Episode16 Adverse Events
【ざっくりあらすじ】
クオヴァディスの製品すべてを使用中止にしたベルは、理事会にVNSの誤作動を報告した。ベルはクオヴァディスとの関係解消を提案するが、利益優先の理事たちは認めなかった。一方、投資家相手のイベントを予定通り開催するゴードンは、PTSDの退役軍人へのVNS埋め込み手術をLIVE配信する。
告発を阻むもの
クオヴァディスに憤慨したゾーイは告発を決断した。クオヴァディスのイベントを阻止したいコンラッドは「できれば今日、VNSについて会見を開くといい」と勧め、病院にマスコミを呼んだ。
ヘンリーの主治医エッカートは転院を勧め、コンラッドもデューク大学病院なら新しい治療法を選べるとゾーイに説明する。新しい治療法はおそらく保険適用外だが、何とか考えようとゾーイを励ましたコンラッドはヘンリーの転院手続きを進めながら、会見に緊張するゾーイをサポートした。
ゾーイがVNSの欠陥を暴露すると知らされたゴードンは大金でゾーイの告発を阻止した。シングルマザーのゾーイは、ヘンリーの一生分の医療費を負担するという申し出を拒むことはできなかった。コンラッドは「公表しなければ人が死ぬ」とゾーイに訴えるが、すでにゾーイの手元には350万ドルが振り込まれていた。
人命を救う作戦
数週間で100人のPTSD患者にVNSの治療を実施するという記事を読んだミーナとデヴォンは、クオヴァディスのイベントに乗り込んだ。ふたりは身元を隠したヘンリーの資料でゴードンと契約するつもりの軍の大将にVNSの真実を伝えるが、特定もできない患者の記録では無理だった。
会場にベネディクトを見つけたミーナは、あなたを信じていたオースティンのためにもクオヴァディスの真実を公表すべきだと説得した。ベネディクトはオースティンに話すと応じたが、オースティンはベルの大切な友人サイモンの手術中だった。
ゴードンのイベントを潰したのは、クオヴァディスの不正の証拠を入手したマーシャルだった。マーシャルにVNSを含む全製品を中国から輸入している不正の証拠を見せられた大将はPTSD患者へのVNSの埋め込みを中止し、契約はすべて無効だとゴードンに通告した。詐欺を指摘されたゴードンは、ミーナたちといたベネディクトを疑った。
マーシャルの思惑
投資家たちの前で不正が暴かれたゴードンは窮地に陥った。チャスティンの理事たちもクオヴァディスとの取引打ち切りを決める。コンラッドはマーシャルに感謝するが、マーシャルの目的は人命を救うことではない。倒産寸前の企業乗っ取りが本職のマーシャルは、ゴードンに接触した。
ベルの友人
ベルの研修医時代から病院で働いているサイモンは、ベルにとって本音で話せる大切な存在だった。手術室を清掃することで患者を救っていると自負していたサイモンは、物事を正すためなら何でもする男だとベルに信頼を寄せていた。リスク承知で手術を受けたサイモンを助けられなかったベルは、サイモンの代わりに手術室の清掃を始める。サイモンが最後にベルにかけた言葉は「あまり汚すなよ」だった。
アレックの患者
アレックの移動診療所の患者、マリリンがアラバマから訪ねてきた。2か月アレックが現れず、痛みのひどい母を心配したマリリンの娘がアレックの居所を調べたのだ。
激痛を訴えるマリリンは胆石だった。アレックは保険未加入者でも手術する公立病院と交渉してみるが、予約が取れたのは3週間後だ。現状でなんとかするしかないとアレックを励ましたニックは、泊る所がないというマリリンにアレックの移動診療所のバンを提供した。機転を利かせたマリリンは、口うるさく禁止された食事で症状を悪化させた。激痛に苦しむマリリンはチャスティンで手術を受けることになった。緊急の患者を断ることはできない。
マリリンのような患者を診察していたアレックを引き抜いたことに責任を感じるニックは「戻りたければ止めない」とアレックに話す。しかし、アレックが診療所で働く理由はニックだった。
おちゃのま感想
ゴードンの計画を阻止するだけでなく、ベルの人間性が描かれたエピソードでした。
そうですよね~。ベルだって研修医時代があって当然です。ベルの変化を見てきたサイモンは、ベルの本質は変わってないと信じてましたよね。サイモンに信頼の言葉をかけられたベルは、正義の人になるのでしょうか。サイモンにはサブキャラとしてベルの良い面を引き出してほしかったです。
マーシャルがゴードンに接触したと知ったら、コンラッドはどう思うかな?それがマーシャルの仕事だと受け止めるかな。せっかく理解しあえた親子なので、このまま穏やかな関係でいてくれますように。ニックとの関係が心配な流れなので・・・。