Episode11 A Seat at the Table
【ざっくりあらすじ】
抗がん剤の点滴片手に仕事を続けるマックスは「僕の補佐になってほしい」とヘレンに頼むが、ヘレンは今は手いっぱいと断った。マックスが次の候補としてローレンを考えていると知ったヘレンは言葉に詰まる。ローレンは自身の問題をマックスに話してないのだ。
常連の患者
ERに“常連さん”の患者、アンディがやってきた。マックスから「常連さんが来たら知らせるように」と指示されていたローレンは、処置が終わっても帰ろうとしないアンディをマックスに引き継いだ。今年だけで140万ドルの費用がアンディにかかっていると知ったマックスは愕然とする。
これまで100回以上来院しているアンディの記録を調べたマックスは、問題は安定した住まいがないことだと気づく。病院の予算を使い、アンディの部屋を準備したマックスは、連帯保証人に院長のフルトンの名前を書いた。大家からの問い合わせで初めて知ったフルトンはマックスに詰め寄るが、マックスは「働き始めたばかりの僕は連帯保証人になれなくて、あなたの名前を書いた」と平然としている。100万ドル以上節約できると大満足のマックスだが、アンディは再びERへやってきた。
頭を抱えるマックスの前で、アンディはERに迷い込んだ配達人に道案内をする。的確にERからICUへの行き方を教えたアンディを見たマックスは、アンディが巨大な病院を熟知していることに気づく。「ここが好きだ」と言うアンディを救う方法を思いついたマックスは「部屋代、自分で払いますか?」と質問した。
オオカミの恐怖
フロムの患者トニーは、幻覚のオオカミに人生を奪われている。これまでの治療や薬で治せなかったトニーの父ヘクターは、治験段階の脳深部刺激療法を希望する。別人になる可能性がある治験にフロムは反対するが、ヘクターは「たとえ息子の一部を失っても、それで助かるなら」と決心していた。
治験も効果なく、トニーは再び幻覚のオオカミに襲われた。幻覚を見ないようにするには環境の変化が必要と考えたフロムは、共同農場をヘクターに勧める。「あの子には私が必要なんだ」と拒否するヘクターに、フロムは「あなたはトニーを矯正しようとしている」と指摘する。治療をせず、ありのままに過ごさせるんですと諭されたヘクターは、農場のパンフを受け取った。
レイノルズ
レイノルズの特集記事を書くことになった医療雑誌記者は、レイノルズの立身出世ストーリーをテーマに考えている。インターン時代の逮捕写真と現在の写真を並べて載せると説明されたレイノルズは、記者を追い返した。
レイノルズは「記者が俺の黒歴史を探ってる」とマックスに相談し、レイノルズを信頼しているマックスは法的手段で記事を潰すと約束した。対処を任されたのはレイノルズと付き合っている法務部のイーヴィーだった。甥っ子にやましいことなしに成功できると知ってほしいと話すレイノルズに、イーヴィーは甥っ子のためにもすべてを話すことを勧めた。マックスとイーヴィー同伴で取材を受けたレイノルズは、逮捕の理由を話した。アメリカ初のアフリカ系大統領誕生に興奮したレイノルズは制限時速を5キロオーバーし、警官は違反切符ではなく逮捕したのだ。
カプール
息子のロハンと病院で会ったカプールはカフェのエラを紹介した。ロハンへの贈り物をエラに相談したと説明した父に、ロハンは曲のデモテープ作りにスタジオを借りたいと希望を言ってみるが、カプールの返事は「それはよくない」だった。そんな父がエラの愛犬の手術代2000ドルを出したと知ったロハンはショックを受ける。父の食事の誘いを断ったロハンは「エラとライブに行く」と教えた。
ローレンとヘレン
取るつもりだった休みを取らず、“マックスのため”と言いながら働いているローレンを、ヘレンは心配する。ローレンは「薬はトイレに流した」と説明したが、ヘレンはその言葉を信じることができない。ヘレンはローレンのバッグの中身を確かめ、その姿をローレンが目撃した。バッグを取り戻したローレンは何も言わず立ち去った。
マックス
抗がん剤を点滴しながら働き続けたマックスに限界が訪れた。いったんは医療ディレクターの補佐を断ったヘレンは、補佐になるからぐったりしてと言い、患者の椅子に座るよう促した。自分の現状を受け入れたマックスは患者の仲間入りをした。
おちゃのま感想
マックスはヘレンを振り回してますよね~。常連のアンディも困った患者さんだけど、マックスもだと思う(-_-;)
それにしてもアンディにかかる費用に驚てます。世知辛い医療ドラマが多い中、ホームレスのアンディひとりに年140万ドル!ニュー・アムステルダム病院、すごいわ~。資金集めしてるヘレンはディレクターに向いてるかもしれませんね。
今回は、各登場人物それぞれのエピソードが描かれました。中でも気になったのがカプール親子の件。フロムが懸念していたように、わたしもエラの犬の話は本当だろうかと疑ってたんですが、まさか息子のロハンがからんでくるとは。