Episode10 410 Gone
【ざっくりあらすじ】
手術を受けたドムは、病室のテレビが伝えるニュースでダーリーンたちの成功を知った。司法業務査察室に調査されるドムは半年間の休職処分を言い渡され、疑いが晴れるまで保護された家族と会うことを禁じられた。
逃亡の旅へ
ダークアーミーに狙われると確信しているドムは誰も信用できず、強引に退院する。部屋のドアをタンスでふさぎ、自宅に引きこもったドムの部屋にダーリーンがやってきた。エリオットと高跳びすると説明したダーリーンはドムを誘う。ドムは家族に謝るため査察が終わるまでここで待つと断るが、残ればダークアーミーに殺されると知っているダーリーンは諦めない。
説得したドムを連れてきたダーリーンに、エリオットはワシントンタウンシップに戻ると知らせる。エリオットは、プライスに託された“アンジェラの望み”をやり遂げるつもりなのだ。別々の道へ進むことになった兄と妹はハグで別れ、エリオットはデウスを潰した計画の締めをダーリーンに委ねた。
正義の形
ダーリーンは逃亡を手助けしてもらうため元ダークアーミーのレオンを雇っていた。レオンはドムを覚えていないが、ドムはためらうことなく4人を撃ち殺したレオンを忘れていない。うっかりレオンの件を伝え忘れていたダーリーンは「彼を雇った」と説明し、ドムは戸惑いながらもレオンの車に乗り込んだ。
ダークアーミーの巣窟を避け、裏道で空港へ向かう途中、立ち寄った公園のベンチに座ったダーリーンは憩う人々を楽しそうに眺めている。レオンに“気を抜くな”と警告されているドムは、「ビビるのをやめて、この瞬間を味わいたい」と言うダーリーンを心配する。携帯を操作したダーリーンは「見てれば分かる」とはぐらかし、不安にかられるドムをキスで黙らせる。しばらくすると公園にいるすべての人が自分の携帯を取り出し、届いたメッセージに驚いている。
何が起きたのか理解できないドムに、ダーリーンはデウスから奪った金をすべての人のウォレットに再分配したと説明する。ドルの干渉を受けないEコインの送金の取り消しはできず、分配された金が没収されることはない。自分に届いたメッセージを確認したドムは、金額の多さに驚く。その金額はデウスが世界中の人々から搾取してきたものの大きさを示すものだ。
しかし、ドムにとってダーリーンの行為は窃盗だ。違法だと指摘されたダーリーンは、連中の都合で書き換えられた法だと反論する。「これこそ正義のあるべき形」と話すダーリーンは歓喜の雄たけびをあげ、その声に気づいた人々の顔は笑顔で溢れている。
旅立ち
空港に到着したドムは、自分の書いた小説を売るアーヴィングに声をかけられる。サンティアゴを斧で殺すアーヴィンを見ているドムは恐怖を抱くが、屈託ない様子で自著を売り込むアーヴィングは「もう連中は君らに興味はないらしい」と教えた。
「ダークアーミーのことは心配しなくいいのさ」と言うアーヴィングを信じたドムは自分の人生に戻ると決めるが、逃亡の必要はないと知ってもダーリーンはドムを旅に誘う。独りになるとパニック発作が起きると訴えるダーリーンだが、家族や仕事に責任を感じるドムを引き留めることはできない。涙を流すダーリーンを抱きしめたドムは、“大人になれたときに”と言い、サイバー軍で働く友人の電話番号を渡した。
ダーリーンと別れたものの、ドムは迷っていた。思い直したドムは予定していた飛行機に飛び乗るが、隣の席にダーリーンはいない。アーヴィングの本を開いたドムはとたんに睡魔に襲われる。その頃、ダーリーンは空港のトイレに居た。パニック発作を乗り越え、呼吸を整えたダーリーンは「独りで大丈夫」と悟る。ダーリーンは飛行機に乗らなかった。
おちゃのま感想
嵐のような緊迫の展開が続いていたので、今回は穏やかさを感じる内容でホッとしてます。ダーリーンとドムのすれちがいはもどかしいけど、お別れというわけではないですよね。
今シーズンのサブテーマはダーリーンの成長物語ですね。ホワイトローズを倒すまでの一連の作戦は、ダーリーンなしではできなかったです。ダーリーンはエリオットの背中を必死に追いかけてる印象だったけど、レオンの言う通り、立派に独りでやっていけますよね。
今回のダーリーンとドムの物語を見ていて、その後のふたりを描くスピンオフを見たくなりました。精神的に成長したダーリーンがサイバー軍に入り、ドムとともに闘う姿を見てみたいなぁ~。しかもダークでなく、爽快な内容のものを!
ところで、残忍な殺し屋のアーヴィングやレオンのおしゃべりになごんでしまい、妙な気分です(‘◇’)ゞ