Episode5 The Seven Year Itch
【ざっくりあらすじ】
スティルマン公園で喉を突き刺された男性の遺体が見つかった。犯人は男性の衣服と所持品を持ち去り、近くにはボロ切れが落ちていた。ニックたち警察が現場を調べていると、子供が陥没した穴に落ちる事故が起きた。子供が落ちた穴には、白骨化した遺体が埋まっていた。
ムズムズしてきたら
掻きたくなるのが人情でしょう
街の開拓者
被害者はジェレミー・タウバーグという公園の近くに住む男性だった。白骨化した遺体は5年以上前に埋められた30代半ばの女性だとわかった。検視の結果、白骨遺体には内臓がなく、皮下に特定できない酵素が見つかり、体中の骨にはかじったような歯形がついていた。
グリムの本で調べたニックとハンクは、“アタクトス・フーシー”というパーティー好きなヴェッセンの仕業だと特定した。アタクトス・フーシーは7年おきに1日だけ地上に現れる不死のヴェッセンだった。彼らは24時間という限られた時間で地上での人生を楽しみ、7年間の飢えをしのげる“食料”を見つけると記されていた。
公園付近の店でタウバーグのカードが使われ、接客した店員の協力で犯人の人相が判明した。犯人の似顔絵を見たモンローは「最近見た」と断言するが、どこで会ったのか思い出せない。7年に1度しか地上に現れない男をモンローが最近見た可能性はなかったが、ロザリーの助言で似顔絵に手を加えたモンローは、その顔が街の開拓者W・スティルマンだと気が付いた。モンローが“最近見た”のは、スティルマンの彫像だったのだ。
タウバーグと同じように喉を刺された遺体が見つかり、被害者と一緒にいた女性が似顔絵の男とバーを出たことがわかる。モンローから犯人は“W・スティルマン”だと知らされたニックたちは、スティルマンの巣がある公園へ向かった。
公園では、ヴォーガしたスティルマンが巣穴に女性を連れ込む準備をしていた。捕えようとするニックとハンクとウーにスティルマンは激しく抵抗する。手ごわいスティルマンを倒したのは、“食料”にされようとしていた女性だった。ヴォーガした女性はスティルマンの首を引きちぎり、不死のスティルマンに止めを刺した。
「この街の男はクズばっかり」と捨て台詞を吐いた女性に、唖然としつつもニックは感謝した。
レナードとマイズナー
新しい家へ引っ越してもレナードにはマイズナーが憑いていた。アダリンドに相談しようとしたレナードは思いとどまり、知人のスタイガーを頼った。父の遺品の指輪と見せかけの結婚指輪を報酬として差し出したレナードは、“アスピラトゥール・デスプリ”という憑いた霊を吸い出す装置に入った。
スタイガーがスイッチを入れると、激しい衝撃とともにレナードから離れた“何か”が装置の外へ出た。衝撃で倒れたスタイガーが立ちあがると、その姿はマイズナーだった。意識が戻ったレナードの前には「正気を失うとやっかいだ」と告げるマイズナーがいた。先ほどまであったスタイガーの店は存在せず、貸店舗の看板が出されていた。
深夜、マイズナーを怒鳴るレナードの声を聴いたダイアナは、アダリンドにマイズナーのことを尋ねた。凶悪な一味との戦いで亡くなったと聞いたダイアナは「パパも一味なの?」と質問するが、アダリンドは答えなかった。マイズナーを“いい人”だと言うダイアナは、死んだと聞いてもまた会いたいとアダリンドに話した。
グリムの棒
ダイアナが、地下トンネルで倒れたイヴを察知した。アダリンドに救助されたイヴは衰弱しており、立ち去ろうと思うたび体が動かなくなったと説明した。イヴを介抱したアダリンドは、これまでの仕打ちを改めて謝罪した。
アダリンドがイヴの手当てをしている間、ダイアナは地下トンネルに入った。壁にはダイアナがデッサンしたものと同じ模様が刻まれていた。ニックとイヴは、棒が関係していると確信した。
ニックの棒への欲求は止まらず、持ち歩くための口実まで考えるようになった。ハンクは「もっと遠くに隠せ」と助言するが、ニックは手元に置くためのもっともらしい理由を説明した。
赤ちゃんたち
ダイアナの「赤ちゃんじゃなくて、赤ちゃんたち」という言葉が気になるロザリーとモンローは不安げに健診を受けた。「力強い心拍が1つ」と言われたふたりは、思わず1つだけかと確認した。ふたりの言葉を受けて、医師が再度調べると、赤ちゃんの心音が3つだとわかる。ふたりの赤ちゃんは三つ子だった。
おちゃのま感想 ★★★★
ヴェッセンの事件、レナードとマイズナー、グリムの棒にからむニックとイヴの問題、モンローとロザリーの赤ちゃん、そしてダイアナ。と、今回も盛りだくさん。
モンロー&ロザリーの赤ちゃんは三つ子だったんですね~。ダイアナの一言があるだけに不安は消えませんが、どうか無事に生まれてきますように。三つ子っていうところに、ブルットバッド、フクスバウ、そして?・・・と、意味を感じてるのですが、どうなんでしょう~。
今回は食料の女性を公園へ連れてきたセミ型ヴェッセンのおじさんの必死に穴を掘る姿に笑ってしまいました。緊迫したシーンだったのに・・・( 一一)