Episode4 El Cuegle
【ざっくりあらすじ】
市長を諦めたレナードは警部の仕事に戻った。署員はオトリ作戦に協力していたと発表されたニックを拍手で出迎え、ハンクとウーも復帰した。自分のオフィスへ3人を呼んだレナードは「署を仕切るのは私だ」と宣言した。
運命が告げられるも
神意により 民は誰も信じなかった
誘拐犯の正体
メイラー夫妻の赤ちゃん(オーギー)が誘拐される事件が起きた。犯人と遭遇した妻のヘイリーは「怪物にさらわれた」と訴えるが、夫のポールは妄想だととりあわない。ニックたちは、ヘイリーが描いた怪物の絵をグリムの本で調べることにした。
誘拐犯は“エル・クエグレ”というヴェッセンだった。3つの目と3つの手を持つ不気味な姿のエル・クエグレは、彼らが“確信するまで”赤ん坊を手元に置き、確信した後“悪い未来を絶つ”と記されていた。“未来を絶つ”は、赤ん坊を食べることを意味している。
今度は、コンビニで“怪物”が幼児用の咳止めシロップを盗む事件が起きた。犯人を目撃した店員は、自分の見たものをなんとか理性的に判断しつつ、駆け付けたニックたちに説明した。防犯カメラに映った犯人の車のナンバーから、“怪物”はイシドロ・マルピカだと判明した。
エル・クエグレの宿命
イシドロの部屋を突き止めたニックたちは、ヴォーガし抵抗するイシドロを逮捕した。取調室へ入れられたイシドロは、オーギーを両親のもとへ戻すべきでないと訴えた。「事情がある」と話すイシドロは、エル・クエグレの“苦しい役割”について説明を始めた。
エル・クエグレは3つの目で過去・現在・未来を見るヴェッセンだった。赤ん坊の将来が見える彼らは、将来恐ろしい事件を起こす赤ん坊を見定め、その子を食べることで未来起こる惨劇を防いでいるのだ。
イシドロは、オーギーが将来起こす悲劇をニックたちに教えた。不仲の両親に育てられたオーギーは19歳の誕生日に両親を殺し、その後惨事を引き起こすのだ。信じないニックたちに、イシドロは昨年アイダホで10人を殺した“ケネス・スレイター”の名を挙げた。18年前、赤ん坊のケネスを誘拐したものの、イシドロは自分の役目を果たせず、ケネスを親元へ戻したのだ。
ニックたちが18年前のケネス誘拐について調べている間、イシドロは3本目の腕を使い取調室から逃げ出した。ニックたちはメイラー夫妻へ知らせるが、すでにイシドロはメイラー家に侵入しオーギーを狙っていた。駆け付けたニックたちと格闘し、階段から転落したイシドロは「クマ」とつぶやき、息を引き取った。
息子の無事を喜ぶことなく口論を続けるメイラー夫妻を見たニックとハンクは、イシドロの不吉な予言が重なった。オーギーの毛布はクマの模様だった。
ダイアナの家族
アダリンドはパパを恋しがるダイアナに「ケリーもパパが恋しいから」と説明し、ニックのロフトへ連れて行った。パパの家へ帰りたいと言うダイアナを抱きしめ、アダリンドは「家族が安全に暮らすため」とダイアナを諭した。アダリンドに慰められるダイアナの視線は、ニックに注がれていた。
翌日、アダリンドは約束通りダイアナをレナードの屋敷へ連れて行った。市長を諦めたレナードは引っ越しをすることになるとアダリンドに知らせ、場所はまだ決まってないと話した。
ダイアナと夕食の準備を始めたレナードはボナパルトを殺した理由を質問し、ダイアナは「ママをいじめた」と答えた。レナードは「お前が全員を守る必要はないんだ」と言い聞かせ、パパを頼れと話した。
それぞれの不安
地下トンネルに戻ったイヴは、グリムの棒を手に取った。しかし、イヴに棒を持つことはできず、激しい衝撃に襲われた。棒に触れたイヴの手には“死の把捉”で見たマークが刻まれた。素手で棒は触れないと知ったイヴは布に包み、元の場所へ戻した。イヴは何かに憑かれたように、地下トンネルの壁に印を刻み始めた。
マイズナーの幻は、レナードの前にたびたび現れた。触れることもでき、会話もできるマイズナーの幻に、レナードは混乱した。
ダイアナに妊娠を見抜かれ、「赤ちゃんじゃなく、赤ちゃんたち」と指摘されたロザリーは不安を抑えることができない。ニックの周りで起こる事件に家族が巻き込まれることが「怖くて仕方ない」と本音を漏らしたロザリーを、モンローは「どこにいても覚悟して生きるしかない」と慰めた。
おちゃのま感想 ★★★
いつも通りのヴェッセン事件の捜査に戻りましたね~。
不気味な容姿のうえ、赤ちゃんを食べる使命があるという恐ろしくも悲しいヴェッセンの物語でした。グリムの真髄ですね。
今回ほとんどセリフのなかったイヴの行動が謎でした。イヴは帰る場所がないんですよね~。誰もそのことに気づいてあげれない・・・(涙)イヴ、バドを頼ってみたら?
とろこで、ロザリーの赤ちゃんはふたごなんですかね~?はやく検診に行って欲しいものです。ダイアナの視線がとっても気になる(´・ω・`)