レジデント 4 第3話「思いがけない患者」【あらすじ感想】

ケインの教え

CTの結果、腕神経そうの損傷が判明したケインは、難しい手術を成功させられる最高の整形外科医はヴォスだと判断する。因縁あるヴォスに執刀を頼んだケインが「俺のレジデントを付けてくれ」と条件をつける中、心臓にも問題があると分かる。ケインは「優先すべきは手だ」と主張するが、心臓が先と言うヴォスに従いオースティンの処置を受けた。

ケインを更生させたいオースティンは「手術を終えて外科医の才能が無事だったら、人生観が変わるかも」と話してみるが、ケインが話題にしたのはパンデミック中の緊急手術の件で訴えたベンのことだった。ケインはベン側の証人を探り、ミーナが密告者だと知ってるオースティンはその場を立ち去った。

いよいよ腕の手術になり、手術に参加するケインのレジデントたちは、“上級医を待つな。実践で学べ”というケインの教えに従い執刀医のヴォスを待たず手術を始め、とんでもないミスをする。腕の手術どころではなくなったケインはヴォスとオースティンの懸命の処置で一命はとりとめたが、目覚めるかは分からない事態に陥った。

証人保護の患者

炎上する車からケインが救出したエヴァは、FBIの証人保護を受けていた。病院に駆けつけた捜査官はエヴァを移送するつもりだったが、事故が原因とは思えない臓器不全が起きているエヴァを動かすのは危険だ。そんな中、事故を伝えるニュースでエヴァを見たダレンが病院に現れる。ダレンは証人保護を受ける前のエヴァの恋人だった。

内部告発で有力者を刑務所送りにしたエヴァは、結婚の約束までしたダレンに何も言わず姿を消していた。コンラッドに事情を打ち明けていたエヴァが軽度の脳卒中を起こし、診断が下せないコンラッドはエヴァを知るダレンにヒントを求める。ダレンの「エヴァは冬場によく紫色の湿疹が出ていた」という話からクリオグロブリン血症だと見当をつけたコンラッドは、血液検査で診断を確定させる。

完治すると教えられたエヴァとの面会が許可されたダレンは「それでも君と結婚したい」とプロポーズする。証人保護の大変さを知っているエヴァはよく考えるよう勧めるが、ダレンの気持ちはもう決まっていた。

デヴォンの患者

父の死を乗り越えられないデヴォンは、手の施しようがない患者マクラウドを担当する。マクラウドは緊急連絡先に記載されている娘への連絡を拒み、遺される娘に自分を重ねたデヴォンは別れも言えず亡くなった父への思いを語る。「いろいろあって疎遠の娘には、こんな姿を見せたくない」と言うマクラウドの気持ちは変わらず、しばらくして孤独に亡くなった。

その後、病院をマクラウドの娘が訪れた。デヴォンの勧めを突っぱねたものの、マクラウドは娘に電話していたのだ。会いたかったけど、電話をくれた父に謝ることができたと話す娘は、マクラウドを説得したデヴォンに感謝した。

ベルの思い

「新型コロナウイルスの打撃から復活させてくれる人を共に探そう」とレッドロックのCEOヨーンに提案したベルは、レッドロックのチャスティン売却は決定事項だと知る。崖っぷちのチャスティンを救うため、ベルはヨークも観ている自身がホストを務めるテレビ番組でのアピールを思いつく。

手術の様子を視聴者に見せることにしたベルは、ノーランが執刀予定のインフルエンサー、エメット・マッキーに目をつける。手術の様子をTV番組が特集すると聞いたマッキーは大喜びで承諾するが、ベルの目的は病院の広告塔に返り咲くことだと考えるミーナは撮影に反対する。

リスキーな手術だとミーナが指摘した通り、手術は困難なものになる。カメラの前でリスクの高い手術をやり遂げたベルは、カメラの向こう側にいる視聴者に「この病院はこの地域の礎だ」と真摯に話しかける。そんなベルの姿を見たミーナは、今回の撮影はチャスティンのためだと悟ると同時に、チャスティンの危機を知った。