Episode5 Savages
【ざっくりあらすじ】
1768年。クレアはチェロキー族の治療師アダウェヒと友情を育み、ジェイミーとイアンは『フレイザーズ・リッジ』の小作人を募るため、スコットランド人が多く集まる町へ足を運んだ
懐かしの友
ジェイミーとイアンの小作人探しは、思いのほか難航した。入植すれば40ヘクタール与えられ、地代は収穫量が増えるまで無料という好条件に、誰も興味を示さない。原因は収税吏のせいだった。農業を続けても収税吏たちの懐が潤うだけだと悟った農民たちは土地を捨て、町で働くことを選んだのだ。
馬具が壊れ、修理のためイアンが見つけた『バーカーの鍛冶場』の職人は法外な値段を要求した。有り金全部を支払ったと知ったジェイミーは鍛冶場に怒鳴り込んだ。ふりむいた鍛冶職人はマータフだった。
嬉しい再会を果たしたマータフに、ジェイミーはクレアが20年経ったのち戻ってきたと話し、未来の世界で生まれたブリアナが1971年のボストンで暮らしていると教えた。嬉しそうにジェイミーの話を聞いていたマータフは、ジェイミーの『フレイザーズ・リッジ』の土地が4000ヘクタールもあると知り、顔を曇らせた。マータフは不満を抱える農民たちとともに、蜂起しようとしていたのだ。
マータフは「フレイザーズ・リッジに来てほしい」というジェイミーの頼みを断り、ジェイミーも「一緒に闘ってほしい」というマータフの頼みを断った。
相容れぬもの
ジェイミーたちが留守の間、クレアはドイツから入植したミュラー家の娘ペトロネラのお産を手伝った。ペトロネラは生まれた子供にクレアの名をつけ、感謝の気持ちを表した。そんな中、ミュラーとチェロキー族が対立する事件が起きた。「馬より強情で分別がない」とジェイミーが言い表した通り、ミュラーは自分の土地に流れる川の水を馬に飲ませるチェロキー族に激怒した。
互いに銃を向けあう両者の間に入ったクレアは、銃を下すようミュラーを説得し、チェロキー族の若者に違う場所で馬に水を与えてほしいと頼んだ。若者は、クレアの友人「アダウェヒに免じて」と言い、必死なクレアの頼みを聞き入れた。しかし、去り際、若者が行った川への祝福はミュラーを刺激した。再び銃を構えようとしたミュラーに、クレアは「あれは祝福をしただけ」と説明した。
憎しみの結果
「ミュラー家のトミーとペトロネラと赤ん坊が亡くなり、ミュラーがクレアのせいだと思っている」と、ゴットフリード牧師がクレアに警告した。原因は“はしか”だったが、ミュラーは、家族の死の原因はチェロキー族の呪いで、クレアがその呪いを許したと信じているのだ。
ジェイミーはまだ帰らず、不安な夜を過ごすクレアをミュラーが訪ねた。クレアもはしかにかかったのではないかと心配するミュラーだが、“はしか”の原因はチェロキー族の呪いだと信じている。彼らへの怒りを語っていたミュラーは「とにかくもう終わった」と、クレアに包みを差し出した。形見だと思ったクレアは感謝して受け取るが、包みの中身は切り取られたアダウェヒの頭皮だった。
クレアはミュラーを追い返し、自宅へ戻ったミュラーはチェロキー族に報復された。ミュラーと妻は炎の矢で射抜かれ、家は燃え落ちた。
沈んだクレアの心を明るくしたのは、『フレイザーズ・リッジ』を訪れたマータフだった。
1971年 ロジャー
過去へ旅立つ前、ブリアナが泊まった宿を見つけたロジャーは、ブリアナが残した自分宛ての手紙を受け取った。
手紙は1年後のロジャーに宛てたものだった。そこには「クレアとジェイミーに大変なことが起こる」という切羽詰まった様子のブリアナの言葉と、ロジャーへの愛が書かれていた。
おちゃのま感想
クレア側のエピソードは気持ちが沈むものでしたが、マータフ再登場にわたしは喜んでます。生きてたんですね~、マータフ。しかも元気そう~。
しかし、浮かれていいものかどうか・・・。ジェイミーとマータフが敵同士になるなんてことにならないといいのだけど。なんだか心配です。独立戦争前に、不安がフツフツしています。
ブリアナは難なく時を超えたみたいですね~。ロジャーはどうするかな。