大人も楽しめるキッズドラマ【8月のピックアップドラマ2020】

ベビー・シッターズ・クラブ

Netflix シーズン1配信中

アン・Ｍ・マーティン著『The Baby-Sitters Club』の小説を基にしたティーンの女の子が主人公の明るいカラーのドラマ。

タイトル通り、シッター探しに苦労するシングルマザーの母の姿からベビーシッター業を思いついたクリスティと仲間たちの友情を軸に、家族や進路、友情、初恋についての悩みを等身大に描いてます。クラブのメンバーは、仕切りたがり屋のクリスティ、内気なメアリー・アン、芸術家思考のクラウディア、恋に恋するステーシー、開放的なドーンの5人。

わたしの“推し”ポイントは2つ。まず1つ目は、クラブの発案者であるクリスティひとりにスポットを当てるのではなく、メンバー全員が主人公というところ。1話ずつ、各キャラが自分目線で語るところがとても気に入っています。2つ目は、開かれたクラブという点。つい排他的になってしまいがちな仲良しグループに転校生のステーシーとドーンを加えることで、人間関係だけでなく物語にも深みを持たせています。

子供が子供を世話する“ベビーシッター”物語というより、小さな町で暮らす少女たちの成長物語。違う個性を持つ彼女らが互いの違いを受け入れ、尊重し、支えあう姿を、ほほえましい気持ちで楽しめる作品です。

ちなみに、『ベビー・シッターズ・クラブ』は、脇を固める大人たちがまたよろしなのです。クリスティの母の再婚相手は『救命医ハンク』のマーク・フォイアスタイン（Mark Feuerstein）、メアリー・アンの父親は『ブルックリン・ナインナイン』のホルト署長の夫ケビン役マーク・エヴァン・ジャクソン（Marc Evan Jackson）。さらに個人的なツボなんですが、クリスティの兄弟のひとりは『グッド・ドクター』のショーンの弟スティーヴ役のディラン・キングウェル（Dylan Kingwell）です。

まほうのレシピ

Amazonプライム 全3シーズン配信中

シンディ・キャラハンの小説『Just Add Magic』を基にしたファンタジードラマ。

こちらもケリー、ダービー、ハンナの仲良し女子が主人公です。魔法の料理本の守り手に選ばれたケリーたち3人の冒険あり、謎解きありの物語。

『まほうのレシピ』のお気に入りポイントは、なんといっても想像力豊かな魔法のネーミングです。“おだまりケーキ”、“なくし物フォンデュ”、“バレバレ・ペパーミント”などなど、毎回ユーモアたっぷりの料理名で楽しい気持ちにさせてくれます。ゆる～いコメディドラマを想像してしまう料理名ですが、内容のほうはミステリーなネタを盛り込み、シリアスな展開を見せたりもします。1話完結の魔法の物語と、ドラマの核となる魔法の料理本や、ケリーたちが住むサフラン・フォールズの町にまつわる謎に迫る内容になっています。

主人公の3人を中心に描かれる『まほうのレシピ』は、成長とともにケリーたちの物語は終わり、『まほうのレシピ・ミステリーシティー』へ引き継がれています。

ミルドレッドの魔女学校

Netflix シーズン3まで配信中

こちらはまだ最後まで視聴しておりませんが、気負わず楽しめるドラマとしてお勧めです。

偶然知り合った魔女のモードと友人になり、魔女学校に入学したミルドレッドの奮闘物語です。このドラマも基は小説で、イギリスドラマです。舞台は、『ハリー・ポッター』と同じく寄宿学校なのですが、違うところは魔女の学校。いわゆる女子校です。入学を許された生徒には猫が贈られ、先生も生徒もみーんな猫のパートナーがいるというとこがわたしのお気に入り。

主人公ミルドレッドを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のリアナ・モーモント役ベラ・ラムジー（Bella Ramsey）です。リアナで見せたような凄みはなく、ドジな魔女を可愛く演じています。

配信などの情報は記事作成時のものです