Episode7~8
第7話 「対決」(Everybody Takes a Beating Sometime)
第8話「正義とは」(Forget It, Jake; It’s Chinatown)
【ざっくりあらすじ】
リチャードを現行犯逮捕する準備を進める中、ベルは連絡が途絶えたジーナの身を案じる。一方、取引相手のシルバーノの正体に気づいていないリチャードは、リッチーがジーナを殺した現場にいたベッカーを始末する。
想定外の逮捕劇
ジーナに続きベッカーとも連絡が取れないという不穏な状況から始まったリチャード逮捕の作戦は、計画通りにはいかない。ベルの妻が市警と警官2名を提訴したことで、現場で待機していた応援部隊は引き上げ、特捜班の5人で傭兵に守られるリチャードに挑むことになる。誤認逮捕した警官の暴行で音楽へ進む道を絶たれた甥っ子のために闘う妻を理解できるベルは、提訴を待ってほしいとは言えなかったのだ。
さらに、想定外の事態は続き、ジョーイが設置した市販の監視カメラに激怒したリチャードが取引場所を地下鉄ホームに変更する。手薄になったチームのために現場へ駆けつけたジェットの機転で、リチャードとシルバーノの会話を録音し、送金完了を合図にベルたちは突入する。
混乱するホームで、リチャードから目を離さなかったステイブラーはリチャードを逃さなかった。逃走を試みたリチャードはステイブラーに逮捕され、息子リッチーと娘デイナもそれぞれ逮捕された。
アンジェラ
リチャード逮捕に全面協力したアンジェラは、リチャードとの面会を希望する。立会を頼まれたステイブラーが見守る中、リチャードと対峙したアンジェラは子供たちの人生を壊し、キャシーを殺すよう仕向けたリチャードを責めるが、一枚上手のリチャードは逆にアンジェラの不安を煽る。
リチャードの標的になったアンジェラは、特捜班のウォッシュバーンとモラレスが24時間付きっきりで警護している。アンジェラの弁護士エルスワースでさえ、毎回、厳しいチェックをクリアしなければ面会できず、好物の差し入れもできない。そんな厳重に守られているアンジェラに致死量の毒が盛られる事件が起きる。
すぐに搬送されたおかげで一命を取り留めたアンジェラの血中から検出された毒は、リチャードと繋がりがあるロシアのものだった。毒が混入されていた物は、アンジェラの頼みでウォッシュバーンがネット注文したシャンプーだと判明する。ウォッシュバーンは暗号化されていると思っていたが、ネット注文の情報が2箇所に送信されていたのだ。
リチャードの切り札
数日で出所するつもりだったリチャードだが、弁護士の予想では裁判まで1年はかかる。弁護士に「切り札があるなら使って」と勧められたリチャードは、選挙資金を寄付している州知事候補のバルディ連邦検事補に目をつける。
連邦裁に持ち込んだリチャードがバルディと取引すると知ったステイブラーたちは、バルディに直訴するが、望みは正義だと言いながらも、バルディはリチャードとの取引に前向きだった。
検事局のバルディのもとへリチャードを移送するFBIは、ベルの「油断しないで」という忠告に耳を貸さない。手薄な警備に不安を感じ、移送車を尾行していたステイブラーとベルは、何者かに襲撃されたリチャードを助けることになる。移送していた捜査官たちは射殺され、リチャードも被弾する。
リチャードに刺客を差し向けたのは、罪状認否で父リチャードが祖父シナトラを殺したと知った息子リッチーだった。ジーナを殺すよう命じただけでなく、尊敬していた祖父を殺した父をリッチーは憎悪するようになったのだ。
警官の連帯
襲撃犯に射殺されたFBIに代わり、リチャードを検事局へ送り届けたステイブラーたちを迎えたのは、オリビアをはじめとする警官たちだった。『バルディの妨害』というSNS投稿で集まった警官たちは、警官の妻を殺したリチャードとの取引に抗議の声をあげたのだ。
仲間の連帯を力にしたステイブラーたちは、リチャードが差し出す世界各国にいる悪党の情報に満足しているバルディを呼び出す。ステイブラーに「警察官の妻の殺害を取引材料にするな」と言われたバルディは気色ばむが、ベルは「キャシー殺害で起訴させて」と真摯に頼む。
リチャードの罠
検事局の前でステイブラーのために駆けつけたオリビアを見たリチャードは、カオスを目論む。
リチャードの罠とも知らず、アンジェラが入院している病院を訪れたオリビアは白衣姿のモラレスを見かける。困惑するオリビアに、ちょうど病院に到着したところだったステイブラーとベルが合流する。
急ぎアンジェラの病室へ向かうステイブラーたちの前に現れたモラレスは、動揺した様子で銃を手にしている。アンジェラを消したいリチャードは、妹を養っているモラレスに目をつけ、200万ドルでアンジェラ暗殺を命じたのだ。
自分に向けた銃の引き金を引けないモラレスは銃口をベルに向け、ベルはモラレスを射殺するしかなかった。モラレスに薬物を打たれたアンジェラは薄れる意識の中で、ステイブラーに助けを求める。
おちゃのま感想
シーズン1ラスト2話は、追い詰められるリチャードを楽しみにしていましたが、そうはならず。残念ながら、ナルシシストのリチャードにとって恐れるものはないみたいです。
前回の感想で、アンジェラという人がよく分からないと書いたのですが、逮捕されたリチャードと対峙したシーンを見て、アンジェラはリチャードにマインドコントロールされていたのかな?と感じました。リチャードと対等にやり合う姿を見ると強気な人に見えますが、脆い人なのかも。ステイブラーの最愛の人の件で、オロオロしてましたものね〜。
リチャードとステイブラーの対決は、まだまだ続きそうですね。連邦検事補バルディとの取引で、ほとんどの罪状は免責されそうですが、キャシー殺害はどうなるでしょうね。いずれにしても、曖昧な状態で終わらずに決着をつけてほしいです。(性犯罪特捜班のほうの事件は、たまに曖昧なまま終わることもあるので、ちょっと心配)
モラレスがリチャードに利用された形で退場し、ウォッシュバーンも手痛いミスをしたし、特捜班は存続できるのかしら?と心配になりますが、シーズン2へ続くので大丈夫!・・・のはずです。そのシーズン2とからむ、性犯罪特捜班シーズン23の放送が早くも(?)始まったので(FOXで)、こちらも早めの放送をお願いしたいです。