ハンドメイズ・テイル／侍女の物語 ５ 第7〜8話【あらすじ感想】

セリーナの出産

ウィーラー夫妻に見つかることを恐れるセリーナは病院を拒み、ジューンは廃墟の納屋へセリーナを連れて行く。ジューンに頼るしかないと分かっていても、セリーナは自分を恨むジューンを拒絶する。いったんはその場を立ち去ったジューンだが、セリーナと生まれてくる赤ちゃんを見捨てることはできなかった。

ジューンに支えられたセリーナは、息子のノアを出産する。我が子を胸に抱く喜びを味わいながらも、子供を奪うつもりのウィーラー夫妻の屋敷しか居場所がないセリーナはノアを育ててほしいとジューンに頼む。

「あなたならノアをフレッドや私とは違う立派な人間にしてくる」と言う一方で、セリーナはジューンに我が子を託すことが神の意思だと納得する。すべて“神の意思”で片付けるセリーナに反発するジューンは「誰もが尊い人間だからあなたを救う」と告げ、セリーナとノアを病院へ運ぶ。

病院で手当を受けたセリーナに感謝されたジューンは握手を交わすが、知らせを受けたルークはセリーナを不法滞在者として通報していた。移民省に拘束されたセリーナは収容施設へ移され、ノアはウィーラー夫妻に渡された。

新ベツレヘム計画

カナダにいるギレアド難民への風当たりが強くなる一方で、ギレアドではパットナムが処刑されたことで権力の座に復活したローレンスが念願の“新ベツレヘム計画”の実現にこぎつける。ローレンスが主導する“新ベツレヘム計画”は、カナダにいる亡命者をギレアドへ呼び戻すことで国を強くし、アメリカ政府を消滅させる狙いがあった。恩赦が与えられた亡命者たちは、侍女も処刑もない戦略的に自由化を図った島に居住し、そこで家族や友人と再会できるのだ。

ギレアドの未来をより良く変える“新ベツレヘム計画”を成功させたいローレンス自らトロントを訪れ、レジスタンスの象徴的存在であるジューンに帰国を求める。ルークは断固反対するが、ハンナの居場所さえ特定できないアメリカ政府に苛立つジューンにとって、「ハンナのそばで暮らせる」というローレンスの誘いは無視できない。

迷うジューンは勾留施設にいるセリーナに答えを求めるが、ギレアドから離れたセリーナには“新ベツレヘム計画”が実現可能かさえも分からない。行き場のないセリーナに頼られたジューンはノアのいるウィーラー家へ戻るよう勧め、セリーナとフレッドの家で侍女として生き延びた方法を教える。

セリーナへのアドバイスは、ジューン自身への答えでもあった。ジューンの心がハンナのいるギレアドへ向かう中、ジューンたちが持ち帰ったUSBを調べていたアメリカ政府のトゥエロから「ハンナを見つけた」と知らせが入る。

おちゃのま感想

はああ・・・。目まぐるしい展開に心が追いつきません。

今シーズンは、ジューンだけでなく、セリーナとリディアも大黒柱のような存在感を示してて、ファイナルとなる次シーズンへ向けての意気込みが伝わってきます。ジューンがニコールを出産したときのシーンもすごかったけれど、セリーナの出産シーンも負けてません。セリーナ役のイヴォンヌ・ストラホフスキーさん渾身の演技。圧倒されました。

そのセリーナはウィーラー夫妻の屋敷に戻りましたね〜。いまのセリーナはまさに因果応報の状況なんだけど、このまま埋もれてほしくありません。ジューンのアドバイスに従い、ウィーラー夫妻を貶めるチャンスを待ってほしいものです。ところで、セリーナの出産を手伝ったことで、ジューンはセリーナという監獄から解放されたように感じます。心が軽くなったみたい。

さて、権力復活のローレンスはあくまでギレアドを残したいんですね〜。“新ベツレヘム計画”を実現できたとしても、侍女をはじめとする制度すべてを見直さないとギレアドは変わらないと思うのだけどな。ハンナを思うジューンは“新ベツレヘム計画”に希望を見出そうとしていたけど、ローレンスありきの計画に乗るのは危険すぎますよね。ローレンスが失脚したら、どうするの？

余談ですが、過去のシーンで映し出されたアルマたちの姿を見て切なくなりました。みんな一緒に脱出できたらよかったのに（涙）