Season3 全10話
【ざっくりあらすじ】
ウェリックに撃たれたエリオットが目覚めると、そばにアンジェラがいた。アンジェラはエリオットの協力者が運んで来たと説明したが、手を貸したのはホワイトローズの手先であるアーヴィングだった。ホワイトローズに利用されるアンジェラは『死んだ母を取り戻せる』というあり得ない言葉を信じた。ダーリーンは免責と引き換えにFBIの内通者になった。
第2の攻撃
孤独感と虚無感に苦しみながら、エリオットはアンジェラのコネでEコープで働き始めた。目的はミスターロボットとウェリックの次の攻撃を阻止すること。エリオットはミスターロボットたちが消そうとしている紙データのデジタル化を提案し、同時にハッキングで社内の悪を排除した。時間稼ぎをしながら、エリオットはマルウエアで爆弾になる“無停電電源装置”を守り、データベースの再構築を急いだ。
攻撃の日。fソサエティの仮面をつけた暴徒がEコープの本社を襲撃した。エリオットはダークアーミーに利用されているとミスターロボットに悟らせ、彼らの計画阻止に成功した。しかし、ホワイトローズに操られているアンジェラが、Eコープの71施設を爆発させてしまった。ホワイトーズの本当の目的はプライスを攻撃することだった。
この攻撃の犠牲者は数千人にも及び、アンジェラは心神耗弱状態に陥った。死んだ母親を取り戻せると信じているアンジェラは、今回の攻撃もなかったことにできるはずだと必死に信じた。アンジェラの危機を察したプライスは、アンジェラを自分の屋敷で保護した。プライスは、自分がアンジェラの実父であることを打ち明けた。Eコープで働いていたアンジェラの母親は、プライスの恋人だったのだ。「彼女に報いを受けさせて」と頼んだアンジェラに、プライスは「今、君がすべきことは騙されたと認めること」と諭した。
真犯人
アンジェラのしたことを知ったエリオットはFBIの内通者のダーリーンにウェリックの居場所を知らせるが、FBIのサンティアゴは逮捕に動かない。
ホワイトローズの指示を受けたウェリックが姿を現した。逮捕されたウェリックは、家族を人質に取られ、5か月間監禁され、仕方なく協力したと主張した。ウェリックは保護と免責を引き換えに、真犯人の身元と居所を証言すると取引を提案した。ドム(デッピエッロ)はダークアーミーの関与を暴く必要があると反対するが、サンティアゴは取引を決めた。サンディアゴはホワイトローズと繋がっていたのだ。
ウェリックが真犯人と名指ししたのは「モーブリーとトレントン」だった。ふたりの隠れ家にFBIが踏み込むと、そこには次の攻撃計画とホワイトローズの手下に自殺に見せかけ殺されたモーブリーとトレントンの死体があった。
ホワイトローズの手下として顔を合わせたことのあるウェリックに、サンティアゴは妻の死を知らせ、私のことをばらせば施設にいる息子には二度と会えないと脅迫した。ウェリックの妻は利用した愛人とのトラブルですでに死亡し、息子は施設に送られていた。アーヴィングはホワイトローズの仕事が終わるまでそのことを知らせず、ウェリックを利用したのだ。待つ人のいない我が家へ帰ったウェリックは、肩書だけのCTO(最高技術責任者)としてEコープに迎えられた。
なかったことに
万一に備えていたトレントンの「あの攻撃を帳消しにできるかも」というメールがエリオットに届いた。FBIが押収したロメロのデータを入手できれば、可能かもしれないとわかる。ダーリーンはFBIに協力を求めるべきだと提案するが、ミスターロボットから「FBIも手先」と知らされたエリオットは断った。
ロメロのデータを入手するためドムを誘惑したダーリーンは失敗し、FBIに逮捕された。ダーリーンは「FBIにはダークアーミーの手先がいる」と黙秘していたが、Eコープのデータを元に戻せるキーの存在を教え、すべて解決できると説明した。ドムは「ウソだとしても、ダーリーンが刑務所に行くだけ」と言い、キーを取り出すことを提案した。しかし、サンティアゴは今回もドムの提案を退け、ダーリーンと関係を持ったドムを担当から外してしまう。
アーヴィングの指示で密かにダーリーンを連れ出そうとしているサンティアゴは、それに気づいたドムを殴り倒した。サンティアゴはダーリーンとドムをアーヴィングの待つ森の中の隠れ家へ連れて行った。ドムがサンティアゴに感じていた不信感は、正しかったのだ。
本当の敵
エリオットとミスターロボットは互いを受け入れた。サンティアゴの部屋でダーリーンの行方に繋がる手掛かりを捜していたふたりはアーヴィングに捕まり、ダーリーンのいる隠れ家へ連れて行かれた。サンティアゴはアーヴィングの手で惨殺され、ホワイトローズは新たなFBIのスパイにドムを指名した。惨殺の一部始終を見たうえ、家族を脅迫に使われたドムはダークアーミーの内通者になるしかなかった。
エリオットは目の前にいるホワイトローズの手下ではなく、カメラで監視しているホワイトローズ本人と交渉を始めた。偽の『第3の攻撃』の計画でダークアーミーの管理インターフェースに侵入したエリオットは、ダークアーミーがハッキングした全システムを掌握していた。エリオットはホワイトローズに協力すると交渉し、ホワイトローズはエリオットと手を組むことにした。
解放されたドムはFBIのシステムにログインし、ロメロのデータをエリオットに渡した。FBIはロメロのファイルを解読できなかったが、エリオットは違う。しかし、キーはロメロのものではなく、エリオットはキーを出力したのはミスターロボットだと気が付いた。ミスターロボットは「元に戻せば大勢の犠牲も無意味になる」と、攻撃を帳消しにしようとするエリオットを説得するが、エリオットの意思は固かった。
今回のことで“敵”を知れたというエリオットにミスターロボットは協力した。ミスターロボットはエリオットにキーのありかを教え、エリオットはEコープのデータ復旧チームへそれを送信した。
おちゃのま感想 ★★★★
シーズン1&2はエリオットの現実と妄想が混在した描き方だったので、最後まで見ないとわからないという手法だったのですが、シーズン3は違いました。
そういうわけで、これまでエリオットの視点で描かれていた(なので妄想だったりする)シーズン1のラストからの流れを現実視点で描き、エリオットがどう逮捕され、その間ウェリックがどこで何をしていたのかが明かされました。アーヴィングは今シーズンから登場したのだけど、ずーっとホワイトローズの手先としてそこに居たってことだったんですね~。
なるほど!と、すっきりした部分もありますが、どうにもウェリックがミスターロボットに加担した動機と、ウェリックの妻が何をしようとしていたのか理解できてません。これ、次シーズンで描かれるのかな?奥さん死んじゃったケド。
ストーリーはどんどんダークなほうへ進んでます。まさかアンジェラがプライスの娘だったとは。アンジェラは立ち直れるでしょうかね?罪を償うにしても、あの精神状態は心配です。
シーズン4がファイナルです。どういうオチをつけるのでしょうか。