Episode11 The Illustrious Client
【ざっくりあらすじ】
ジョーンの“リーダ”(保険会社)への出社初日。シャーロックから連絡を受けたジョーンは、オフィスを案内してくれていた上司のデル・グルーナーにいきなり休みをもらい、シャーロックの家へ駆け付けた。シャーロックとジョーンは、キティに「(キティを)拉致監禁しレイプした犯人がニューヨークに居る」と知らせ、身を隠すよう提案した。しかし、キティは逃げることを選ばなかった。
売春組織との関連
シャーロックとジョーンは、犯人がわざと被害者女性の死体を警察に発見させたと考えていた。それは「キティを見つけた」というメッセージで、キティへの犯罪予告だ。
被害者のメラニーは失踪前、出会い系サイトで知り合った男性と会う約束をしていたことがわかった。相手の男性は待ち合わせをしていたバーへ行ってはいたが、メラニーが好みのタイプではなく約束をすっぽかし声もかけず帰ったと話し、アリバイもあった。
ふたりが待ち合わせていたバーの店員は、その日メラニーが座っていたテーブルの下に落ちていた携帯をジョーンに手渡した。携帯についていた指紋が、サイモン・メルヴィルという前科のある人物と一致した。サイモンの隠れ家を突き止めた警察は、監禁されていた女性たちとキティやメラニーの背中にあった傷と一致する焼き印を見つけた。
サイモンが売春宿に使用していた建物はアルバニア人所有の物で、建物からアルバニア人男性の死体が見つかった。救助された女性の証言で、サイモンはアルバニア人の人身売買組織と手を組み、女性たちを見張る役目をしていたことがわかった。ただサイモンが監禁していた女性たちは、東欧から騙され連れて来られた女性たちばかりで、キティやメラニーの場合とは違う。
売春宿を捜査していたシャーロックと警察は、サイモンが腕に傷を負い近所の車を盗んだことをつかんだ。サイモンが向かった先は、妹の勤務する病院だった。ベルたちがヴァイオレットに聞き込みをしている間、シャーロックは薬品棚を見てまわり、サイモンが病院に来た目的は傷の治療だけでなく「エセフェラが目的」だと断言した。エセフェラは血液の病気で使用される、1年分で50万ドルを超える高価な薬だった。
キティの暗躍で真相に迫る
キティは、シャーロックに「レイプ被害者の会」へ行くと嘘をつき、ヴァイオレットの自宅を訪ねた。キティの個人的な訪問を受けたヴァイオレットは、翌日怯えた様子で捜査協力を申し出た。
ヴァイオレットの協力でサイモンを誘き出そうとするが、サイモンはさっさと電話を切ってしまい居場所の特定はできなかった。通話中にサイモンがトイレで用を足した音を聞き取ったシャーロックは、その特徴からサイモンは船に乗っていると断言した。
サイモンの携帯が使われた地域にあるマリーナを調べたが、サイモンは見つからない。引き上げようとしたとき、サイモンの売春宿の敷地でみかけた人工芝と同じものがボート移動時の緩衝材に使われていると気づいたシャーロックは、オズワイラーという売春宿の元隣人を見つけ出した。オズワイラーには血液病の息子がいた。シャーロックたちは、エセフェラと交換にオズワイラーがサイモンをかくまっていると推理していた。
そのオズワイラーのボートが何者かに放火され、中からサイモンの死体が見つかった。ボートは外から扉を釘づけにされ逃げられないようにされていた。警察はアルバニア人の報復殺人だと断定した。
真犯人
キティは、サイモンの検死結果にひっかかりを感じていた。犯人から逃げ出したとき、キティは犯人の指を折ったと思っていたが、サイモンにはその痕跡がなかったからだ。そして、ヴァイオレットに協力させる為犯した暴行が明るみに出てしまい、市警の顧問から外されることになってしまった。
ジョーンから合鍵を渡されていたキティは、ジョーンの帰りを待っていた。会社の上司デルと電話しつつ帰宅したジョーンは、ハンズフリーにして通話を続けた。ジョーンが電話を終えると、後ろには震えるキティが立っていた。デルの声を聞いたキティは、犯人の声を思い出したのだ。キティを拉致監禁しレイプした犯人は、ジョーンの上司デルだった。
おちゃのま感想
デルはキティを調べ近づくため、ジョーンに調査を依頼し、ジョーンとの繋がりを作り、そして会社へ引き抜き身近に置く・・・という、えらく手間のかかった計画を実行してたんですねー。まさか、偶然なんてありえないでしょうから。
今回、サイモンを嵌めてアルバニア人とのトラブルに見せかけ、殺害したのもデルなのでしょうか。サイモンの売春宿から見つかった焼き印の件などから・・・。
それにしても、普通の会社勤めの顔を持つデルが、どうやって犯行に及んでいるのか謎です。用意周到で手間暇かけてる印象なのですが、そんな時間あるのでしょうか。これは寝る間も惜しんで犯罪にいそしんでるって事なのか、単独犯ではないのか。
犯人が特定されシャーロックとジョーンがどういう態度に出るのか、証拠は何もなくキティの記憶にある「犯人の声」だけで警察を動かすことができるのか。キティに不信感を抱いたグレグソン警部は協力してくれるでしょうか。
非常に気になり、次回が楽しみです。