Episode13 Virtually Impossible
【ざっくりあらすじ】
ヴォスは愛弟子である医学生エロイーズの術前検査をコンラッドに頼んだ。両肺移植を受ける予定のエロイーズは悪化が認められ、移植は無理だと判明した。エロイーズに思入れのあるヴォスは肺と肝臓と膵臓の同時移植を提案し、余命は長くないと教えられたエロイーズは、これまでに1件しか成功例のない手術を「やるしかない」と決断した。
最難関の手術
極めて難しい手術の執刀をコンラッドとヴォスはオースティンに依頼する。「先生はダメ」と止めたミーナは、ベルの指示でオースティンが簡単な手術しかできないと教えた。しかし、最難関の手術を依頼されたオースティンは「エースの復活だ」と執刀を引き受けた。
問題の倫理委員会で、コンラッドは「新たな可能性が未来の患者に開けるはず」とベルの功名心に訴えた。ベルの迷いを察したヴォスも外科医としてのベルのプライドに訴え、ベルは「リスクは高いが彼女を救おう」と結論を出した。「結果はどうであれ勉強になる」と言うエロイーズの希望で、手術はエロイーズのクラス限定で医学生たちにライブ配信されることになった。
ベルも参加した手術が始まった。事前の検査では確認できなかった合併症がドナーの肺に見つかり、肺の移植はできないとわかる。コンラッドは事前に検査を受け、適合している両親それぞれから肺葉を1つずつ移植することを思いつく。術前準備をしてない両親をエロイーズは心配するが、両親に迷いはなかった。
さらに難易度があがったエロイーズの手術は成功し、意識の戻ったエロイーズは呼吸ができることに感動した。しかし、手術中大量出血を起こした母親のフローレンスは危険な状態だ。ママがしてくれたようにそばにいると話しかけたエロイーズの手を、意識のないフローレンスが握り返した。
ベルの決断
「人工弁を替えてくれ」とベルに求めたオースティンとミーナは、ブラッドリーの死因はクオヴァディスの人工弁の欠陥だと訴えた。クオヴァディスの弁を保証しているベネディクトが賄賂を受け取り、企業から金をもらった医師を公表しているサイトがあると教えられたベルは自身を検索する。ベルのページにはクオヴァディスから75万ドル受け取ったと示されていた。
「私が必ず調べる」と、オースティンとミーナに約束したベルはゴードンに人工弁患者の追跡調査について質問した。データを示さないゴードンの言い訳を聞いたベルはリコールを勧めるが、株式公開を控えるゴードンは「あなたに求めているのは忠誠心だけ」と憤った。
エロイーズの手術をやり遂げたベルは医師としての情熱を思い出した。ベルはクオヴァディスの人工弁を回収し、オースティンが信頼している弁に戻した。ゴードンは「いずれ後悔する」とベルを脅迫した。
姉と妹
勤務中のニックを訪ねてきたジェシーを見たコンラッドは依存症の再発を心配するが、ジェシーの回復を信じるニックはコンラッドの忠告に耳を貸さない。しかし、エロイーズのドナーが過剰摂取で亡くなったレティーだと知ったニックは、とたんに不安になった。レティーはジェシーの友人だった。
兆候に気づいていたのに認めたくなかったと言うレティーの父親の後悔を聞いたニックは自宅へ戻り、ジェシーの部屋を調べた。ジェシーは反発するが、ジェシーのバッグに薬が見つかった。とたんに言い訳を始めたジェシーは、薬に手を出す理由はニックだと訴える。友人のレティーが過剰摂取で亡くなったと聞いても、ジェシーは信じない。施設へ入ることを拒んだジェシーに、ニックは家を出ていくよう告げた。
ジュリアンの手がかり
川に水没していたジュリアンの車が見つかり、警察は遺体の捜索を始めた。
「猫の世話を頼まれた」とジュリアンの大家に嘘つき、部屋のカギを開けてもらったデヴォンは、ジュリアンに届いた電話料金の請求書を持ち帰った。請求書から、ジュリアンが最後に電話をかけた相手はFDAのトラスコットだとわかる。人工弁の欠陥のこともあり、デヴォンはジュリアンが内部告発するつもりだったのかもしれないと、コンラッドたちに打ち明けた。
おちゃのま感想
なんと!ベルが正しいことをしましたよ!
しかし、ベルの裏切りをゴードンは許さないでしょうね~。
ジュリアンの件からクオヴァディスを調べることになりそうなコンラッドたちとベルが手を組む流れになるんでしょうか。ベルの性格を考えると、コンラッドに弱みは見せるとは思えないんだけど、ゴードンは危険な相手ですよね。一致団結して、証拠を集め、身を守らねば!
忘れた頃に登場するニックの妹ジェシーも気がかり。今回のニック姉妹の様子を見ていると、コンラッドとニックが一緒に暮らすというのはまだ早かったのかも。コンラッドはジェシーも一緒にと思ってたのかな?