを探し出す。カップルは目撃者ではなかったが、自撮り写真の背景にキャシーを監視するレンスキーが写り込んでいた。標的は自分だと思っていたステイブラーは愕然とし、オリビアに電話するが、オリビアは電話に出なかった。
おちゃのま感想
核心に迫りつつある展開の第3&4話の見どころは、逮捕されたベッカーがあっさりと雇い主リチャードを裏切ったところでしょうか。それとも、潜入捜査してるジーナかな?リチャードに疑われてると知りながら任務を遂行するワイン部屋でのシーンは、スリリングでした〜。
ここまで描かれたリチャードは、自信過剰のナルシシストで権力に酔うソシオパス。妻や子供たちも彼の所有物に過ぎない・・・そんな印象なんですが、リチャードの家族は彼をどう見てるんでしょうね?特に、両親の離婚でリチャードを選んだデイナとリッチーは、父の愛を感じたことがあるのかな?一方、アンジェラと子供たちとの絆も感じることができず、なんだかとーーってもいびつな家族に思えます。
さて、今回、ベルの苦悩が明かされましたが、この先ステイブラーとベルがどんなふうに絆を深めてゆくのか楽しみです。そして、特捜班のメンバーたちにも、もっと見せ場を!(願)