Episode21 The Inheritance
【ざっくりあらすじ】
はるばるペンシルバニアから、ニックを訪ねてポーター親子がやってきた。父のロレックは死期が迫るグリムで、ニックに先祖から受け継いだトランクを託そうとしていた。グリムではない息子のジョシュは、理解できないながらも、父の最後の願いをかなえようと協力していた。
『”お前を危険な旅に出すより 自らの死を望む”と王は言った』
グリムの父とその息子
ホテルの部屋でフントイェガーに襲われたポーター親子は、父ロレックが剣でフントイェガーを殺害した。ジョシュは警察を呼ぼうとするが、賊の手のひらにフェラートの印を見たロレックは、ジョシュに荷物をまとめさせホテルから逃げ出した。
ロレックの目的は、ニックに自分が受け継いだものを手渡すことだった。ニックを連れて来て欲しいという父の願いはわかるものの、ジョシュはニックが見ず知らずの自分の話しを信じてくれるのか自信がない。グリムだと言えばわかると言う父だが、そもそもグリムではないジョシュには、父の妄想に思えていた。
ロレックは自分のグリム事典から「フントイェガー」の絵を破り、ジョシュに手渡した。それを見せればきっとニックは来てくれると確信しているロレック。ジョシュはわけがわからないながらも、ニック宅へ向かった。
ジョシュがニック宅へ行くと、トラブルがひとりで留守番をしていた。 ジョシュからフントイェガーの絵を見せられたトラブルはニックへ電話をかけたが、捜査中のニックは電話にでなかった。トラブルは自分がチカラになると言い、ジョシュと一緒にロレックのもとへ向かった。
継承者のいないグリムが守る『鍵』
ニックは、ロレックが殺したフェラート事件の捜査をしていた。今回殺されたフェラートの手のひらにある印は「フェラート・アーネンエルベ」というオカルトや超常現象を担当する特殊部隊だと、レナードは説明した。
死体が見つかった部屋に宿泊していたポーター親子は、何か大きなトランクのようなものをホテルから運び出し、車で逃走していた。そして親子をヴィクトルの手先であるFBIのスチュワードが追っていることがわかった。
ジョシュを手伝いトラブルもロレックの病院に付き添った。ロレックは呼吸をするのも苦しそうな状態だったが、「鍵がある」とニックに伝えてくれと頼んだ。トラブルから連絡を受けたニックは、ホテルでフェラートを殺した親子が自分を訪ねてきたグリムだと知った。
ハンクと病院へ駆けつけたニックはポーター親子の車の見張りをハンクに頼み、自分はロレックのもとへ向かった。ニックとやっと会えたロレックは安堵した表情を浮かべ、代々父から息子へ受け継がれてきたものをニックへ託したいと話した。グリムではなかった息子に引き継ぐことができないロレックは、託せるグリムを必死に探し、唯一見つけたグリムがニックだったのだ。
「鍵」をニックに渡そうと、息子に杖をとってくれと頼んだところでロレックは力尽きてしまった。 ニックはトラブルへ「鍵」の説明を簡単に済ませ、病院内に残るよう言い残し、自分は駐車場のハンクのもとへ急いだ。
ポーター親子の車には、三人のフェラートが近づいていた。ニックと(ニックの指示を無視した)トラブルが駆けつけ、フェラート三人は倒されロレックのトランクは守られた。
ニック宅ではジョシュを含め、ハンク、ジュリエット、トラブルで、ロレックの残した遺品の中から『鍵』を探していた。グリムでなかったジョシュにロレックは隠し場所を知らせず、ジョシュも思い当たる場所がなかった。
最後に父が杖を要求したことを思い出したジョシュは、先祖代々伝わるというロレックの杖をニックへ手渡した。杖には細工がされており、中から『鍵』が見つかった。 自分の鍵とロレックの鍵を使い地図を確認するニック。モンローは、地図に新たに加わった部分を見て、やはりドイツの”黒い森”に間違いないと断言した。
悪へ傾くヘクセンビースト
アダリンドは娘を取り戻す為にヴィクトルの指示通り、ニックに近づこうとしていた。魔力を取戻し、母の遺品である魔女の書物や品々を手に入れたアダリンドは、その力を使ってニック宅へ侵入し、ジュリエットの下着とブラシについていた髪の毛を手に入れた。
アダリンドを尾行していたウーから連絡を受けたレナードは、ニック宅でジュリエットの物を盗もうとしていたアダリンドに詰め寄った。しかし魔力がパワーアップしたアダリンドは、簡単にレナードを気絶させ逃げてしまった。
母の遺品とジュリエットから盗んだものを使った魔術で、アダリンドは自らの姿をジュリエットに変えていた。
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ロレックは後継者がいなくて、必死に探して唯一見つけたのがニックだったと言うことだったのですが、他のグリムたちはうまく姿を隠しているのか、ニックが無防備すぎるのか気になります。どっちなんでしょ。
アダリンドは、またまたジュリエットを利用して悪巧みをしてます。今度は、自分の姿をジュリエットに変えて、何かをしようとしてるアダリンド。ニックはゾンビ化を経験した後、進化したように描かれていたので見抜けることを期待したいです。
レナードは、アダリンドと再び関係を持ってしまうし、魔力でも負けているしで、良いトコなし。悪巧みに気づいた点はよかったけれど。
今回、父の願いでポートランドにやってきた普通の人ジョシュは、このままペンシルバニアへ帰ってしまうのかな。何だか人の良さそうなジョシュは、チームグリムにも自然になじんでました。マリーおばさんの死と同時に、ニックがグリム化したように、ジョシュも突然グリムになるとかあるのでしょうか。
いろいろ興味深いけれど、次回はシーズンフィナーレです。