
Episode7〜9
第7話 アントン(Anton)
第8話 アイアンタイガー(Iron Tiger)
第9話 聖域(Sanctuary)
【ざっくりあらすじ】タワーでの行いを悔やむビクター(ストランド)はアントンと名のり、新天地で知り合ったフランクとその息子クラウスとともに安全なホテルで人助けをしながら平穏に暮らしている。そんな過去を捨て別人として生きるビクターの前に、敵に追われるマディソンが現れる。
因縁の相手
再会の喜びも束の間、フランクたちとの生活を守りたいビクターはマディソンを追い払おうとする。一方、愛するアントンが偽名だと知ったフランクは困惑しつつも、“誰も見捨てない”という信念に従いマディソンを保護する。しかし、マディソンを保護したことで敵を招き、安住の地であったホテルを捨てることになった。
パドレ再建に着手するとともに拉致した子どもの親たちに無線で呼びかけたマディソンは、図らずも敵に追われる身になった。マディソンを追う敵は、ニックやアリシアとともに身を寄せた農場の息子トロイだった。マディソンに葬られたはずのトロイは生き延びていたのだ。
マディソンを捜すトロイの目的は、自分の“家”を崩壊させたマディソンからパドレを奪うことだった。マディソンと対峙したトロイはアリシアを殺したと告げ、その証拠としてアリシアの義手を見せた。
償いの代償
トロイとの戦いに備えるマディソン、ビクター、ダニエルは、パドレの指示でガソリンを製造しながら人命救助活動を続けていたルシアナと再会する。パドレに無用だと判断されたダニエルを救うため、ルシアナはパドレに従い軍の石油施設で働いていたのだ。
さらに、ルシアナのもとにはパドレの放射線治療で生き延びたチャーリーがいた。死んだと思っていたチャーリーと7年ぶりに再会したダニエルは感激するが、チャーリーがニックを殺したと知ったマディソンの怒りは収まらない。「私にできることなら何でもやる」と言うチャーリーの言葉を聞いたマディソンはトロイを殺すよう求め、悲劇を招く。
自身の行いを後悔するチャーリーがニックをきちんと埋葬するため遺灰を持ち歩いていたと知ったマディソンは作戦の中止を知らせるが、すでにチャーリーはトロイの手に落ちていた。タンクローリーの爆発でトロイに打撃を与えたものの、人質になったチャーリーはパドレを守るため自らの命を絶ち、ダニエルとルシアナはチャーリーを死に追いやったマディソンと袂を分かつ。
ドワイトとシェリー
ビクターにパドレを託したマディソンは姿を消し、トロイとの戦いが迫るパドレを守りたいシェリーはジューンやダヴとともに始まりの地へ戻ったドワイトを追いかける。息子フィンチの死を無駄にしたくないと訴えるシェリーは「子供たちを助けパドレを再建することがフィンチを敬うことになる」と説得してみるが、自分が災いのもとのように感じるドワイトは「俺には関係ない」と突き放す。
頑ななドワイトを変えたのは、シェリーとともに危機を切り抜け、聖域をねぐらにしている一味を倒したことだった。地獄の日々を送った聖域の崩壊する様を見届けるように現れた1羽のフィンチ(鳥)を見たドワイトは、“家族”とともにパドレへ戻る。
おちゃのま感想
FTWD最後の敵はトロイでした(最後だよね?)トロイが再登場する件はすでに知ってたので驚きはありませんでしたが、あの生き生きとした様子には驚かされました。トロイは崩壊した世界が合ってるんですよね。トロイとは人間性が違うけど、ニックもこの世界に適応した資質の持ち主だったことを思うと、いまさらながらニックに生きててほしかったです。
さて、残りのエピソードも少なくなってきたということもあり、主要キャラの物語を描きながら展開するみたいですね。それは嬉しいことだけど、チャーリーについては残念な気持ちしかありません。せっかく生き延びていたのなら、違った物語を用意してほしかった。自分が引き入れたチャーリーがニックを殺したと知ったマディソンが葛藤するのは当然ですが、長い長い時間の流れを考えると、違った反応でもよかったんじゃないかな。
またまた愚痴オンパレードになってしまいましたが、ドワイト&シェリーが聖域と決別する物語を1話まるっと使ってじっくり描いてくれたことには大満足。ともすれば脇に回ってしまうキャラではありますが、TWDからのふたりの経緯を思うと感慨深いものがあります。ふたりがまた一緒にいると決めて良かった。
残り3話。このさい、細かいことは無視して(←できれば)楽しみたいと思います(~_~;)