Episode4 Moving on and Mother Hens
父の死を乗り越えられず、荒れた生活を送るデヴォンは、連絡もなしに訪ねてきた母に困惑する。一方、随分前に申請したビザの延長を却下されたミーナは、ドーナツ片手にオースティンにプロポーズした。
ミーナのビザ
2020年2月以降ナイジェリア人は永住ビザが取れなくなり、ミーナがアメリカに残るためには今のビザの更新か、アメリカ人との結婚しかない。「大急ぎでやろう」と応じたオースティンは、ニックに協力を求める。
ニックはグリーンカード欲しさにオースティンにプロポーズしたミーナを心配するが、当のミーナは結婚もビジネスと割り切っている。オースティンを愛してるの?と聞かれたミーナはそれには答えず、ニックが秘密にしている妊娠をネタに自分の秘密を守るよう釘を刺す。前に流産しているニックは心の準備ができておらず、妊娠の公表を控えていたのだ。
オースティンとの結婚で問題は解決するはずだったが、移民弁護士に偽装結婚に見えると指摘されたミーナは結婚をやめにする。オースティンは「本物の結婚だと法廷で証言してやる」と息巻くが、偽装結婚だと判断されればミーナは強制送還、オースティンは偽証罪に問われかねない。ためらわず結婚に同意してくれたオースティンに感謝したミーナは「私はあなたを愛してる」と告白する。珍しく素直なミーナの想いを受け止めたオースティンは「俺も愛してる」と返事した。
ベルのファン
ベルのテレビ番組を観たレッドロックのCEOヨーンはチャスティンの価値を見直した。ランチの席で、自分をCEOにする案が出てるとヴォスに話していたベルに番組のファンが声をかける。フィオナと名乗ったその女性はベルに熱い視線を注ぎ、その後、病院にも現れた。
ベルのオフィスにまで押しかけたフィオナは不適切な自分の写真を渡し、ベルに迫る。困惑するベルは警備を呼び、通りがかったヴォスも駆けつける。大暴れするフィオナに鎮静剤を打ったベルとヴォスは、フィオナをERへ運ぶ。
捜索願が出ていると分かったフィオナの側腹部にアザが見つかり、検査の結果、ベルに執着した原因はホルモンを分泌して異常行動を起こす腫瘍のせいだと判明する。ベルとヴォスの緊急手術で救われたフィオナは精神状態も改善され、自分を恥じる。ヴォスは「ベル先生を追いかけたから発見できた」と慰めるが、フィオナは祖父のような年齢のベルに迫ったことにショックを受けていた。
フィオナの手術中、ヴォスにCEOになれば継子のジェイクを雇うこともできると背中を押されたベルは、CEOを引き受ける決心をする。客人にチャスティンを案内していたヨーンを呼び止めたベルは「CEOのオファーを受ける」と知らせるが、ヨーンはチャスティンを不動産業者に売却していた。
デヴォンの問題
デヴォンはあれこれ世話を焼く母を避けるだけでなく、力になろうとするコンラッドにも壁を作る。そんな中、母に連れられERへ来た19歳のトリニティを担当したデヴォンは、自分自身を顧みることになる。
あらぬ方向に指が曲がっていても「大丈夫」と言い張るトリニティは、心配する母が強引に受けさせた検査で珍しい遺伝性の病気だと判明する。一方、トリニティに付き添っていた母親も心臓発作で倒れ、オースティンとミーナの手術を受けた。母のすべてに反抗していた自分を責めるトリニティは「ずっと“大丈夫”なフリしてた」と本音を吐露する。
“大丈夫ではない”自分を受け入れたトリニティを見習ったデヴォンはニックに処方してもらった薬を返し、困らせて悪かったと謝罪する。ニックは薬欲しさにウソをついたデヴォンを責めず、「必要ならいつでも支える」と気遣った。ニックが準備していたものに気づいたデヴォンは仲間たちを集め、ニックとコンラッドは女の子を授かったと報告した。
自宅に戻ったデヴォンは母に謝り、父さんのことが頭から離れないと打ち明ける。自分を責めちゃダメと慰める母も同じように自分を責めていた。お互いが必要だと悟ったデヴォンは「ここにいて」と言い、母は息子を抱きしめた。
おちゃのま感想
前回、助かるか分からないところで続いたケインのその後には触れず、ミーナやデヴォンの問題と、チャスティンの窮地が描かれるエピソードでした。残ってるメインキャラたちの中でケインが最大の優先事項という人はいないと思うので、仕方ありませんよね。
ベルは頑張ったけれど、チャスティンは売却されてしまいました。レッドロックが『地域のため〜』なんてことは考えそうにもありませんよね。もはや手のうちようがない気がしますが、チャスティンがなくなっては困ります。
ところで、俳優さんがチャンジしたせいか、デヴォンママの頑固さや激しさがデヴォンそっくりでした。ママも寂しいとは思いますが、結婚相手を紹介されるのはちょっとウザいかも。とはいえ、これでデヴォンが落ち着くといいのだけど・・・。