Episode17 Liftoff
腫瘍科部長と医療ディレクター補佐に復帰したヘレンは、さっそく資金集めイベントを任される。一方、手術費用の支援を呼びかける少女アリーの動画に出演したマックスには寄付集め動画の出演依頼が殺到する。
マックスのクラウドファンディング
自己負担金が支払えず、手術を受けられない父を救う方法はクラウドファンディングしかないと思いつめるジェイソンは話題の人マックスを頼るが、当の父親は動画で命乞いをするくらいなら死んだほうがマシだと拒否する。
尊厳と引き換えに医療費を得る手段に疑問を抱いたマックスは、支援が必要な患者全員が対象となる“逆クラウドファンディング”を思いつく。「10万ドルの予算で、どの患者を優先すべきか医師が判断する」というプランを発表したマックスは、その10万ドルの工面を模索し始める。
本音のメッセージ
資金集めイベントでスピーチを任されたガンを克服した10代の患者4人のひとり、ジェシーに再発が確認される。ヘレンは「望むなら、パーティーに出て」と励ますが、パーティーはガンに勝った子のものだと言うジェシーは「ガンに勝ち負けがあると先生たちが思わせた」と指摘する。スピーチするほかの3人の本音を確認したヘレンは、スピーチでは正直な気持ちをみんなに伝えてと頼む。
一方、『ガンと闘う』がテーマの寄付イベントで、子供たちにスピーチさせると知ったマックスは憤り、イベントの中止を指示する。「君が子供たちを利用するなんて」と批判されたヘレンは、子供たち自身の口で説明してもらう。中止に反対する子供たちは他の子供たちを助けたい使命感を語り、ヘレンは「利用されてるんじゃなく、感謝を示しているの」と説明した。
「感謝を示す」という言葉にヒントを得たマックスは、10万ドルを集める方法を思いつく。アリーを始めとする支援に助けられた患者たちの感謝のメッセージと共に、ガンを克服した患者のひとりとして動画に出演したマックスは、当時の心境を本音で語り、「他の人も助けてほしい」と寄付を呼び掛けた。
フロムとカプール
食事療法の影響で疲弊するフロムは、ローレンがエレベーターで一緒になった“精神科のロスマン医師”は幽霊だと思い込む。廊下を歩く謎の老人を見かけたフロムは“幽霊”説に熱中するが、ロスマンは認知症病棟の患者だった。自分自身に腹を立てるフロムを心配したローレンは、元精神科医で今でも精神科医のつもりでいるロスマンをフロムのオフィスへ案内する。「話してみる?」とローレンに促されたフロムは、心に溜めたストレスをロスマンに打ち明けた。
脳にチップを埋め込んだカプールの患者マテオはロボットアームのシミュレーションに挑むが、期待とは裏腹に指1本動かせない。事故で腕を失い、歩くこともできなくなった元パイロットのマテオは「戦闘地帯で空輸機を操ったのに」と嘆き、カプールは体が覚えている飛行シミュレーターを提案する。指を動かすよりはるかに高度なシミュレーションを成功させたマテオだが、手術部位が感染し、脳に埋め込んだチップを摘出することになる。ロボットアームを強く勧めたカプールはマテオに謝罪するが、マテオは再び空を飛んだことに満足していた。
レイノルズの最終日
静かに病院を去ろうとしたレイノルズは、ひと気のない場所のエレベーターシャフトに落ちた少年テヴィを救出しようとし、自身もシャフトに閉じ込められてしまう。肋骨が折れているテヴィを応急処置で落ち着かせたレイノルズが脱出方法を探す中、エレベーターが降下し、身動きがとれなくなる。
過激な動画を撮ろうとしてシャフトに落ちたと打ち明けたテヴィは、自分を責める。月に何度か通院しているというテヴィの不安を理解するレイノルズは無謀な行為を責めることなく、テヴィを励ました。
4時間後、救出されたレイノルズ自らテヴィを手術する。ニュー・アムステルダム病院での最後の手術を終えたレイノルズは、そこがもう自分のオペ室ではないと実感する。手術室に別れを告げるレイノルズに声をかけたヘレンは「あなたの患者も私たちもあなたのことは忘れない」と言いながら、仲間の元へレイノルズを連れてゆく。そこには、レイノルズを見送ろうと待っていた仲間たちがいた。
おちゃのま感想
レイノルズはこれが最後なのかしら(涙)
レイノルズの代わりに後任への引継ぎをしていたマックスですが、部長なのでいろいろと重要な引継ぎがあるんじゃなかろうか。コミカルに演出されてたけど、マックスの発言はちょっと嫌味じゃない?上司に「何してんの?」とか言われたら、辞めて正解!って気持ちになりそう。
ところで、わたしの予想は大外れで、ヘレンは元の地位に戻りましたよ~。それはそれでめでたいことだけど、あ~んなに激怒してたブラントリーの調子のいいことといったら。(-_-;)
今回、父を助けようと奮闘した青年ジェイソンは、『アンブレラ・アカデミー』のベン役ジャスティン・H・ミン(Justin H. Min)でした。ひねくれ者らしい辛口感想になってしまったけど、そこは心躍るポイントでした。