Episode17 The Secret in the Service
【ざっくりあらすじ】
森で酸で溶かされた腐乱死体が見つかり、犯人は発見者の男性をスコップで殴り逃走した。遺体は遺留品からシークレットサービスのグラハム・ロバーツ警護官だと判明した。風邪で自宅療養中のブレナンの代わりにラボへ現れたのは、政府の関連機関から派遣されたというフィッシャーだった。
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↓ネタバレを含みます↓
事件メモ
ロバーツの上司であるウォーカーは、ブースの家系(リンカーン大統領を暗殺したジョン・ブースの子孫・・・という設定なので)を理由に、ブースを捜査からはずし部下のパテルを連絡係としてオーブリーの捜査に同行させた。
ロバーツの靴底から肥料の成分が検出され、ロバーツが先遣隊の任務で受け持った要注意人物の中から造園業者のストックトンに容疑がかかる。ストックトンはSNSで過激な発言をしていたが直接的な脅しはなく、腕のケガの治療記録から目撃者を殴ることはできないと証明された。
ロバーツは少なくとも25メートルの場所を頭から落ち、脊椎が頭蓋骨に激突していたことがわかった。肩の損傷から死後狭い場所に押し込まれたはずだが、その”狭い場所”が思い浮かばないフィッシャーは以前のように落ち込み始め、サローヤンはアンジェラを頼った。
ちょうど頭蓋骨から見つかった繊維がホテルで使用されるシーツのものだとわかり、犯人は警護官だらけのホテルから遺体を運びだすためリネンシュートを使ったことが判明した。そして、ホテルのプール管理室からは塩酸とスコップが紛失していることがわかった。
ロバーツのホテルの部屋からは証拠が見つからず、ホッジンズはリネンシュートの中に証拠が残されている可能性があると言い、自分がリネンシュートに入ると主張した。サローヤンは迷うが、実際何を採取すればいいのかわかるのはホッジンズしかいない。
滑車とロープを使いホッジンズがリネンシュートへ降り、上ではオーブリーがロープを握っている。目的の証拠を採取するとホッジンズを支えていた滑車が外れてしまった。落下したホッジンズは、途中の階につかまり無事だった。
リネンシュートから採取された血痕つきシーツの切れ端に付着した毛髪が、パテルのものだと判明した。パテルはロバーツと寝ていたことを認め、社内恋愛禁止のため秘密にしていたと話した。
パテルを拘束したことで警護官が足りなくなり、ブースは自分がシークレットサービスとともに大統領を護衛し犯人を見つけると決めた。ブレナンは危険な任務に志願したブースを心配するが、ブースの決心は固い。
ブースが警護官として大統領を守っている間、ブレナンはラボでロバーツの骨と向き合い、ロバーツの頭蓋骨の損傷はひじか膝で殴られたものだと突き止めた。それはシールズが敵の戦闘員に使う攻撃法だった。
「シールズ出身で左利き」という犯人の特徴は、ウォーカーを指していた。ブースがブレナンから知らせを受けると、大統領に握手を求める群衆の中からストックトンが飛び出し発砲した。銃弾は盾になったウォーカーが受け、ストックトンはブースが射殺した。ウォーカーはブースの腕の中で大統領の安否だけを気にして息を引き取った。
ウォーカーの検視の結果、左ひじに痣が見つかり、ウォーカーがロバーツ殺害犯だと確定した。検視を担当したサローヤンは、殺害の理由は脳梗塞の影響を受けていたウォーカーの被害妄想によるものだろうとブースに話した。心臓疾患を患っていたウォーカーは、以前の任務で撃たれたことによる血栓で脳梗塞を起こしていたのだった。
長年一緒に働いているロバーツはウォーカーの異変に気づき、おそらく辞職を勧めようとしたはずだ。脳梗塞の影響で被害妄想の症状があったウォーカーは、大統領を守るために自分のすべきこととしてロバーツを殺害してしまったのだった。
明るい兆し
久しぶりにラボへ現れたフィッシャーは、博士課程を修了し”フィッシャー博士”になっていた。
どこの組織に所属しているのか「機密のため」と曖昧に誤魔化していたフィッシャーだったが、アンジェラにはフィッシャーの仕事は大統領の娘の家庭教師だとバレていた。
リネンシュートで死にかけてしまったホッジンズは、今の体に感謝しているとアンジェラに話した。足が不自由になったことでリバビリが必要となり、それでついた筋肉のおかげで助かったのだ。どんな状況でも自分はリネンシュートに入っていたはずだとわかるホッジンズは、以前の自分なら・・・と考えていた。
話を聞いていたフィッシャーは、死を目の前にしたホッジンズを心底うらやんだ。
”博士”になり、少しばかり明るくなったかもと思って見てましたが、フィッシャーらしい陰鬱さは失っておりませんでした。
これは大きな前進のように感じます。
今回のツボは、感染しないと証明するため痰をウォーカーに見せようとしたブレナンと、それを止めるブース・・・でした。