Episode10 And They Were Enemies
【ざっくりあらすじ】シーズン最終話
ヴァネッサの姿をした人形は堕天使だった。堕天使はヴァネッサに愛を与えるとささやくが、ヴァネッサは魂は渡さないと抵抗を示す。ヴァネッサと人形は、それぞれ術を唱え始めた。ふたりの声は重なり激しさを増し、地響きが起こる。一方、マルコム卿とフランケンを取り囲む幻覚たちは、ふたりを自殺へ導き始めていた。
魔女との戦い
ヴァネッサは人形の口を手で封じ、強硬手段に出た。ヴァネッサの口から発せられる言葉で人形の顔はひび割れ、ヴァネッサは手で粉々に砕きとどめを刺した。
人形を破壊するとカーリーが享受していた永遠の美しさも失われ、カーリーはみるみる老婆へと変わった。その様子を盗み見ていたヘカテは、ヴァネッサが勝つと同時に閉じ込めていたイーサンを解放した。オオカミ男のイーサンは、ヴァネッサに襲い掛かろうとしていたカーリーを簡単に殺し、次にヴァネッサに向き合った。
ヴァネッサを見たイーサンは、何かを思い出した様子でためらっている。ヴァネッサの手がイーサンにのばされると、イーサンは踵を返し去ってしまった。
その頃、マルコム卿とフランケンも幻覚から解放されていた。そして、魔女の手下に捕らわれていたライルも、持っていた銃で手下を撃ち殺し自由になった。
三人はセンベーヌの遺体のそばで佇むヴァネッサを見つけ、魔女の館から脱出した。生き残ったヘカテはカーリーの使っていた道具を持ち、屋敷に火をつけ姿を消した。
悪に堕ちたリリー
魔女との戦いを終えたフランケンは、ドリアンのもとに居るリリーを迎えに行った。
ドリアンとリリーはふたりだけの世界を堪能し、ダンスを踊り続けていた。無理やり連れ帰ろうとするフランケンにリリーは「ここが自分の家だ」と言い、フランケンを罵り始めた。
フランケンは堪らずリリーを撃ってしまうが、リリーが死ぬことはない。リリーの罵りは続き、ドリアンとふたりでフランケンを嘲る笑みを漏らしている。フランケンは今度はドリアンに向け引き金を引いた。しかし、ドリアンもまた銃弾を受けても死ぬことはなく、血を流しても平然としていた。
やっとふたりに背を向け家へ戻ったフランケンは、またしても薬物に逃げ場を求めていた。
クリーチャーの悲しみ
蝋人形館の檻に入れられたクリーチャーは、蝋人形館の夫婦から新たな仕事の内容を聞かされた。夫妻は「檻の中で客を怖がらせる芸をしろ」と言い、「新入りの仲間たちに仕事を教え、監禁生活になじませろ」とクリーチャーに命令した。
クリーチャーは檻を鉄格子ごと破壊し、あっという間に夫妻を殺し自由になった。クリーチャーをハメたラヴィニアはクリーチャーが檻に閉じ込められていると疑わず、酷い言葉を投げつけている。クリーチャーは悲しい顔をしただけで、何も言わず立ち去った。
それぞれの旅
マルコム卿は、センベーヌの遺体を故郷アフリカへ埋葬する為旅立った。
屋敷に戻ってきたイーサンに、ヴァネッサは正体(オオカミ男のイーサン)を見たけれど構わないと話した。ヴァネッサはイーサンに一緒にしてほしいと気持ちを伝えるが、イーサンは置手紙を残し去ってしまった。
イーサンは、絞首刑になる覚悟でラスク警部に自首をした。しかし、イーサンを捕らえたラスクは、イーサンをアメリカ行きの船に乗せた。ラスクがイーサンを執拗に追っていた本当の理由は、アメリカへ連れ戻す為だった。
大切な人が次々去り、傷心のヴァネッサはクリーチャーを尋ねた。ヴァネッサはクリーチャーと話をし、孤独を癒そうとしていた。しかし、クリーチャーもまたこの地を去る決心をしていた。クリーチャーは一緒に行こうとヴァネッサを誘うが、ヴァネッサは「あなただけは苦しめたくない」と断り、「あなたほど人間らしい人はいない」とクリーチャーにキスをした。
みなが去った屋敷に戻ったヴァネッサは、自室に飾っていた十字架を火にくべた。
よかったよかった。
しかし、生き残ったヘカテはどこかへ消えてしまった・・・
きっとまた出てくるんだろうなぁ~。
ヘカテはイーサンに執着してるようだし。
カーリーを使っていた堕天使は地上へは出てこれないって事なんですよね~。堕天使は死んでない(そもそも殺せるかどうかもわかりませんが)と思うのだけど、この戦いは続くという事なのかな。
そして、地上に堕ちたもうひとりの堕天使(だと思う)ドリアンは、ヴァネッサを狙う事はないんでしょうか。リリーと手を組み何をするつもりなのかまだ不明。まさかダンスを楽しむだけでは終わるまい。
今回のヴァネッサさん、またまた筋が切れそうな鬼気迫る演技がすごかったです。なんか人間とは思えないような音まで出しておりました。言葉ではなく「音」。
人形と戦う表情に相反して、悲しみに暮れる表情も真に迫りぐっときました。イーサンを取り戻して欲しいと切に願ってしまう・・・。
そして、わたしのお気に入り、クリーチャーの悲しみの表現も良かったです。
救いのないクリーチャーに泣けてしまう。
バラバラになってしまったヴァネッサたち。
マルコム卿はアフリカへ、イーサンはアメリカへ。フランケンは廃人になりそうな勢いで薬物に依存しているし・・・。チームの仲間ではないけれど、クリーチャーもどこかすんごく寒そうな海の上。
どうやって次のシーズンが始まるのか、非常に気になります。