Episode22 Turn It Upside Down
【ざっくりあらすじ】
エミールの遺体を見て顔色を変えたジョーンを問い詰めたシャーロックは、初めてジョーンがエミールを使いモーランドをスパイしていたと知った。エミールは強盗事件に巻き込まれて死亡したように見えたが、犯人の目的はエミールを殺すことだった。
依頼された殺人
死亡した被害者のうち、人質にされた女性はアレルギーが原因で死亡していた。女性の妹は、姉のアレルギー源は“ピューマ”だけだと話した。近郊の動物園にピューマはおらず、ピューマのはく製を扱う店を調べたベルが、犯人の風貌と一致するテッチという男を逮捕した。
テッチは、“キング氏”と名乗る人物に5万ドルと銃を渡されエミール殺害を依頼されていた。テッチはあっさりと犯行を認め、エミールの前にもパトリシア・ネイラーを殺したと供述した。ネイラーは3週間前自宅で射殺されており、凶器が今回テッチが使った銃と一致した。
ネイラーは司法精神科医で検事局の顧問をしている人物だった。「残虐性数値化テスト」という研究をし、ネット上でアンケート形式の設問に答える“ダンテ”というテストを実施していた。テッチはネイラーのことを知らないと話していたが、このダンテを受けた被験者のひとりだとわかった。
“ダンテ”でつながる犯行
グレグソン警部の訪問を受けたモーランドは自分が容疑者だと知り、エミールの資料をシャーロック宅へ運び無実を証明した。エミールは雇い主に暗号化されたメールでダイナーへ行くよう指示され、殺害されたのだ。
エミールの雇い主はモーランドも特定できず、シャーロックはエミールの裏切りでモーランドが負けた石油交渉で大儲けをした人物を調べた。すると、自爆テロ未遂事件でOPEC会議が中止になり、事件のせいでOPEC非加盟国の石油関連株が高騰したことがわかった。テロ犯は射殺されていたが、シャーロックはテロ犯を使ったのも、エミールとテッチを利用した人物だと考えた。インターポールのつてからテロ犯のネット閲覧履歴を入手すると、テロ犯も“ダンテ”のテストを受けていたことが判明した。
黒幕の正体
黒幕はダンテのテスト結果を知ることができる人物だ。ネイラーの大学のPCを調べた結果、助手のウォレンが6人のサイコパスの情報を売り、ネイラーが殺される直前に「ネイラーに怪しまれている」と黒幕にメールしていることがわかった。
証拠をつきつけられたウォレンは、CIAを名乗る男に声をかけられ「特別任務のための人材探し」だと説明を受け、協力したと打ち明けた。
男が“バベッジ”と名乗ったと聞いたシャーロックは黒幕は“モリアーティの組織”だと気づき、顔色を変え席を立った。
シャーロックの憂い
以前シャーロック宅に侵入したモーランドの目的は、しまっておいた骨董の指輪を探すためだった。指輪はシャーロックの母のもので、NYの家に越したばかりの頃シャーロックが見つけ隠していたものだ。
シャーロックにとって指輪は母の思い出の品だが、モーランドは賄賂として使うつもりだ。シャーロックは「母も依存症だった」とジョーンに打ち明け、指輪を見つめ憂いている。
おちゃのま感想
いよいよ大詰め。
ここでモリアーティの名前が出てくるとは思っておりませんでした。
シャーロックはモリアーティと文通をしていたはずだけど、まだ続けてるんですかね~。
モリアーティとモーランドには、シャーロックも知らないつながりがあるのでしょうか?謎です。
今回モーランドが母の指輪を賄賂に使おうとしたことで、シャーロックは沈んでしまっておりました。このふたりの溝はなかなか埋まらないんですね~。