Episode5 Perpetual Adoration
【ざっくりあらすじ】
民兵を引き連れヒルズバラに到着したジェイミーを迎えたノックスは「総督が世直し団に恩赦を与えた」と知らせる。一方、リッジに戻ったクレアは念願のペニシリンの菌を見つけ、さっそくジョサイア兄弟の喉の手術を始める。
相容れない信念
唐突に世直し団に恩赦が与えられたことに戸惑うノックスは、唯一恩赦が与えられなかったマータフの捜索に執念を燃やす。ノックスが以前マータフが収容されていたアーツミュア刑務所の囚人名簿を取り寄せたと知ったジェイミーは窮地に立たされる。
民兵たちの名簿をノックスに届けたジェイミーは、チェスに誘われる。チェスをしている最中、アーツミュア刑務所の囚人名簿が届き、ジェイミーは名簿に自分の名が載っていると教える。「スコットランドではよくある名前」と気にしないノックスだが、名簿のマータフの姓に愕然とする。これまでマータフは“フィッツギボンズ”を名乗り、“フレイザー”姓を隠していたのだ。
マータフは名付け親だと打ち明けたジェイミーは「マータフは善良な人間だ」と訴えてみるが、ノックスは「神に誓って使命を果たす」と聞く耳をもたない。ジェイミーを“反逆者”と呼んだノックスはナイフを手にする。説得は無理だと悟ったジェイミーはノックスを絞め殺し、暖炉の事故に見せかける。路地で拾った子猫をクレアへの贈り物にしたジェイミーはヒルズバラを後にした。
特別な患者
ペニシリンを完成させたクレアは、未来の時代でペニシリンのアレルギーで亡くなった患者のメンジーズに思いを馳せる。人の好いメンジーズに情が沸いていたクレアにとって、それはショックな出来事だった。
メンジーズの死にショックを受けたクレアは休暇を取り、ブリアナをロンドンへの旅に誘った。その旅の途中、お世話になったウエイクフィールド牧師が亡くなったと知り、牧師の葬儀に出席したことでロジャーと再会できたのだ。ロジャーとの再会がなければ、ジェイミーがカローデンの戦いを生き延びたと知ることはなかった。メンジーズの死が自分とジェイミーを再会させたと思い至ったクレアは、神に語りかけた。
ボネットの宝石
リッジに戻り、ブリアナとくつろいだ時間を過ごしたロジャーは「帰りは長旅だったから、いろいろと考えた」と言い、この時代にすでに存在している大学名を挙げる。ロジャーの“マッケンジー大学”の夢物語を聞いたブリアナは「悪くない考えだわ」と賛成するが、ロジャーはジェイミーに誓った忠誠を守るつもりだ。
うっかりブリアナの宝石箱をひっくり返したロジャーは、見覚えのある宝石を見つける。それはボネットが歯に仕込んで持ち歩いていたものだ。問い詰められたブリアナは、処刑前のボネットに会ったと打ち明けた。
ボネットが死ぬと思っていたブリアナが温情をかけ、ボネットの子を妊娠したと教えたと知ったロジャーは憤る。ブリアナは「勢いで言っただけ」と弁解するが、“あなたの子”と言われなかったロジャーの怒りは収まらない。「どっちの子だと思ってるのか」という質問に、ブリアナは答えられなかった。
思い悩んでる様子のロジャーを見たクレアは「結婚は簡単じゃない」と言い、一緒に過ごせる時間を大切にしてと諭す。実の父親であるジェイミーのことを隠し、フランクの子としてブリアナを育てたクレアの「ブリーに愛情を感じて育ってほしかった」という言葉を聞いたロジャーは、ブリアナのもとへ戻った。
「僕が悪かった」と謝るロジャーに、ブリアナはボネットが生きていると教えた。ジェミーに話しかけたアイルランド人がいたと聞いたロジャーは、ジェミーが時を超えられると分かったら石を使って帰ろうと話した。
おちゃのま感想
民兵募集の旅が長かったわりに、あっさり解散になりました。戦いにならなかったのはよかったけれど、これで終わりってことはないですよね~。マータフはまだお尋ね者なわけだし、安心できません。
ところで、ブリアナはボネットの宝石を手元に残していたのは家族3人で未来へ戻るためだとロジャーに説明してましたが、両親と別れることに迷いがありましたよね。どちらかというと、この時代に残りたいのかと思っていたのだけどな。本音はどっちなんだろう?
見せ場は少ないけれど、今回もクレアの助手をこなすマーサリが存在感を発揮してました。マーサリ、ホントすごいよ!