Episode1 From the Ashes
【ざっくりあらすじ】新シーズン
医療系複合企業レッドロックの傘下に入ったチャスティンは、これまで以上に収益重視の病院になる。ニックたちの無料診療所を閉鎖する一方で、年間5億ドルの収益を見込める脳神経外科病棟の建設を始めたレッドロックは、年8000万ドル売り上げる脳神経外科医ケインを迎えた。
地下で起きた爆発
妹のジェシーを亡くしたニックは1ヵ月経っても立ち直れずにいる。父のカイルと共に久しぶりに病院を訪れたものの、ニックはジェシーを亡くした場所に足を踏み入れられない。そんなニックに、カイルはジェシーのカルテが見たいと相談する。父が訴訟を考えていると知ったニックはショックを受ける。ジェシーの死因はよくある合併症だったが、ドナーになったカイルは納得していないのだ。
その頃、母親が目を離した隙にERから消えた少年ジョナを捜すコンラッドは、陽子加速器を修理していた友人アニーと再会する。いつも人助けを優先するアニーは作業の手を休め、ジョナ捜しを手伝う。そんな中、陽子線治療施設でガス爆発が起きた。
患者を救う医師たち
爆発に巻き込まれたコンラッドは骨折し、アニーとジョナは重症だった。アニーはオースティンとミーナが、ジョナはヴォスが担当する。
ジョナは内部で首が切断されている状態だった。かつて1度しか診たことがない難しい手術に挑むヴォスを見守るベルは、ケインとの約束の時間が迫っている。患者よりケインの機嫌を気にするレッドロックのオニールにせかされたベルは難しい手術をやり遂げたヴォスのような医師こそ必要だと訴えるが、レッドロックにとって重要なのは金をもたらす医師だ。
ケインの手法
チャスティンでのケインの初執刀の患者は、その後脳腫瘍が見つかったアニーだった。友人のコンラッドだけなく、体内に破片が散乱していたアニーを救ったオースティンたちが見守る中、慎重さが必要な脳の手術を5分もかからず終わらせたケインは初対面のレジデントに後の処置を任せ、早々に手術室を退出する。
切除した腫瘍から、アニーはメラノーマだと判明する。自らアニーに告知したケインは今後の治療に希望を持たせる説明をしていたが、コンラッドの診断ではステージ4のガンだ。息子を亡くしているアニーは「死と向き合うのはもうたくさん」と言い、前向きに治療を受けるつもりでいる。打ち勝ってみせると言うアニーに、コンラッドは何も言えなかった。
ニックの悲しみ
「妹たちを亡くした後、2年間廃人だった」とニックに打ち明けたミーナは、仕事だけが悲しみから救ってくれると励ました。
ニックを医療の場へ引き戻したのは、必要な医療が受けられないため重症化した赤ちゃんだった。以前ERを受診した際、6000ドルの診察費が支払えず訴えられた母親は困窮し、無料診療所が開くのを待つ間に赤ちゃんは悪化したのだ。
ERへ運ばれた赤ちゃんはRSウイルスと細菌性肺炎を併発していた。アーヴィングは、デヴォンの下でサブインターンとして学んでいるエロイーズ(シーズン2第13話)をERから追い出した。今日が初日のエロイーズはしっかり防護していると訴えるが、かつて肺移植を受けたエロイーズにはリスクが大きすぎるのだ。
赤ちゃんは小児ICUへ入院し、やるべきことを思い出したニックは悲しみの中から立ち上がった。やっとジェシーとお別れをしたニックに寄り添うコンラッドを呼んだカイルは「ジェシーのために真実が知りたい」と説明し、入手したジェシーのカルテの確認を頼んだ。
ベルとヴォス
レッドロックがヴォスとの契約更新を躊躇していると知ったベルは、ケインを味方につけるため、ケイン主催のパーティにヴォスを連れて行く。しかし、年8000万ドルも稼ぐ医師がどんな手法で儲けているか知っているヴォスはケインを雇ったチャスティンを見限り、転職先を探すとベルに告げた。
おちゃのま感想
シーズンをまたいだニックの家族問題はジェシーが亡くなり、カイルが訴訟を考える…という流れで引き続き描かれるようです。もしかして、シーズン2のラストではその後の内容が決まってなかったのかな?
さて、シーズン3でのコンラッドたちが立ち向かう敵は、レッドロックと新たに登場したケインになりそうです。今回のエピソードを見る限り、ケインは良心的な医師には見えませんよね~。そうはいっても稼げるのだから、腕は確かなのだと思いたいです。どんな汚い方法で年8000万ドルも稼いでるんでしょうね。
規模の違う強欲ぶりのレッドロックやケインが登場し、ベルが小物に見える内容でした。ヴォスはお気に入りのキャラなので、ベルに頑張って引き留めてもらいたいものです。